「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

円安と円高、外貨預金と外国株保有の関係

2024-08-02 11:05:04 | 株式投資 資産運用

2021年1月が102円台でここが円高のピークで、以降最近まで円安が進行してきました。
何と3年半程度、日銀はこれを放置(黙認)して来ました。

今、若い年齢層を中心に外貨預金や外国株保有が多くなっています。

そこで『円安と円高、外貨預金と外国株保有の関係』を簡単に書いてみます。
「為替差益」「為替差損」という言葉を聞いたことがあると思います。
円高の時代に海外旅行に行った人で、円高のおかげで旅行費用が安く得した気分になった経験のある人は、円高の差益を得たことになります。
今、円安ですから反対ですね❓旅行費用が割高になります。NYで食事すると日本と比較すると凄く高い食事代になります。
この程度なら問題ありませんが、「外貨預金と外国株保有」になると大きく所有する金銭的価値の増減を伴います。
これが「為替変動リスク」です。
個人であろうと外国資産(預金含む)を持つと、当然に「為替変動リスク」があります。

(1)2021年1月~最近までのように円安が続く場合
このケースでは、2021年1月に近い時期に「外貨預金と外国株保有」をした人に「為替差益」があります。
通貨・円に換金する場合、円高の時期に先に「外貨預金と外国株保有」した人が「為替差益」のメリットを多く受け取れます。

簡単な例
2021年1月の為替を1ドル100円と仮定します。
100円で外貨預金して、160円で円に換金しました。
1ドルは同じなので160円を受け取れます。
⇒為替差益60円
(こんなに多いことは珍しいです。普通は30円幅程度で値動きします)

これが円安傾向が続く時の簡単な例です。

(2)最近の円安1ドル160円を円安のピークに円高の方に為替が動く場合

今度は逆に「為替差損」が発生します。
1ドル100円まで円高が進行する場合を考えてみます。
1ドル160円で外貨預金した場合、最後まで保有して円に換金すると❓
この場合も1ドルは同じです。
しかし160円で円を購入していますから100円の時に円に換金すると受け取れる円は、100円になります。
ガビ~ン!!!
60円無くなっています!
これが恐怖の「為替差損」です。
(ざっくり計算すると、37.5%減っています)

(3)為替相場の流れを考えないで「外貨預金と外国株保有」した場合、この(2)為替差損のリスクが常にあることを知っておいた方が、いいです。

そうなると、「外貨預金と外国株保有」に一番都合の良い時期は❓
『⇒円高がピークの時です』

円高傾向が続く場合は、先に保有した人ほど「為替差損」が大きくなります。⇒売却や解約した時の円での受け取り金額が減ります。

※どうしても為替差損が嫌なら、また円安に為替相場が動くのを待つしかありません。
しかし160円の円安までは、相当長い期間が必要かもしれません。

今のように極端な円安の場合、このタイミングで「外貨預金と外国株保有」した場合は、「為替差損」のリスクが非常に大きくなります。

このように円安傾向から円高傾向の転換期には、良く流れを見て円高に転換したようなら「外貨預金と外国株保有」は、絶対に避けなければ、なりません。
円高がピークに近くなるまで様子見をしなければ、なりません。
※すでに保有している分は、それ以上の「為替差損」を避けるために換金した方がいい場合もあります。中期トレンドが円高に変わった場合は、当分円安の方には戻らない可能性があります。
160円が110円になるとするなら、早めに換金した方が「為替差損」は少なくて済むことになります。この辺りは、自己判断と自己責任でお願いします。私が、どうした方がいい・とは言えません。

※この理屈は、絶対に理解しておくべきです。

「外貨預金と外国株保有」は、円高のピークに近い時期に行う。

円安のピークで外貨預金をしたり外国株式を買うのは❓
円の価値が一番少ないときに、割高な外貨預金や外国株式を買っていることになります。

円高のピークで外貨預金をしたり外国株式を買うのは❓
円の価値が一番多いときに、割安な外貨預金や外国株式を買っていることになります。

※結果は正反対です。

『円安と円高、外貨預金と外国株保有の関係』

今、円高なのか円安なのかよく考えてから行うべきです。



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