その後どんな影響が出ているか。此処はそもそも原野でしたので灌漑用水を引くことで水稲の安定した栽培が可能になった土地です。最近では水路の老朽化、安全性、有効利用の目的で地中に大きな送水管を埋め通水するようになりました。

震災で地中の送水管が壊れました。どこでどれ程壊れているのか、復旧にも相当な時間がかかりことがわかりました。水は羽鳥ダムから来ます。この送水管工事費は受益者負担が科せられています。今後修理費も負担するとなるとこれまた大変です。現在は詳細な調査中ですので送水は完全にストップです。

すると、ため池にも水は溜まりません。4月と6月の様子はこんなに違います。


水田は雑草が生えないように耕されていますが、今年は米は作れません。畑にして転作する箇所もありますが、自家用程度の栽培です。

どんなに風評被害があろうともこの土地で暮らすからには水と土地と作物と共存していくしかないのです。此処を離れること、それも選択ですが土と共に暮らしている私たちにとってはそう簡単にいかないのです。事態の収束を強く願うばかりです。