旅とエッセイ 胡蝶の夢

ヤンゴン在住。ミラクルワールド、ミャンマーの魅力を発信します。

今は、横浜で引きこもり。

伊根の舟宿

2019年06月26日 20時27分58秒 | 旅日記
伊根の舟宿

 友人2人と伊根の舟宿に行き2泊した。6月の始めだったが、傘は要らなかった。友人とは30年振りに会った。年は取っているが、面影も性格も変わらない。男はやはり60過ぎてもバカだった。
 友人の一人は神戸に住んでいるので、神戸から京都府の日本海側の伊根まで、車で3時間ほどだ。




日本の三大ガッカリ、天橋立





















 ここの宿泊は一軒貸し、海に面した2階建てをグループで借りる仕組みだ。料金は一人いくら。最初の宿は、素泊まりで一人¥6,500、2泊目は食事込みで¥12,000だった。大家さんの家は小道を挟んで向かい側にある。宿は海に直面していて、一階では小舟を収納している。ベランダから釣りが出来る。実際、二日目の宿に釣り竿があったので、サビキをつけて垂らしてみるとネンブツダイが釣れた。海水が透き通っていて、海底の石ころまでよく見える。一見浅いようでも、意外に水深がある。

 海は信じられないほど静かで、波もたたない。湖だってもっと揺らぐでしょうに。地図を見ると分かるけれど、半島で西風が遮られ、おまけに湾になっている。更に湾の入り口を島が塞いでいる。
 道路は狭いが両側に家が密集している。でも人の姿がほとんどない。朝夕の通学と、生協の配達以外に住人は出歩かないのか。自販機も町に1-2台で、コンビニはない。9時過ぎたら表に出ないから、と大家のおばさんは言っていた。人は怖くないけれど、野生動物が怖い。猪に熊、窓を閉め忘れて外出すると、家の中に猿がいるそうだ。
 海岸にへばりつくような家の、すぐ裏は鬱蒼と樹木が茂った山なのよ。夜は静かだよ。車も滅多に通らない。こんなに静かな夜は何年振りだろう。とはいえ部屋の中は、大宴会で遅くまでワーワー騒いだ。

 初日の夜は、居酒屋食堂で食べた。定食1,500円が3種類ある。煮魚、唐揚げ、刺身の盛り合わせだ。
この3種類を注文した。サワラの煮つけにホウボウの唐揚げ、各種刺身だが、サワラが一番美味かった。2番目はホウボウの唐揚げで、頭まで平らげた。サワラって美味しい。関東ではそれほどポピュラーな魚ではないけれど、お見それしました。

 2日目は仕立てで2時間の大名釣りだ。こんな鏡のような海で釣れるのか。水深は60mを超える。何と開始10分で三人とも、タイを釣り上げた。美しい魚体、連子鯛(レンコダイ、チダイのこと)だ。うわ、いきなり鯛じゃ。











 その後、連れが一荷、また一荷でレンコダイにカサゴ(ちょっと種類が違う)でたちまち10匹近く釣り上げた。もう一人の、船酔いを心配していた連れは本命のアマダイを釣った。オイ、オイ、自分は当たりはあるが二匹目が釣れない。たちまち残り10分になっちまった。現役の釣り師なのに。
 あと一匹タイが釣れれば満足なんだが。すると当たり、掛かった、引いてる。連子鯛を釣り上げた。良かったー。若い船頭さんが、一番ホっとしていた。ご心配かけました。そして、仕掛けを下すと、たちまちもう一匹。うん、これで余も大満足じゃ。


 朝の漁港で、網漁の水揚げ。ベルトコンベヤーで魚が山盛り。作業は15分ほどで終了した。凄い漁獲量だな。










 釣った魚を料理してもらって、二日目の夕食は大変なご馳走になった。ご馳走の後は、二番目の宴会に突入。






舞鶴、松尾寺。素晴らしい古木のあるお寺です。