2024.10.2
侵攻952日目、ロシア軍はウクライナ東部の複数方向で前進し続ける
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/on-the-952nd-day-of-the-invasion-russian-forces-continue-to-advance-on-multiple-fronts-in-eastern-ukraine/
このエリアは、名称を・・・
アウデイーイウカ戦線
アウデイーイウカ~ポクロウシク戦線
ポクロウシク戦線
と変えてきました。前線の位置が西に移動して行ったからです。
今回は、「ポクロウシク~マリンカ戦線」に変更します。
アウデイーイウカの西は、ほぼ全域をロシア軍が制圧し、今はマリンカ~ポクロウシクの間の広い地域に戦場が移動しました。アウデイーイウカは、もうロシア軍の後方の基地になりました。たった半年程度で、このように中部ドネツクの力関係は、激変と言っていい程、大きく変化しました。それと同時にロシア軍の占領地も特にアウデイーイウカの北と西で大きく広がりました。
アウデイーイウカからポクロウシクまでの距離が40km程度です。現在ロシア軍は、ポクロウシク東8kmの位置まで進出しています。たった半年で30km強進撃しました。その理由は、完全にウクライナ軍の防衛ラインを突破し、ウクライナ軍がそれに対して適切で必要な対応をしなかったからです。強い部隊を引き抜き、更に兵力不足のまま放置した結果です。
記事の略図の4枚目が、今一番活発にロシア軍が攻撃しているエリアです。更に地図上のデイミトロフМирноград方面でも細かく攻撃しています。
エリアが広すぎて全部は取り上げられません。
今後は、最もポイントになる戦場をその都度取り上げます。
大きく前進した地域が、ヴォブチャ川Vovcha River東側のハリツイニフカHalytsynivkaの南側、クラスノホリフカKostyantynivkaの北側のポケットになっている空白地帯です。ウクライナ軍は、守りようがないのでヴォブチャ川Vovcha River沿いの拠点まで撤退していると思います。
だから、このロシア軍の進撃は勢力の空白地帯を埋める動きです。その分、ウクライナ軍の砲撃などの攻撃が弱まったと言うことでしょうね。
違う言い方をするとヴォブチャ川Vovcha River沿いの拠点が弱体化していると言うことだと思います。
理由は補給状況が急速に悪化したことだと思います。
セリダブSelydoveの南側でロシア軍が、大きく西に進撃したのでクラホヴェKurakhoveからヴォブチャ川Vovcha River沿いの拠点にかけての補給は、相当苦しくなっていると思います。
その末端方向にあるコスティアンティニフカKostyantynivkaからヴフレダルVuhledar方面は、更に補給が悪化していると思います。これがヴフレダルVuhledar一帯が陥落した一番の理由だろうと思います。
今回の略図を見るとロシア軍は、ツクリネTsukuryneとヒルニクHirnykとゼランヌ・ドルーエの三つの拠点を同時に攻撃しています。兵力差が大きすぎて、ウクライナ軍はこの付近の拠点は守りようが無い・と言うことだろうと思います。ここに補給困難が加わり状況が更に悪化していると思います。
それに加えてその南では、これまで余り動きのなかったマリンカMar'inka西のヘオリフカHeorhiivkaから、その西のマルシミルヤ二フカに東と北の二方向から攻撃を始めました。
ロシア側の軍事ブロガーの戦況図では、ヘオリフカHeorhiivkaは今年の前半のうちに陥落しています。今は砲撃で、ほぼ廃墟になっているのではないか・と思います。
だから、このロシア軍の進撃は、更にその西のウクライナ側の重要拠点のクラホヴェKurakhove攻撃を目的としていると思います。
クラホヴェKurakhoveにも先月から事前砲撃を加えていますから、ここも相当ウクライナ兵は減っていると思います。
ウクライナ参謀本部は、もうこのエリア(ドネツク州中部と南部の東側)の防衛は軽く見ていると思います。その分、守っていた兵力を減らしているのではないか・と思います。
そうであるなら最後に残っている部隊にも撤退命令を出すべきだと思います。最後に残った部隊には死守命令が出るので例えば、ヴフレダルVuhledarではある程度のウクライナ兵は降伏の道を選び、そうしなかった兵士は戦死した者が多いと思います。
キエフ政府やウクライナ参謀本部のメンツのために犠牲にされるウクライナ兵は、少なくはありません。
キエフ政府とウクライナ参謀本部は、東部戦線や南部戦線の将兵から随分信頼を失っていると思います。
それは当然、ウクライナ兵の戦意の低下になり降伏する兵士や逃亡する兵士が増えているだろうと思います。
余りにも極端ぎる特に「ポクロウシク~マリンカ戦線」での兵力不足は、これが原因だろうと推測しています。
それは置いておいて、取り敢えずのロシア軍の目標は、この動きを見るとヘオリフカHeorhiivka~クラホヴェKurakhove~北にあるツクリネTsukuryneやヒルニクHirnykを線で結んだエリアの制圧を目指しているようです。
それが分かっていてもロシア軍が攻撃を始めればロシア軍の予定の通りに戦況が動いてしまうのが、どうにもならない点です。
そもそも防衛不能ならロシア軍に近い拠点から順番に西の拠点にウクライナの将兵を撤退させるべきだと思います。
ウクライナ参謀本部は、絶対にそうしません。
だからウクライナの将兵の犠牲が増えるという悪循環です。
現在のキエフ政府やウクライナ参謀本部の組み合わせで戦争に勝つのは100%不可能だと断言できます。
現在のキエフ政府やウクライナ参謀本部のメンツを総入れ替えして、それから「どうしようか❓」と言う話だと思います。
相変わらず冬が近いというのに訳の分からないクルスク侵攻作戦を継続しています。しかもウクライナ軍の占領した地域の西側にまで戦闘地域を広げています。その無駄な兵力をせめて東部戦線に送るべきでしょう❓
自分たちの見栄のためにクルスク侵攻作戦を「人数を増やして!」継続しています。
こんなところに幾ら武器と金を支援したところで無駄です。支援するなら現在のキエフ政府やウクライナ参謀本部のメンツを総入れ替えするべきでしょうね❓
この戦争に西側で責任を持つものは誰もいません。
バイデンさんは、大統領の任期が切れれば「バイバイ💛」です。
ハリスさんは、そのまま放置でしょうね❓
トランプが大統領になれば、終わらせる方向で努力すると思います。
取り敢えずは、アメリカの大統領選挙が終わらないと、どうにもなりません。
こんな無責任なことで毎日、双方の多くの兵士が死傷しています。
現在のキエフ政府やウクライナ参謀本部のメンツは自分たちの権力や地位や権益を守るために戦争を止めることはありません。国民や国など、どうでもいい輩が現在のキエフ政府や社会の上層部に蔓延っています。
アメリカの傀儡政権は、大体こうなるのが常です。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑦
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27