きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

おいしいごはんが食べられますように

2022-09-27 | 

今日は雨。朝は小雨でしたが、午後から本降りになりました。午前中は民生委員の配布訪問に回り、午後はグループホームに出勤しました。

図書館で借りて高瀬隼子の「おいしいごはんが食べられますように」を読みました。芥川賞受賞作ということで、予約して借りてみました。職場を舞台にした日常を描いた物語です。話し手がコロコロ変わるので、最初、登場人物を把握するまでちょっと戸惑いました。

帯には「心のざわつきが止まらない。最高に不穏な傑作職場小説」と書いてあります。そこまででもないですが、なんかざわざわします。食にこだわりのない男性と、料理上手で職場に手作りのお菓子を持っていく女性、仕事ができて普通に頑張っている女性。タイトルからは、美味しそうなご飯がたくさん出てくる話かと思ったのですが、ご飯や食べ物がテーマではありますが、決して美味しそうなご飯は出てきません。タイトルはささやかな願いなのでしょうか。

こういう人いるよな、と思いながら、悪意があるんだかないんだかのやり取りが続いて、結局、なんとなくおさまっていく。案外そんなものかもしれないですが、登場人物は誰も好きになれないし、嫌な感じの読後感でした。まあ、そういう狙いの話なのでしょうね。

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