「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

EU議会多数派工作のためにウクライナ紛争を利用するEU議会主流派<2024.06.09

2024-06-09 20:38:55 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

アングル:6月の欧州議会選、極右躍進でも一大勢力を見込めない訳
2024年4月2日午前 11:55 GMT+92ヶ月前更新
https://jp.reuters.com/economy/Y7NGZJUSO5JT5CQFPBMBWHSFLM-2024-04-01/
仏、極右が大差でリード 欧州議会選、最終投票日の世論調査
2024/6/9 16:50
https://www.sankei.com/article/20240609-OMQT5TKIWJNZTHOHFUL5R7D5IE/

ここ半年くらいのEUとEU主要国のウクライナ支援は異常なものがあります。
その理由の一つは、今回のEU議会選挙にあるようです。
EU議会においてEU推進派(現在の主流派)は前回の選挙でも議席を減らしています。
今回の議会選でも議席の減少が予想されています。

戦争を利用して支持率を上げようとしています。
ほぼ、ゼレンスキーと同じです。
ゼレンスキーも低支持率を回復するために戦争を利用しました。ウクライナ紛争は、ゼレンスキーの政権維持のために招き寄せられたと言ってもいい部分があります。

EU議会主流派が、これに便乗しました。
「民主主義のためにロシアとの戦いに負けてはならない!=断固ウクライナ支援!」
EU内部の矛盾から目をそらせるためにウクライナ紛争を利用しています。
ほぼ無意味なウクライナ支援にEUもEUの有力国も巨額の税金を投入しています。
それを正当化するためにも、「ウクライナ絶対正義」が必要なわけです。

EU主流派の会派に入るには、「EU推進とウクライナ支援」がセットの条件だそうです。

そして極右勢力にも二つの流れがあります。
①「欧州保守改革(ECR)」
イタリアのメローニ首相が事実上の指導者で、ここにポーランドの法と正義(PiS)も参加しています。
主流派の中にいて自分たちに有利なポジションを得ることを目的にしています。

②「アイデンティティーと民主主義(ID)」
ここは、フランスのルペン氏が看板になっていて、完全にEU懐疑派と言うより反EUです。
フランスの国民連合(RN)、ドイツのための選択肢(AfD)、オランダ自由党などが主要メンバーです。


EU懐疑派の方は、もっぱらEU内の移民問題や規制問題などを争点にしています。

人権だ民主主義だを錦の御旗にするEU推進派は、それを争点にされると困ります。
「民主主義を守る=ウクライナ絶対支援」をアピール・ポイントにしているわけです。

だから投票日の直前にマクロンのスタンド・プレーが飛び出しました。

『仏戦闘機、ウクライナに年内供与 パイロット訓練へ』
2024年6月9日午後 3:56 GMT+94時間前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/QU6SZL3NFRL75OIDM6S6L5AOMI-2024-06-09/
『バイデン氏、ウクライナ支援継続を確約 仏でDデー80周年式典』
2024年6月7日午前 12:51 GMT+93日前更新
https://jp.reuters.com/world/ukraine/GWU5AZOHBRKRLEAZRP3JG75J74-2024-06-06/
『マクロン氏、批判勢力は「負け犬根性」 ウクライナ侵攻めぐり』
2024年6月8日 16:34
https://www.afpbb.com/articles/-/3523372

西側にとって記念すべき「ノルマンディー上陸作戦80周年式典」を利用してルペンに負けそうなマクロンは、必死の選挙活動を展開したのでした。

結果は、ルペンが率いる極右の圧勝のようです。

つまり❓
こう言うことだったんですね❓
(アメリカの方はガザ問題が中心でウクライナ紛争は、ほぼ選挙戦に影響しません)

※関連日記
2024欧州議会選挙>ウクライナ紛争とガザ紛争が二極化を促進<2024.06.06
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/692e9d0ac31bed412c779884c245bcdf
欧州議会の会派<2024.06.07
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/2f4300a496a225b9f803ed0510745826


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d



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