「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

平和な国のデンマークに海軍は必要ないのではないのか❓(⇒無理!)<2024.4.7

2024-04-07 16:22:24 | ヨーロッパ

作動させたミサイル停止できず、発射の危険で海峡封鎖 デンマーク
2024.04.05 Fri posted at 09:55 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35217377.html

<記事を引用>
 発表によると、不具合が起きたのは、大ベルト海峡に展開する海軍艦ニールス・ユールに搭載されている対艦ミサイル「ハープーン」。同日実施したテストでブースターを作動させたところ、停止させることができなくなった。問題解決のため、専門家が現場に向かっているという。
 「ブースターが停止するまで、ミサイルが発射されて数キロ先まで飛ぶ危険がある」と軍は説明している。
・・・・・・・

ブースターロケットの起動テストを行ったところ停止させられないと言うのです。ブースターロケットが飛び出してしまう危険性があるので、その方向の海域の大ベルト海峡を封鎖し船舶の運航が禁止されたというのです。
間の悪いことに・・・・・
『大ベルト海峡はバルト海につながる主要海上ルートとして、世界有数の船舶交通量を誇る。』

バルト海に船が入れず出られなくなりました。
海運の遅延により莫大な損害が出ると思います。

実はデンマーク海軍は、最近似たような原因で紅海から戦闘艦を引き上げざるを得ませんでした。

2024.04.3
デンマーク海軍のフリゲート艦、派遣された紅海の作戦中に欠陥が露呈
https://grandfleet.info/european-region/danish-navy-frigate-discovered-to-be-defective-during-red-sea-operations/

ESSMは艦対空ミサイル(シースパロー)で、これが発射できないと攻撃を防ぐことが出来ません。
おまけに『76mm砲の砲弾も大半が発射直後に爆発して使い物にならかなった』ようです。
76mm砲の砲弾は30年以上前のもので経年劣化していたため発射即爆発して使い物にならなかったようです。
砲身の中で爆発しなかったのは運が良かったというべきでしょう。

どうやって紅海上空でフーシ派の無人機を撃墜したのかは明らかにされていません。普通に考えるなら❓
20ミリ機関砲か12.7ミリ機銃で何とか撃墜したのでしょうね❓
無人機だから撃墜できましたが、ミサイルだったら「アウト!」でしたね❓

そこでデンマーク国防相は・・・
『「紅海での任務を終えたイーヴァ・ヴィトフェルトが帰国の途についた」と発表した。』

要は❓
そのまま紅海にいるとフーシ派がミサイルを撃ち込むと撃沈確実ですから(逃げ出しました!)・・・

軍艦は潮風に吹かれ海水をかぶったりします。
陸上に比べると経年劣化が早いです。
だから小まめにメンテナンスしないと、すぐ使えなくなります。
つまり❓
デンマーク海軍は艦船のメンテナンスに大きな手落ちがあることを二つの事件は示唆しています。
デンマークに人口は、590万 (2022年)です。
こんなちっぽけな国の軍事予算などたかが知れているでしょう❓
そんな国が金食い虫の海軍を保有すること自体が金銭的に無理なのです。
見栄を張って海軍を保有してみたけれどメンテナンス費用までは出せなかったという話です。
出せばデンマークの財政は大赤字!

海軍を保有できる国と出来ない国は、その国の国家財政の規模によります。金持ち国しか海軍は持てません。

身の程を知るべきでしょう❓
それで海運の大動脈の大ベルト海峡を塞いでしまえば、物笑いの種でしかありません!
「まじめにやれ!」
と言うべき話です。


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d



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