維新八策の無理

残念ながら一身上の都合により、富士山磨き上げ作戦の参加を見合わせました。
家で静かに休養しましたが、どこか落ち着きません。
有り余る時間の中で、総選挙の台風の目ともなるであろう「大阪維新の会」の公約ともいえる「維新八策」を読んでみました。

いささか無理筋な公約ですね。
そう言ってしまうと身も蓋もなくなりますが、「首相公選制」も「参院廃止」も日本国憲法の改正が必要です。
憲法を改正するためには、第九章第９６条で定めているように、各議院の３分の２以上の賛成を必要とします。
衆議院の定数は４８０ですから３２０人の賛成が必要です。
夢のまた夢ですが仮に次期総選挙で３２０人の当選が成ったとしても、参議院選挙を２回闘って勝利しなければなりません。
参院議員の半分は来年選挙で闘えますが、あとの半分は４年後です。
とてもそこまで維新ブームが続くとも思えません。

となると、憲法改正するためには一定の議員数を持っている自民党か民主党との連立が必要です。
さてこの「維新八策」をみて責任ある政治家はそんな判断を下すでしょうか。
それでも有権者は政治に対する憤りをここにぶつけてくるでしょうから、今以上に政治的混乱は続くかもしれません。
こうなると、もう一度民主党に期待をかけるしかないかもしれません。