天才

今日は雲が多く、思ったほど晴れませんでしたが、桜は満開です。家で仕事をして、午後は家庭教師でした。図書館で借りて、石原慎太郎の「天才」を読みました。タイトルと表紙にインパクトがありますね。田中角栄の自伝的小説です。著者が角栄になりきって、一人称で書いています。総理大臣の選挙の時、ロッキード事件の時、どんなことがあり、どんなことを思ったのか。文字が大きいので、読みやすいです。でも、文章はそれほど読みやすくありません。なんだろう。裏話を読んでいるようでいて、やはり他人が書いた本だという気がします。角栄本人だったら、こんな風に書かない（言わない）だろうなと思ってしまいます。難しいことは分かりませんが、私は単純に田中角栄が好きなので、なんとなく愛を感じないというか、リスペクトを感じないというか、読んでいてそんな気がしました。