「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

色々変わった光景が見られるシリア事情<2023年10月

2023-10-08 08:53:46 | アフリカと中東

米軍、シリアでトルコ軍無人機を撃墜 NATO加盟国同士
2023年10月6日 14:13 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 トルコ シリア 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3485065?cx_part=top_category&cx_position=1

基本的にアメリカとトルコは、仲がいいとは言えません。
どちらかと言うとアメリカがトルコにごちゃごちゃと小姑みたいに小言を言うケースが多いですね。嫌がらせも結構、あります。アメリカ議会に反トルコ・ロビーが影響を及ぼすからです。これがまた反感と偏見に満ちています。例えば昔オスマントルコ時代に亡命したアルメニア人の子孫などです。
シリアでは、アメリカはシリア・クルド族と協調関係にあり地域の安定を図っています。

一方でトルコは、クルド族とは不倶戴天の敵同士のような関係にあります。特にトルコ国内のクルド族は長年トルコ政府と武装闘争を行ってきました。折り合いがついた時期もあったのですが、また闘争が始まってしまいました。

イラクのクルド族は、アメリカのイラク安定のための重要なメンバーで非常に仲がいいです。そのイラクのクルド族までトルコは、越境爆撃をしたりしています。

元々、シリアのクルド族はトルコとの国境沿いの北東部付近が居住地域でした。トルコがシリアのクルド族を圧迫するためにクルド族の居住地域は、東の方に移動しました。こうなるとトルコのクルド族ともイラクのクルド族とも居住地域が接近します。トルコがシリアのクルド族を追い立てたら、段々クルド族同士の居住地域が近くなってしまったという皮肉な結果が生じました。

最近、首都アンカラで「クルド労働者党(PKK)」による自爆テロがありました。それを理由にシリアのクルド族を攻撃しています。トルコの攻撃ドローンがアメリカ軍に500メートルまで接近したため、アメリカ軍が撃墜したという話です。

また、もめるんでしょうね?アゼルバイジャンをめぐってはアゼルバイジャンの敵のアルメニアの肩を持っていますしね?
トルコとアメリカには、ゴタゴタの種が結構あります。それで将来大丈夫かな?と心配にはなります。

※と言うより、シリアではアメリカとトルコは敵に近い関係です。
『トルコ、PKK拠点20か所を空爆 首都の自爆攻撃受け』
2023年10月2日 9:40
https://www.afpbb.com/articles/-/3484234
『トルコ、シリア北部を空爆 クルド人部隊と政府軍の12人死亡』
2022年11月20日 11:18 
https://www.afpbb.com/articles/-/3439607?cx_part=related_yahoo

アメリカの縄張りを空爆するから?
「つい、やっちまった!」
と、言うわけです。

シリアの石油利権では、ワグネルが石油利権を強奪しようとして守備に就いていたアメリカ軍と交戦になりワグネルは、追い払われました。マズイ!と思ったロシアは、ワグネルをアフリカに追放しました。ワグネルがアフリカで仕事をするようになったのは、これがきっかけです。

だから、今シリアに関与しているのは・・・
アメリカ・トルコ・ロシア・イランです。
だからシリア内戦は、終わりようがありません。
これで話し合いが出来るとか合意が出来るとか思うのは、無理というものです。中央政府が崩壊すると、結局こうなります。

※そのアメリカ軍とロシア軍の話。
『米ロシア両軍が交流 シリア北東部』
2022年10月10日 18:05 発信地:アルカタニヤ/シリア [ シリア 中東・北アフリカ ロシア ロシア・CIS 米国 北米 ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3428073?cx_part=related_yahoo

去年の10月の話ですからね?
パトロール中に出会って、仲良く記念撮影しています。
シリアでは、アメリカとロシアはもめていませんからシリアでは、結構仲良しです。

米国がシリア空爆 「イランが支援の組織」標的
2022年8月25日 0:34 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 イラン シリア 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3420518?cx_part=related_yahoo

イランとアメリカは、当然シリアでも犬猿の仲です。

イスラエルも時々、イランの傀儡組織であるレバノンのヒズボラを空爆します。シリアにもいますからシリアにいるのも空爆します。イスラエルは、ターゲットを発見すると不定期に飛び入り参加します。イスラエルはシリアには介入せず、もっぱらヒズボラ叩きに熱心です。

あと西ヨーロッパは、最近あまりいないみたいですネ?最初、いましたけれど・・・

と言う具合にごちゃごちゃの訳の分からない国際関係があります。



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