「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

アウデイーイウカ撤退に関するニューヨークタイムスの報道とウクライナ軍の批判<ウクライナ紛争2024.2.23

2024-02-24 07:31:37 | 中立の視点で見るウクライナ紛争

2024.02.22
ウクライナ軍、ニューヨーク・タイムズはロシアの物語を広めようしている
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-military-new-york-times-trying-to-push-russia-narrative/

NYタイムスの記事
Hundreds of Ukrainian soldiers ‘captured’ in chaotic withdrawal from eastern city
(数百人のウクライナ兵士が東部都市からの混乱した撤退で「捕らえられた」)
https://www.msn.com/en-us/news/world/hundreds-of-ukrainian-soldiers-captured-in-chaotic-withdrawal-from-eastern-city/ar-BB1iBxAs

https://www.nytimes.com/2024/02/20/us/politics/ukraine-prisoners-avdiivka-russia.html

ウクライナ軍のタブリア作戦軍のリホワ報道官は、NYタイムスの記事を批判しています。

相当、犠牲者(戦死者)と捕虜が出たのは、間違いありません。
しかし、ウクライナ軍が確認できるのは未帰還兵だけです。市街の防御のために配置されていた兵士の数から、市外に撤退出来た兵士の数を差し引いたのが、戦死者+捕虜の数です。
捕虜の数を数えられるのはロシア軍だけです。
だからロシア側から発表があるまで、ウクライナ軍の方では未帰還兵の数しか分かりません。

「正確とは言えない匿名の情報源を利用してロシアの物語を広めようしている」

等とは、到底言えないはずです。
そもそもウクライナ軍は撤退は上手くいったように発表しています。実際には歩けない負傷兵は置き去りにして、ほぼ敗走状態で三々五々逃げ出したというのが実情だろうと思います。

CNN
2024.02.20 Tue posted at 13:28 JST
包囲された陣地で死亡、アウジーイウカ陥落時に負傷兵らが発した絶望のメッセージ
https://www.cnn.co.jp/world/35215481.html

ある兵士の証言
「300人(の負傷兵)は置いていけ」と命令された。
陣地にいた兵士の一人、ビクトル・ビリアク氏
「廃虚と化した町から兵士らは必死の脱出を試みた。」
「外の視界がない中、生き残りを懸けて1キロの戦場をドローン(無人機)に誘導されながら移動したと示唆した。敵は砲撃を仕掛けており、アウジーイウカに続く道はウクライナ兵の遺体でいっぱいになった」

最低、負傷兵300人は捕虜になっていると思います。
ビクトル・ビリアク氏が話しているのは、撤退路の部分だけです。市内の状況は分かりません。しかし似たような光景があるだろうと思います。

ウクライナ軍の撤退命令は遅すぎて、実際には負傷兵を置き去りにしてロシア軍の攻撃を受ける中で敗走しています。

どれだけが捕虜になりどれだけが戦死したかは、ウクライナ軍には把握不可能です。
ウクライナ軍の方で把握できるのは、未帰還兵だけです。
ロシア側から捕虜の数の発表がない限り、戦死者の推計すら出来ません。

だからNYタイムスの記事に対してウクライナ軍が批判するのは、都合の悪いことを報道されたからだと推測できます。隠しておきたいことを報道されたから、ロシアの手先のように批判しています。

今、そうやってもみ消そうとしたところでやがてロシア側から捕虜の数の発表があると思います。ウクライナ兵の死体の数を数えて戦闘と撤退時に戦死したウクライナ兵の数の発表もあると思います。
何よりウクライナ軍は、未帰還兵の数は把握しているはずです。
やがて数は明らかになります。
その時、ウクライナ国民はどう思うでしょうね❓
またもや、撤退遅れが無用のウクライナ兵の戦死者を生み出しました。
セベロドネツク・ソレダル・バフムト
既に3回(最低)間違いを犯しました。


※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27



コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。