「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナ軍がバフムトのクリシチウカを奪還<ウクライナ紛争2023年7月

2023-07-17 12:50:04 | ウクライナ紛争

ワールド
2023年7月10日10:35 午前1日前更新
ウクライナ軍が南部で前進、ゼレンスキー氏「主導権握った」
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-front-idJPKBN2YQ029

この記事の中にウクライナ軍が・
「バフムトの南にあるクリシチウカ付近で重要な拠点を掌握した。」と、あります。

地図上で確認すると以前のウクライナ軍とロシア軍の前線は、もっと北側にあるルートT-0504でした。その北側がウクライナ軍、南がロシア軍で際どかったころは、ウクライナ軍はバフムトの西の郊外の拠点から駆逐される寸前でした。

その戦いを何とかウクライナ軍が守り切り、その後ウクライナ軍が反撃を始めました。そのエリアからバフムト郊外北側を奪還し、今郊外西側を南に進撃してクリシチウカKlishchiivka付近まで奪還しました。距離にするとわずか5km程度南に前進しただけです。1か月くらいかかっていますから、かなりの激戦だったと思います。

しかし、クリシチウカKlishchiivka付近まで奪還した事には大きな意味があります。

ロシア軍がバフムト市街の補給に使える道路は、二本あります。ルートTー0513とその東のM-03です。クリシチウカまでウクライナ軍が進出するとルートTー0513まで2kmくらいですから、もう補給路としては使えません。小口径の砲の射程範囲ですし、20ミリ機関砲でも攻撃できます。補給路として使えるのは、M-03だけでバフムト市街の東側からしかロシア軍は補給できません。補給路が1本しかなくなりました。

そしてバフムトでは、もう一つの戦線があります。
北の拠点都市のスラビャンスクСлов'янськからバフムトに向かってルートM-03を南東方向に下ると、バフムト市街の郊外北東側にソレダルSoledarがあります。ここを拠点にウクライナ軍は、バフムト市街の東側の郊外を攻略中です。こちら側をウクライナ軍が南下すると、ロシア軍はバフムト市街への補給が不可能になります。ロシア軍が勝利宣言を出したバフムト市街からロシア軍は、撤退するか包囲されて降伏するしか道がなくなります。

そうなれば、ロシア政府は笑いものです。5月に勝利宣言を出して7月に撤退するようでは、勝利宣言は嘘であったことになります。そのためロシア軍は、狭いバフムトのエリアに5万人の大軍を集中して、現在必死の防衛戦を展開しています。

そのような中でウクライナ軍は徐々に前進してバフムト市街への補給路を1本塞ぎました。バフムトでは、激戦が続いていますがウクライナ軍は、徐々に前進して大きな戦果を上げました。

ちなみに、バフムトはウクライナ語です。
地図上は、ロシア語でアルチェモフスクБахмутと表記されています。グーグルマップは、ロシア語とウクライナ語がごっちゃに表記されています。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/



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