「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

「ホワイトウオッシュ」のゼレンスキーと「ブラックペイント」のプーチン氏<ウクライナ紛争2024.3.3

2024-03-03 14:54:28 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

「ホワイトウオッシュ」とは黒いもの(悪いもの)を白いもの(良いもの)に見せかけることです。ゼレンスキーは、その典型的な例です。

「ブラックペイント」と言う言葉は、ありません。「ホワイトウオッシュ」の反対語として私が今、作った造語です。
プーチン大統領は、西側世界から極悪のレッテルを張られています。何でもプーチンが悪い!の一点張りです。
しかし、実際の意味は違います。
『「プーチン」は西側に都合が悪い』と言う意味です。
『西側に都合が悪い』人間は、全部極悪に決めつけて極悪キャンペーンを張って極悪だと人々を洗脳します。ただし、これが通用するのは西側だけです。

ロシアで「ホワイトウオッシュ」されていたのが、ナワリヌイ氏です。西側の手下に都合がよいから、今度は逆に「ホワイトウオッシュ」を徹底的に行い、ロシアの英雄のごときイメージを作り上げます。

<例えば妻ユリア氏の演説>
『ナワリヌイ氏の妻・ユリアさん「あなたが相手しているのは政治家ではなく、血まみれの怪物です。 プーチンは組織化された犯罪組織のリーダーです。 あなたとわたしたち全員が、この犯罪組織と闘わなければならない」 スピーチの最後に、ユリアさんは、プーチン政権と戦う決意を重ねて示した。』
https://news.yahoo.co.jp/articles/1b8f2f02d3a76b6f0c4e36902bbe1cf2fcb45f41
EU議会での演説です。
ほぼ扇動であり西側に都合の良いプロパガンダを叫んでいるに過ぎません。そして聴衆は拍手喝采しています。到底正常な世界とは言えません。
こうやって便利な道具を使って極悪のレッテル張りをします。

では、実際はプーチン氏についてロシア人はどう思っているのか❓
おそらくプーチン氏を支持するロシア人は、過半数を超えてかなり多いと思います。
一方でナワリヌイ氏を支持する人々は、精々数百万人~500万人程度ではないかと思います。

『欧米はなぜもてはやすのか? 「ロシア反体制派のヒーロー」ナワリヌイの正体』
2024年02月28日(水)16時24分
https://www.newsweekjapan.jp/sam/2024/02/post-115.php

プーチン氏を支持するロシア人は最低5000万人以上いると思います。
『ナワリヌイ』へのホワイトウオッシュぶりが分かるでしょう❓
単にプーチンの極悪レッテル張りに利用しているだけです。

ロシア国内には、共産主義時代の方が良かったという人は貧困地区を中心に結構いるようです。当時は教育費や医療は無料で国民には仕事が割り振られました。多少の不便はあろうと当時の方が生活水準の高かった人が沢山います。
実際には経済的に行き詰まり旧ソ連は崩壊しましたが、最後の幕引きをした「ミハイル・ゴルバチョフ」はロシアでは極めて不人気です。
西側の大人気とは対照的です。

ロシアは権威主義的な社会であり中央集権的な社会です。ロシア帝国の時代から旧ソ連の時代を通じて独裁が普通であり、それほど西側が考えるほど民主主義を望んでいるわけではありません。むしろ安定した社会を維持し自分たちの生活を豊かにしてくれる指導者を評価します。

その大きな理由は、旧ソ連崩壊後のロシアの大混乱です。法と秩序は失われ無法とギャングが横行する時代がしばらく続きました。旧ルーブルは紙くずになり経済も崩壊しました。
戦後の日本の一時期を知っている人には理解しやすいと思います。焼野原である以外には全く同じ光景です。
その時代に政治的に台頭してきたのが、プーチン氏です。
エリツィン大統領の時代の1999年首相に抜擢されました。
2000年に大統領に就任しました。

プーチン氏の首相就任からロシアは社会改革に乗り出しました。犯罪の取り締まりやテロ対策を徹底的に行い、治安の回復に努めます。同時にエリツィン時代に膨れ上がった新興財閥の整理にも乗り出しました。
政府に協力的な財閥は優遇されそうでない財閥は解体されました。
さまざまな経済改革が行われ西側の資本や企業を呼び込みロシア経済の回復を軌道に乗せます。

当然、当時は西側と友好的な関係を築きました。西側の支持と支援が政権を安定させロシア経済を回復させたと言えます。

当然に社会には秩序が戻り無法時代は過去になりました。経済的にも国民の所得が増えていき生活苦から解放された国民が増えるにつれプーチン氏の支持は大きくなりました。

つまり❓
多くのロシア国民にとっては、プーチン氏は「ロシア中興の祖」になるわけです。プーチン氏の政治手法に問題があるにせよ、プーチン氏がロシアの社会と国家にもたらしたメリットの方が、圧倒的に多かったのです。

しかし、プーチン氏にとっては西側に媚びへつらうような外交は屈辱でした。プーチン氏はロシアの愛国者だからです。

当然、ロシアの国力が回復するにつれ自立した外交政策を取るようになりました。西側からすると昨日まで従っていたロシアが離反し始めれば不愉快です。

ロシアに圧力をかけ屈服させようとします。程々に付き合いながら更に自立を強めます。

強引にロシアの封じ込めを始めたのが、ブッシュJr大統領です。

ここまで来ると、現在のウクライナ紛争につながりましたね❓

つまり❓
これがプーチン大統領が西側から「ブラックペイント」される理由です。

西側のポチのゼレンスキーは、「ホワイトウオッシュ」
西側に逆らうプーチン氏は、「ブラックペイント」

非常にわかりやすいでしょう❓
そしてロシア国内では圧倒的にプーチン大統領が支持される理由も分かったと思います。
その上ロシア国民だって西側に媚びへつらうような卑屈な外交は嫌います。ロシアはロシアでありたいと思っているロシア人が大多数です。

今ロシア国民がイメージしているのは大祖国戦争だと思います。ロシア政府が、そう主張しているのも理由です。
ナチスドイツをNATOに置き換えるとシチュエーションは、全く同じです。

どう西側がプーチン氏を「ブラックペイント」しようとロシア国民はプーチン氏を支持します。「ブラックペイント」するほど支持が高まると思います。

だから幼稚園児みたいな誹謗中傷は止めて、まともな外交をするべきです。
そうしなければ、第3次ヨーロッパ戦争が起きるかもしれません。
今のヨーロッパを見ていると、ほぼロシア恐怖ヒステリーです。余りにプロパガンダやフェイクニュースを叫びすぎたので、叫んでいた自分たちが「プロパガンダやフェイクニュース」に洗脳されてしまいました。

ほんとに❓
バカげた話でしょう❓
「アホ!」だと思います・・・


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



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