南ア連立協議でズールー人民族党が挙国一致政権参加を表明 白人系野党は不透明
2024/6/13 10:33
https://www.sankei.com/article/20240613-U2BVLVUZZRNADEH3NYYRFB7PWY/
南ア与党、挙国一致内閣を検討 第2党など抵抗も
By Nellie Peyton、 Wendell Roelf
2024年6月6日午前 11:33 GMT+98日前更新
https://jp.reuters.com/world/IRESPHZWKRONJNDTPVNGQOPULE-2024-06-06/
今回の総選挙で南アフリカの政権与党のアフリカ民族会議(ANC)が過半数(定数400)割れの159議席と議席を大きく減らしました。
『1994年のアパルトヘイト撤廃以降は一貫して議会にて単独過半数を確保し政権を担ってきたが、長期政権化による腐敗やアパルトヘイト時代を経験しておらずANCに思い入れのない黒人の若者が増加するなどANCは次第に支持を失っていき、2024年5月29日に執行された総選挙では400議席中159議席にとどまり、第1党を維持するも初めて過半数を割った。 』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E6%B0%91%E6%97%8F%E4%BC%9A%E8%AD%B0
植民地時代から独立の時代、アパルトヘイト時代と南アフリカの政治には、近代の歴史が色濃く残っています。
アパルトヘイト時代に欧米は、アパルトヘイト政策を支持していました。長い闘争を経て、今の政治体制が出来上がりました。その始まりが、1994年です。
マンデラ氏が率いていたアフリカ民族会議(ANC)は国民の圧倒的な支持がありました。
しかし組織は経年劣化し、堕落してしまいました。
この辺りは、日本の自民党とよく似ています。
「真面目にやれ!」
と、南アフリカ国民が政権に「お灸!」を据えたというわけです。
※南アフリカの政党
小さいのまで入れると沢山ありすぎて良く分かりません。
議席数の多いのから順に・・・・
与党アフリカ民族会議(ANC)過半数を割れ159
白人系最大野党、民主同盟(DA)87
MK民族の槍(左翼大衆主義政党)(ズマ前大統領)58議席
EFF経済的解放の闘士(極左、マルクス・レーニン主義)39議席
少し変わっているのが❓
インカタ自由党(IFP)(ズールー人民族党)
ズールー族の少数民族の利益
2019年の総選挙では得票率3.38%14議席、今回17議席
結局、数合わせをやってそのうち組閣するのだろうと思います。組閣の話は、これで終わり。
次は、ズールー族の話です。
『南ア最大民族ズールー、新王が即位 祝賀の裏で後継者争いも』
2022年8月21日 18:11 発信地:ノンゴマ/南アフリカ [ 南アフリカ アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3419988
「南ア総人口の約5分の1に相当する1100万人以上のズールー人」
「ミスズールー・カ・ズウェリティニ王」
2022年の国勢調査発表、人口6,200万人を超える
(南アフリカ共和国)
https://www.jetro.go.jp/biznews/2023/10/071e04e2a1b74a33.html
黒人が 5,049万人(総人口の81.4%)
カラード(注1)が505万人(総人口の8.2%)
白人(注2)が450万人(総人口の7.3%)
インド人やアジア人は170万人(総人口の2.7%)
ズールー人は1100万人ですからズールーの王様が信頼されていれば、単純計算17.7%の議席数があってもいいことになります。⇒400×17.7%=70議席。
今回、多少増えて17議席。
ほぼ、まとまりはないですね❓
象徴的な王位のようです。
ズールー族の王ですから南アフリカの王とも言えません。
『2022年3月、シリル・ラマポーザ南アフリカ大統領によって、故グッドウィル国王の長男であるミスズールー・カ・ズヴェリティニが、正式にズールーの新国王として承認された。2022/08/22』
しかし、即位には南アフリカ大統領の承認が必要なようです。
良く分かりませんね❓
でもズールー族の王がいて王位の承継が行われているのは昔風でいいですね。
2016年04月11日 12時00分 メモ
ドイツで整備工として働く男性が実はアフリカの部族の王だった
https://gigazine.net/news/20160411-german-mechanic-african-king/
ガーナのノマドな王様
https://courrier.jp/info/24176/
アフリカ唯一の絶対君主が国外逃亡か、当局は否定 エスワティニ
2021.06.30 Wed posted at 10:16 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35173131.html
よく考えてみると世界には、部族社会の残っている地域は日本人が考える以上に多いです。
湾岸の産油国では、ほとんどが王国です。
イランにもリビアにも、昔は王様がいました。
アフリカでは探せば、ズールー王のように政治権力は持たない部族の王様は、他にもいるのかもしれません。
あるいは、王ではなく部族の長老である場合もあります。
『ケニアのマサイ族長老 エマニュエル・マンクラと考える「アイデンティティってなんだろう?」ライブ配信詳細』
https://www.inspirehigh.com/news/7a7f22b0-526c-11eb-b474-2b8d65cddbc7/
色々、興味深いですね❓
民主主義ばかりが政治制度でないのは確かです。
※そうそう、南アフリカが絶対ロシア支持の理由を知っていますか❓
アパルトヘイトの時代、平等を求めて黒人が闘争を行いました。欧米はアパルトヘイト支持です。当然、闘争に参加する黒人は弾圧されましたし、国外に支援してくれる勢力はほとんどありませんでした。
そんな時代に闘争に参加している黒人を、人間として対等に付き合ってくれたのは、旧ソ連だけだったそうです。
その時代の恩義に感謝して南アフリカは、絶対ロシア支持です。
そして、どの国より過激にパレスチナ擁護をするのもかつて自分たちが差別されたからです。
※関連記事目次
項目「アフリカと中東」の目次①
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/8e2281cde3859a8659b62d9f1680c9d2