きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

千日のマリア

2015-07-27 | 


今日は晴れたり曇ったり、夕方から雨になりました。今日は家で仕事をして、午後から家庭教師でした。図書館で借りて、小池真理子の「千日のマリア」を読みました。図書館で見かけて、なんとなく借りてみました。8つの話から成る短編集ですが、なかなか面白かったです。帯には「生まれてから死ぬまでの時間。死に向かって生き続けるための哲学。この10年間、私はそればかりを考えて書いてきました」とありますが、年を重ねた人たちの物語です。登場人物たちが人生を振り返る中で、一緒に人生を追体験したような気分になり、興味深く読み進みました。恋や別れ、老いや死をテーマに、ちょっと変わった人や極端な人が登場するので、ぞくっとする場面もありますが、風景や心情の描写が美しく、時の流れの優しさや残酷さが伝わり、切ない気分にもなります。短い話の中でうまくまとまっていて、面白く読みました。
この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ひまわり | トップ | 工場 »
最新の画像もっと見る

」カテゴリの最新記事