「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

地震多発国で手抜き工事が横行すると、どうなるか?・2023年2月17日 14:29

2023-04-01 13:32:21 | 自然災害・気候変動

今回のトルコ・シリア大地震は、その典型です。

その他には・
2008年四川地震
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E5%B7%9D%E5%A4%A7%E5%9C%B0%E9%9C%87

2008年5月12日14時28分
深さ19km マグニチュード Ms 8.0
直下型地震(プレート内地震)としては世界最大級の規模だった
(名古屋大学の山中佳子准教授の解析)
地下の断層は長さ約120km、幅約40kmにわたる範囲で大きく動いたとみられ
1995年の阪神・淡路大震災の地震のエネルギーは約20倍に相当するとみられる
(筑波大学の八木勇治准教授ら)
長さ約250kmにわたる断層が2段階にわけて動いたとする分析結果を出している
震源近くでは地表に約7mの段差が現れているとみられ、地震の破壊力は阪神大震災の30倍にもなる

と言うような断層型巨大地震でした。
犠牲者は、9万人を超えていると推定されています。
ところが、問題があり・
生徒の死亡者数を1万9065人とされ、全体の2割を超えている

つまり、学校が壊滅的な被害を受けました。
学校校舎の倒壊が四川省だけで6898棟に上り、
学校建築における耐震基準の甘さと手抜き工事の横行が指摘された。

地震の規模が巨大であり、犠牲者が出るのはやむを得ないでしょう。
しかし、耐震基準がどのようあものであったのか?
(地震を想定した妥当な基準であったのかどうか?)
学校が、ほとんど倒壊していることを考えるなら、学校建設に手抜き工事が広範囲で行われていた疑いが強いです。


地震・津波・台風の死者数ランキング
世界の主な自然災害の犠牲者数(20世紀以降)
https://www.aspnet-japan-solidarity.asia/

中国も地震の多い国です。
特に中国西部に多く、地震が起きるたびに多くの犠牲者を出しています。

やはり、耐震基準を強化し地震に耐久性のある建築物を建てること。古い木造住宅を出来るだけ減らすこと。
避難所になるような公的な建物や学校などの施設は、特に頑丈に建設すること。
重要な社会インフラの耐震性を強化すること。
などは、お金のかかることです。
しかし、そうしないと将来起きるであろう大型の地震被害を、また繰り返すことになります。

1923(大正12)年関東大震災では、火災により多くの犠牲者が出ました。
2011年(平成23年)東日本大震災では、津波により多くの犠牲者が出ました。
どちらかと言うと、日本で大きな犠牲を出すのは地震そのものではなく、地震の後発生する二次災害です。そのような過去の事例に学び、将来に備えれば少なくとも、大きな人的被害を防ぐことは、出来ます。



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