「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ウクライナは借金をどうする心算なのか❓戦後どうする心算なのか❓<ウクライナ紛争2024/08/03

2024-08-03 19:48:34 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

ウクライナ「選択的デフォルト」に 利息不払いで―S&P
2024年08月03日09時17分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024080300323&g=int

民間ベースでの借金は、ほぼデフォルト状態です。
もうウクライナは民間ベースの資金調達は不可能でしょう。
今、欧米が支援している部分もローン形式が多いです。
政府間の話ですからデフォルトの問題は先送りできるにしても、借入残高は雪だるま式に増えていきます。
返済する当てはあるのか❓
ないですね。
精々、ウクライナの地下に眠る資源やエネルギーの権益を譲渡するくらいしか返済の当てはありません。
ウクライナの富は、欧米が事実上差し押さえた状態にあります。

税収では到底戦争資金には足りません。
ウクライナの乏しい税収では、ウクライナ国内の運営経費にすら足りるかどうか不明です。
つまり戦争経費は、戦争を継続するほどに増えていき、返済の当てはありません。

それでも欧米は貸し続けるのですから、何というのか言うべき言葉がありません。

仮に停戦したとして、その後どうするのか❓
人的資源も問題もあります。
戦争で多くの労働可能年齢のウクライナ人が戦死し、あるいは傷痍軍人になりました。
加えて国外に脱出したウクライナ人は、国連推計で655万人以上です。
国内避難民が354万人以上です。

今、キエフ政府支配地の人口は3000万人程度と推測されています。ウクライナ政府が言うには、このうち1000万人が年金受給者だとのことです。
年金受給者以外の国民は、たった2000万人しかいません。
この大きく減少した人口を戦争で更に減らし続けています。
こんな状況でウクライナが、戦後政治的に経済的に存続するのは不可能のレベルだと思います。
事実上、破綻した国家です。

結局、キエフ政府に残る分は欧米が何とかするしかないでしょうね❓

戦争に勝てなければ、戦争を継続する意味もありません。
戦争のために(援助を引き出すために)戦争をしている状態です。
これでもウクライナの支配者である新興財閥とウクライナ民族主義者は、儲かる構造があります。
支援される資金や物資から、何がしかを盗んで収入にする構造があるからです。腐敗と汚職は社会の隅々まで行き渡っており、新興財閥とウクライナ民族主義者にぶら下がっている人々は、何がしかの恩恵が受けられる構造です。

だから戦争を止めてしまうと新興財閥とウクライナ民族主義者とそれにぶら下がっている人々の収入がなくなります。だから必死に金をかき集めて戦争を継続しているわけです。

戦争が終わった後のウクライナにいるのは、新興財閥とウクライナ民族主義者とそれにぶら下がっている人々、それに犯罪者と年金生活者ぐらいになると思います。

これで国家が運営していけると考えているのなら、笑い話の世界です。

戦争を継続して破綻を一日伸ばしにして、その日暮らしをしています。

まじめに考えれば、もうどうにもなりません。
こんな国に住みたいですか❓
誰だって嫌でしょう❓
過激民族主義者でない普通の国民は、職と収入を求めてウクライナ国外に三々五々出ていくと思います。

実は、これはウクライナが独立した後、ずっと続いてきたことです。政争に明け暮れ国民を顧みない歴代のウクライナ政府に見切りをつけて、国外に出て行ったウクライナ人は多いです。
ウクライナの人口
https://ecodb.net/exec/trans_country.php?type=WEO&d=LP&c1=UA&c2=JP
1992年5187万人
2000年4866万人
2013年4525万人
(ウクライナ・クーデターと内戦ぼっ発)
2014年4276万人
2021年4100万人
2023年3320万人

この人口減少を見るなら、戦争が終われば民族主義者の独裁政治に見切りをつけて国外に出ていく人は、もっと増えると思います。
ウクライナが良い国だなどと思っている人は、本当の「バカ者」です。
第二次大戦中の日本国内が良い国だというのと同じです。
第二次大戦中の日本国内が良い国だと思って、そう言っているのならその人は軍国主義者です。

ウクライナは、既に国家としては破綻しており現在の領域を維持するのは人的資源と資金的に不可能です。

どうしても、そうしたいなら中部と西ウクライナだけ切り離してそうするべきでしょうね❓

東部と南部は、どこか他の国の信託統治にするしかないと思います。
歴史的・地理的・資金的なことを考えるとロシアしか、出来ないと思います。
東部と南部ウクライナが、西ウクライナの領域にあるのは植民地支配とほぼ同じです。差別的・強権的・弾圧支配です。それが、いいとは思わないでしょう❓

結局、考えてみるとウクライナ紛争の本質は、ここにあります。それを決定的にした理由は、2014年に西ウクライナの過激民族主義者が暴力で政権を簒奪したことに行き着きます。このクーデターを資金的に援助し裏から扇動した国は罪が重いと思います。
その時の責任者は誰か❓
(過去記事で書きました。ここでは名前は出しません。)

※「戦後どうする心算なのか❓」
今となっては、どうにもなりません。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑤
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。