「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

カナダ外交史上最大の屈辱的失敗とは?<2023年9月

2023-10-01 10:02:36 | アメリカ合衆国

元ナチス隊員がカナダ議会で喝采浴びる トルドー首相が謝罪、議長は辞任
2023年9月28日
https://www.bbc.com/japanese/66932782

記事を読むと分かりますが、あり得ないことです。
何というのか、歴史の勉強が足りなすぎると思います。

ウクライナの民族主義者は、ナチスドイツの力を借りて独立を果たそうとしました。当然、ナチスドイツに参加して旧ソ連と戦いました。
その理由は?
2022/12/30
20世紀ヨーロッパ史上最大の大虐殺ホロドモールをジェノサイド認定
https://www.newsweekjapan.jp/worldvoice/vismoglie/2022/12/-20.php
ホロドモール
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%83%AD%E3%83%89%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%AB

「ホロドモール」は旧ソ連崩壊後、KGBの記録をアーカイブすることに成功したウクライナが公開して初めて詳細が明らかになりました。

つまりウクライナの民族主義者が、悪魔の手を借りてでも独立を果たしたかった理由です。そして旧ソ連に対する復讐の意味もあったでしょう。

ナチスドイツは、連合国に敗北しウクライナの独立に参加してナチスドイツとともに参戦したウクライナ人は、旧ソ連の反逆者であり戦後、過酷な報復が待ち受けていました。

理由はどうあれ、ナチスドイツとともに戦えば絶対的に否定されます。

その元メンバーをカナダ議会に招いて「英雄」としてカナダ首相も含めて称賛したと言うお粗末極まりない話です。

そもそも第二次世界大戦に参戦したウクライナ人には、二通りしかありません。
①ソ連軍に従軍してナチスドイツと戦った人々。
②ナチスドイツに従軍してソ連と戦った人々。

どちらかです。
だから議会に招く以上は、どちらであるのか事前に調査するべきです。カナダに居住している以上、②である可能性が高いことは、調査する以前の問題として推測できます。

※余談
現在、ロシアがウクライナを非難するのにすぐネオナチを持ち出すのは、これが理由です。そしてソ連崩壊後、ウクライナ独立に参加したウクライナ人にも過激民族主義者がいました。その人々の一部が結成した部隊が、「アゾフ連隊」(旧アゾフ大隊)です。これもロシアが憎む理由の一つです。元のメンバーは、かなり??なメンバーもいたからです。(ロシアの方にもネオナチは、います)
しかし、「アゾフ連隊」はウクライナにとってはロシアの侵略に対する抵抗の象徴であり、英雄部隊です。2014年に改組されウクライナ軍に組み込まれました。

どっちにしても旧ナチスドイツのメンバーを議会に招待して英雄として称賛することは、あり得ないことです。
それを?
やっちまった!
と、言うわけです。
謝罪して済む問題ではありません。
即刻、辞任するべきだと思います。

※そして「ホロドモール」の重大な犯罪行為を顧みるなら!
ロシアには、ナチスドイツとともに参戦したウクライナ人を批判する資格は、ないと思います。

※さらに歴史の続きを書くと?
スターリンの苛烈極まりないウクライナ弾圧を緩和するためにフルシチョフが、1954年クリミアをウクライナに編入しました。当時は、ウクライナが独立国になるなど考えられなかったからです。いわゆる「ご機嫌取り」です。
クリミアは、旧ロシア帝国がオスマン・トルコ帝国と数次に渡る戦争の末に勝ち取った領土です。クリミアを奪いとるために多くのロシア人の血が代償として支払われました。ロシアにしてみるとクリミアは、ロシアの領土であるわけです。

『ロシアによるクリミアの併合』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%9F%E3%82%A2%E3%81%AE%E4%BD%B5%E5%90%88

クリミアには、このような複雑な歴史が刻まれています。まさに歴史そのものです。
トルコが、ロシアのクリミア占領を今も認めない理由です。トルコにとっては、クリミアがロシアの領土であることは、屈辱です。

クリミアは、黒海の要衝で有るがゆえに昔から領有を巡って地域の大国が、争奪を繰り広げてきました。

今、新しいプレーヤー(ウクライナ)が加わりました。しかし歴史を遡るとそのルーツは、キエフ公国に行きつきます。

歴史そのものでしょう?



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。