「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナ紛争を丸抱えすることを決めたヨーロッパ<2024.2.27

2024-02-27 11:31:49 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.01.11
トランプ氏の大統領復帰を恐れる欧州、防衛産業を強化して自分達を守るしかない
https://grandfleet.info/european-region/europe-fearful-of-trumps-return-as-president-has-no-choice-but-to-strengthen-its-defense-industry-to-protect-itself/

2024.02.1
EU首脳会議、500億ユーロのウクライナ支援に27ヶ国の首脳全員が合意
https://grandfleet.info/european-region/all-27-leaders-agree-to-eu-aid-of-50-billion-euros-to-ukraine/

2024.02.25
伊加もウクライナと協定締結、明文化された今年の軍事支援額は161億ドル以上
https://grandfleet.info/european-region/italy-also-signs-agreement-with-ukraine-stipulating-military-aid-amount-to-be-over-16-1-billion-this-year/

アメリカの大統領選挙の行方が不透明なためにEUも自分たちでロシアの脅威からヨーロッパを守る決意を固めたようです。
EU政府の支援とは別にEUの金持ち国が、軒並み「安全保障に関する2国間協定」を締結しました。
現在、締結済みがイギリス・ドイツ・フランス・イタリア・カナダです。
デンマークとノルウェーも締結予定です。オランダも加わると思います。
お金の面では、オール・ヨーロッパになりました。

ウクライナは、これで政府予算と通常の軍事予算には困りません。あとは、アメリカがどうなるかですがアメリカ抜きでも戦争は継続できる資金的な目途は立ちました。

完全にヨーロッパ対ロシアの戦争に移行したと言えます。ヨーロッパとロシアの武器供給と経済力の総力戦です。

既に書いた通り、戦争の負担は徐々にヨーロッパ経済にマイナスの影響をもたらしています。ロシアの方も軍事費と人的損失は軽い負担ではありません。

『ウクライナ紛争は、ロシアには自立を促しヨーロッパには衰退をもたらす<ウクライナ紛争2024.2.22』
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/fab969f47de4e082a47c743969c3d2af

年内の戦争の終結は、ほぼなくなったと言えます。

短期的なウクライナの問題は、兵員不足です。
これに関しては・・・
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukraine-finds-two-brigades-of-soldiers-with-no-frontline-experience/

新任のシルシキー総司令官が戦場未経験の「2個旅団分見つけた」ようです。
「(発見された兵士が所属する部隊には)既に命令が下され、増援やローテーションとして前線に赴く準備を行っている」
早速、前線に投入するようです。

ポドリャク大統領府顧問の言うところによると・・・
「約100万人の兵士がいるのに・・・」
「最前線の戦闘に参加した人間の数は20万人~30万人程度だ」
「残りの人間は最前線から遠く離れた場所にいる」

この発言が事実なら支援部隊(補給や医療・管理部門・国境警備など)を除いても30万人~最大40万人程度を前線に送ることが可能だと思います。

これから、どんどん!発見して前線に送るのでしょうね❓
今まで、どうして放置していたのか意味不明です。
ともあれ、現在の極端な前線の兵士不足は解消される目途が立ちました。但し前線で戦っている部隊のような戦闘力は無いと思います。

もう一つの問題が砲弾不足です。
これは、ほぼアメリカ共和党の責任にしています。
しかし実際には、ヨーロッパ側の砲弾は枯渇しています。
アメリカの方も不足していて、本来送る予定でなかったクラスター砲弾を供給したり韓国から30万発購入してしのいでいました。ここにイスラエルに供与する分が加算されます。
アメリカの方も枯渇している可能性が大きいです。
資金があっても買える砲弾が、ない可能性が大きいです。

だから資金が出来ても急には、武器や砲弾の供給は難しいと思います。F-16戦闘機も予定では届くはずですが遅れています。

春に向けては、ウクライナ軍は相変わらず砲弾不足のまま戦うことになりそうです。順次見つかるかもしれない兵力が、どの程度戦力になるかも未知数です。戦争をしないで隠れていた部隊だからです。

ともあれ、ヨーロッパとロシアの総力戦になったウクライナ紛争は、今後どう推移するのかは不明です。
ウクライナが動員問題を解決できるなら長く続きそうですし、出来なければ兵士不足から劣勢になると思います。
現在、既に東部戦線では劣勢ですが・・・


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。