「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

アメリカの前大統領は、逮捕されるのか?<2023・3・20>

2023-04-08 10:43:30 | アメリカ合衆国
 

ワールド
2023年3月19日4:25 午後Updated 18時間前
トランプ前米大統領、「21日に逮捕される」 支持者に抗議呼びかけ
https://jp.reuters.com/article/usa-trump-idJPKBN2VL035

何か情報のリークがあったのか、本人が騒いでいます。
もっとも、その理由が不明でそもそも逮捕の情報が本当かどうかも不明です。
逮捕される前に騒いで逮捕を回避しようと言う考えなのか起訴を免れようとしているのか、意図は不明です。

大体、前大統領を逮捕するならそれなりの罪状が必要でしょう。口止め料がどうの・・そんな程度のことでは逮捕しないと思います。

逮捕するまえに事情聴取があるでしょう。
そもそも容疑の本命は、特別検察官が今捜査中の案件です。極秘文書の持ち出しとか議会襲撃事件の扇動、選挙結果への違法な介入などです。

特別検察官が、今捜査中の案件をどう取り扱うか?
こちらが問題です。
まあ、現在慎重に捜査中と言うことだと思います。

投資家だます巨額詐取、米検察が中国人富豪を逮捕 前大統領側近と近い関係
2023.03.16 Thu posted at 13:25 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35201372.html
記事から引用>
ドナルド・トランプ前大統領の側近だったスティーブ・バノン氏と近い関係にある。
・・・・・
郭容疑者は、バノン氏と共同で非営利組織の「ルール・オブ・ロー財団」「ルール・オブ・ロー・ソサエティ」を設立しており、検察は同容疑者がこれを利用して自身の理念の信奉者を集めたとみている。

この2つの組織は、新型コロナウイルスが中国の研究所で開発されたらしいとする説を説く団体とつながっていた。

バノン氏は今回の事件では立件されていないものの、国境の壁の資金集めに関するこれとは無関係の詐欺容疑で、2020年に郭容疑者のヨット上で逮捕された。その後、トランプ前大統領によって恩赦を受けたが、同様の罪で州検察に起訴され、無罪を主張している。

<引用終わり

某トランプの取り巻きは、怪しいのが結構います。
スティーブ・バノンも国境の壁の資金集めに関する詐欺容疑で、2020年に逮捕されています。この時は、当時のトランプ大統領の恩赦で釈放されました。
しかし、その後州検察に起訴されているようです。これは、現在裁判中です。
他にもブラジルの政府転覆暴動を煽ったりしています。

独裁者に近い人間の周りには、こんなのが集まるんです。
だから、独裁的傾向のある政権は腐敗し汚職がはびこるようになります。

まあ、前大統領はどうなるのでしょうね?
議会襲撃事件では、多数の容疑者が逮捕され既に有罪判決を受けている者もいます。
一番重い量刑で禁固10年少々だったと思います。
その首謀者が、放置されています。
アメリカに法と正義があるのなら、それを実現してほしいと思います。


UBSがクレディ・スイス買収<2023・3・20>

2023-04-08 10:42:05 | 世界経済

UBSがクレディ・スイス買収へ、4300億円で合意…将来損失の場合は政府が1・3兆円保証
2023/03/20 05:59
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20230320-OYT1T50052/

隔世の観が、あります。
鉄板銀行で有名だったスイスの銀行。ヨーロッパ人なら多分、世界で一番安全なのはスイスの銀行だと思うでしょう。
しかも、スイス第2位のクレディ・スイスです。
スイス国内第1位のUBSが、買収しました。
値段は、たったの4300億円。
スイス国立銀行の最大約1000億スイス・フラン(約14兆円)の融資付きで、約90億スイス・フラン(約1・3兆円)を損失保証付きです。

ほとんど管財人みたいなものです。
つまり、報道されていたより内容は、はるかに悪かったということでしょうね。

スイスの銀行に関しては、昔からダーテイな話に事欠きません。汚い金を受け入れ、マネーロンダリングをすることを外国から批判され続けてきました。
今回は、色々な不祥事や失敗が一気に表面化したと言うことだと思います。

スイスでは、金融業は基幹産業です。
長年かかって築いてきた国際的な信用を傷つけたことは間違いないでしょう。

他の産業でも、あります。
アメリカの巨大多国籍企業が、アメリカ国内で納める税金が収益に対して少なすぎるとか・
アップルの製品が、中国工場で格安で作られるとか・
ドイツメーカーの車が、新疆ウイグル地区の工場で生産されるとか・・

今、情報が拡散するのが速いですからね・
問題を抱えた企業は、あっと言う間にリスクが発生するかもしれません。儲かれば何をやっても許される時代は、終わったような気がします。

クレディ・スイスのケースは、去年からかなり問題になっていました。ついに、どうにもならなくなったと言うことでしょう。でも、問題を抱えるヨーロッパの大銀行は、ここだけではありません。


新聞は必要だな・と思う理由<2023・3・19>

2023-04-08 10:40:42 | 日本の社会

関連団体を設立して5000万円の寄付上限逃れ 日医連による麻生派への高額献金問題 小分け、迂回も駆使
2023年3月19日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/238857

こういうのは、普通の国民には調べられません。
そういえば、ヨーロッパの小国でこんな話があって・・
新聞をなくしたんだそうです。
そういたら、途端に汚職がはびこりだしたんだそうです。

ただ、今後は新聞も運営方法を考える必要もありますね。
NYタイムスが、デジタル版を始めたのが大分前です。
まだ、紙の新聞も残っているそうですけれど。
段々、デジタル版が普及してきて関連紙まで含めると、ついに1000万部に到達したそうです。

ビジネス
2022年2月3日8:16 午前Updated 1年前
米紙NYタイムズ、有料購読者1000万人目標を予定より3年早く達成
https://jp.reuters.com/article/new-york-times-results-idJPKBN2K728I

「紙媒体の購読者は同5・9%減の78万4000人だった。」
日本でも新聞の購読部数は減り続けています。
若い人たちの活字離れを理由にします。
確かに、これは世界的な傾向でしょう。

NYタイムスだって最盛期ですら、紙の読者は200万もいなかったと思います。
デジタル版が普及し始めて、大きく部数が伸びました。
やはり、良質な情報は売れると言うことです。
今の時代に合わせた販売方法が必要だと言うことですね。

日本の新聞業界は、紙の部数と宅配制度を維持するために大きな費用が掛かります。これまでそれを支えてきたのが広告料収入です。しかし、格安のネット広告にシェアを奪われつつあります。

NYタイムスの例を見るなら、新聞を維持するためには何が必要なのかは、明らかです。

ネット版にすれば、価格も大幅に引き下げられるはずです。日本の新聞の多くは、ネット版を割高に設定しています。今、日本の新聞も様々な経費削減の努力はしているようです。しかし、紙の新聞の宅配制度維持は、もう限界でしょう。紙の新聞は、経費に見合った価格設定にして、デジタル版は安くする。そして、夕刊など今必要がないのだから止める。

宅配にしたって朝刊だけにすれば、それだけで膨大な経費削減になると思います。宅配のルートも共同配送方式にすれば、大幅にコスト削減できます。実際に地方では、そうなっています。有力地方紙に一式全部、丸投げしています。

新聞は存続してほしいですけれど、それには従来の考え方を捨てて新しい時代にマッチする経営を考えるべきでしょう。


<フランス・シチリア島>キツネネコの発見 2023年3月19日

2023-04-08 10:39:17 | 動物と植物と自然

仏コルシカ島の「キツネネコ」、固有種と判明
2023年3月17日 12:25 発信地:パリ/フランス [ フランス ヨーロッパ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3456038

大昔から、存在は伝承として伝えられていたそうです。
でも影を見るくらいで、誰もそれをはっきり見たことはなかったようです。猫も人間と接点を持たずひっそりと暮らしていたようです。

「2008年に1匹が鶏舎で偶然捕獲されたのをきっかけに、ようやく研究できるようになった。」

やっと、偶然から1匹の個体が捕獲されました。
その後、人間が飼育して調べてきたんですけれど、遺伝子工学の進歩により、やっと少し分かってきたようです。

2008年に偶然捕獲されるまでは、シチリア島の「幻のネコ」だったんですね。

で、最近の遺伝子調査で、キツネネコは家猫ともフランス本土のヤマネコとも違う種類だと判明しました。
何万年かもっと昔にシチリア島にたどり着き、独自の進化をしてきたのでしょうね。普通に考えるなら大陸とシチリア島が陸続きの時代にフランス本土から来たと考えるのが自然です。

しかし、今後の研究を待たなければ詳しいことは分かりません。

写真URL
https://www.afpbb.com/articles/-/3456038?pid=25483707

2008年に捕獲された個体でしょう。
その後、大分時間が経過していますから大分人間に慣れたと見え、抱っこされています。
やっぱり猫は猫なんですね。
人間と折り合いをつけたみたいです。
嬉しくもなさそうだけど、嫌がってもいません。

普通に見ると、イエネコに見えますが違うんだそうです。
何しろ、2008年まで誰もその姿を見たことがなかったのです。

イエネコの祖先は、リビアヤマネコです。
どんな猫でも、やっぱり猫は猫なのかもしれません。

ちなみに(上手く探せませんでしたが)世界の野生ネコ

こんな猫がいたんだ!世界各地で生息する可愛いネコ科の動物 15種
2018.01.26 2018.01.22
https://sekach.com/world-cat/

でも、これはごく一部ですね。
リビアヤマネコ、居ませんでした。

別の(画像41枚)
https://www.huffingtonpost.jp/2015/03/30/wild-cats_n_6966770.html

世界に野生ネコは、どれだけ種類がいるんでしょうね?


旧式のミグ29戦闘機に出来ること<2023・3・19ウクライナ紛争>

2023-04-08 10:37:40 | ウクライナ紛争

スロバキアもミグ29機提供、ロシア「廃棄物の処理」と冷笑
2023.03.18 Sat posted at 14:30 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35201468.html

果たしてそうなのか?
確かに制空戦闘機としては、型式の新しい戦闘機と戦うのは、不可能と言えます。
アメリカは、レーダー破壊用ミサイルを供与しています。
戦闘機から発射されます。
まず、第一にロシアのレーダーを破壊することが出来ます。レーダーを破壊するとその地域では、空の目を失います。つまり、地対空防衛システムが作動できなくなります。
その後、戦闘機は地上攻撃機として地上攻撃を実行します。これは、ミサイルや大砲の攻撃とは違いミサイルや大砲に出来ない地上攻撃を行います。
有効な目標にミサイルを撃ち込み、場合によっては20ミリ機関砲で地上の目標を銃撃します。
つまり、地上の目標物に対して大きな攻撃力を発揮します。
迎撃するとすれば、歩兵の持つ射程の短い地対空ミサイルしかありません。

通常、戦闘機は2機が1グループです。
最低、2~4機が地上攻撃を行います。
その破壊力は、かなり大きなものです。

つまり、旧式であろうと30機くらいの機数があれば、多方面での地上攻撃が出来るのです。

それは、ウクライナ軍が反撃に出るときに大きな効果を発揮します。簡単な話、ロシア兵が多くいるところに20ミリ機関砲で砲撃すると、人間の破片が沢山出来ます。地上の兵士や戦闘用車両にとっては、恐ろしい敵なのです。

ロシアの迎撃システムが作動していれば、多くは撃墜されるでしょう。迎撃システムを破壊されてしまえば、戦闘機による地上攻撃は、大きな威力を発揮します。

「廃棄物の処理」なのか?「廃棄物の有効活用」なのかは、実際にやってみれば、分かります。

アメリカは、去年の8月の段階で対レーダーミサイル「AGM-88」を供与し、実戦に投入されています。
実際には、ミグ29からこれを発射することは、システム的に出来ません。しかし、実際に使われているということは、ミグ29に何らかの改修をしたのでしょうね。
そういう点では、ウクライナ軍は実に器用です。
「使えるものは、何でも使う」
使えるように改修したのでしょう。
アメリカだって、その手伝いはするでしょう。
(必要な部品は、アメリカから非公式に供与される)

ウクライナ軍の春の攻勢に、ミグ29戦闘機が参加すれば大きな戦力になると思います。

「廃棄物の処理」になるのは、ロシア軍であると思います。もう既に、結構戦場の破棄物になっています。
兵器や兵士は、随分破棄物処理されていると思いますよ・

春になったら、どれほど破棄物処理されるのやら?
自動小銃とシャベルで、戦車やジェット戦闘機と戦うのは非常に困難であることは、間違いありません。ハイマースもピンポイントで、飛んでくるしね・・
射程110kmのミサイルも飛んでくる予定みたいです。
春になったら、かなりのロシア兵が破棄物処理されるのは、既に決定済みのような気がします。ゴミ掃除には、丁度いいかもしれません・・・ウクライナ国民も世界の国民も、すっきりしたいですもんね?

ただ、ウクライナも大変です。
ロシアは、戦場の自分たちが出した「破棄物」を回収しないケースが多いです。放置して逃げるのです。だから、ウクライナが、一々回収しなければならない事が多いのです。ウクライナとロシアを結ぶ鉄道路線を作って、列車に乗せてロシアに送らないと、この破棄物の処理は困ると思います。次の「破棄物」は、私の予想では・かなり大量に出ると思います。だから、鉄道の貨物車に乗せてロシアに送り返すのが、一番いい方法だと思います。数が多いことが予想されます。7万人から15万人。鉄道輸送しかないでしょう・・・ロシアも「廃棄物」の引き取りぐらい責任を持つべきだと思います!

聞きたくないだろうけれど・バフムトなんか・
そんなの山積みになっているところが、結構あるみたいです。数が多すぎて山積みにして放置しているみたいなんですね・バフムト周辺なんか数の数えようもないです。
ドンパチやってるんだから、数を数えている暇などないでしょう?そんなことを、のんびりしていたら?すぐ撃ち殺されます。だから、地獄の戦場なんです。そして、破棄物の数が増えて更に山積みされる。ワグネルの囚人兵が使い捨てにされていたころは、こんな調子だったんですよ・
最近は、ロシアの正規軍が参戦していますから多少は、改善されたかもしれません。


ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/


(全体としての)正教会(キリスト教)<2023・3・19>

2023-04-08 10:35:49 | 歴史

正教会
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E6%95%99%E4%BC%9A
「正教会は使徒継承を自認し、自身の歴史を1世紀の初代教会にさかのぼるとしている。」
ローマ帝国の東西分裂が395年です。
だから、それまではキリスト教であり、現在のような形ではありません。分裂後は、正教会が東ローマ帝国の国教となります。西ローマ帝国のキリスト教は、西ローマ帝国の国教となり、時間とともに正教会との関係が薄れ現在のローマ・カトリックを形成し行ったという流れがあります。
現在では、ローマ・カトリックの方が西ヨーロッパ社会の発展とともに世界に広がりました。信者数の多さからローマ・カトリック教が、キリスト教として認識されています。

しかし、元々のキリスト教は、正教会の呼称を名乗ります。要は、キリスト教の本流は正教会にあるという意味ですね。
その後、東ローマ帝国の国教となった正教は、その帝国の中で広がっていきます。そして地理的な位置関係から主に東ヨーロッパに普及していきます。その後、東ローマ帝国は滅亡し、東ヨーロッパの正教会の信者が活動の主流となります。

そして正教会独特の組織構造も形成されていきます。
正教会の教会機構一覧
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%A3%E6%95%99%E4%BC%9A%E3%81%AE%E6%95%99%E4%BC%9A%E6%A9%9F%E6%A7%8B%E4%B8%80%E8%A6%A7

その歴史的生い立ちからして、発祥時代の古い正教会が宗教的権威を持ちます。

コンスタンディヌーポリ総主教庁下のコンスタンディヌーポリ教会
アレクサンドリア総主教庁下のアレクサンドリア教会
アンティオキア総主教庁下のアンティオキア教会
エルサレム総主教庁下のエルサレム教会

言ってみれば、これが4大権威と言えます。
順位は、上から順番です。
これが、「独立正教会」と呼ばれる最も上位の正教会です。

その後、徐々に「独立正教会」として認められるメンバーが増えていきます。「独立正教会」のメンバーは、基本的に平等です。上下の関係ではなく、横の関係です。

しかし、4大権威は今も残りその最上位がコンスタンディヌーポリ総主教です。

その「独立正教会」の下に下部組織として「自治正教会」と「自主管理教会」「非自治教会」「他教会から承認を得ていない教会」などがあります。

その下に地域の正教会があります。

通常は、正教会はその上部の正教会に属しておりその上部の教会は、「独立正教会」のどこかに所属しています。

「独立正教会」に昇格すると言うことは、「独立正教会」評議会とでもいうべき世界の正教会の最高機関の一員になると言うことなのです。

つまり、コンスタンチノープル正教会総教主の承認を得てウクライナ正教会は、「独立正教会」のメンバーに昇格しました。「独立正教会」はウクライナ正教会が16番目の承認です。

正教会の組織図は、このようになっています。
ロシア正教会の傘下から離脱して「独立正教会」として認められる事には、このような重要な意義があるのです。
ロシア正教会は、それを妨害しようとしましたがウクライナ正教会の独立を妨げることは、出来ませんでした。簡単に言うとロシア正教会の行動が、よろしくないと言うことを他の「独立正教会」が認めたからだと思います。

ウクライナ正教会が「独立正教会」となった以上、自分たちのことは自分たちで決められます。だから戦争遂行に協力する邪悪なロシア正教会系正教会を追放することには、何ら問題はありません。「独立正教会」として認められたから、このようなことが可能です。
つまり、ロシア正教会はウクライナ正教会とは対等の立場にあり、ロシア正教会は侵略戦争に全面加担した以上は、他の「独立正教会」のメンバーから批判されます。正教会の名を貶めたからです。通常であれば、除名・格下げがあってしかるべきです。

正教会がピラミッド型の組織構造でありロシア正教会が、そのトップであれば、無理難題を押し通せるかもしれません。

しかし、正教会が「独立正教会」のメンバーによる合議制である以上、ロシア正教会の決定的な誤りは、他のメンバーから批判を受け、それを改めなければ何らかの処分が下ると思います。

最も重い処分は、「破門」です。
ロシア正教会以外のメンバーは、ロシアのウクライナ軍事侵略を「非」としています。
ロシア正教会は、世界中の宗教団体から非難されています。それは、そんなに軽いものではありません。


ウクライナ正教会(キリスト教)<2023・3・18>

2023-04-08 10:34:28 | 歴史
 

そもそもの始まりは、キリスト教が西ローマ帝国と東ローマ帝国で別れました。その後、同じキリスト教でありながら違う道を歩みます。
西ローマ帝国の方が、現在のローマン・カソリックです。
今、キリスト教と言うとこのイメージを持つ人が多いと思います。

一方で東ローマ帝国の方のキリスト教は、キリスト教と言う呼称を使わず、「正教会」と言う呼称を使います。

だから、カトリック系キリスト教と(東方キリスト教)正教会にそれほど、教義や信仰に大きな違いは、ありません。

しかし、組織の在り方が大きく違います。
カトリックの方は、ピラミッド型の組織構造です。
これは、誰が見ても分かります。

一方、正教会の方は歴史的に権威のあるとされる大きな正教会の連合体です。その大きな組織の下に中ぐらいの組織があり更にその下にその地方地方の正教会があります。
全部、呼称が正教会なので知らない人は、首をひねることになります。

ウクライナ正教会の説明
在ウクライナ日本大使館
https://www.ua.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_001227.html

大体、大雑把に正しく説明しています。
歴史的な経緯は省略しそれ以前は、ウクライナ正教会は、ロシア正教会の傘下の組織でした。大きな正教会としては認められていませんでした。

しかし、その後平成30年にコンスタンティノープル正教会総主教が、ウクライナ正教会を独立した組織として認めました。つまり、これをもってウクライナ正教会は、大きな組織のメンバーとして認められました。
その大きな意味は、ウクライナ正教会の中の事柄はウクライナ正教会内の合意によって形成することが出来ると言うことです。

この時点で、ロシア正教会とウクライナ正教会は同等の立場になりました。

それ以後は、ウクライナには
ウクライナ正教会系の正教会
ロシア正教会系の正教会
どちらにも属さない独立系の正教会
が、存続することになりました。
簡単に言うと、大組織のロシア正教会からコンスタンティノープル正教会に所属を変えたということです。その代わり、ウクライナ正教会は独立した地位を得ました。

翌年、正式に独立したウクライナ正教会が発足します。

ウクライナ正教会が独立、「長い道のりの第一歩」と専門家
2019年1月6日 12:56 発信地:イスタンブール/トルコ [ トルコ 中東・北アフリカ ウクライナ ロシア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3205190

これには、ウクライナの独立やロシアのクリミア侵略やドンバス地方への軍事介入などが大きく影響しています。

ロシア正教会の総教主は、ロシアの独裁者に宗教的な権威を与え、様々なロシアの侵略行為の正当化に寄与して行きました。宗教の権威としてあるまじき行為です。そのためウクライナ正教会は、ロシア正教会からの分離と独立を図ったという経緯があります。それを宗教的権威の面から認めたのが、コンスタンティノープル正教会総主教です。

このような事情が分からないと以下の記事の内容を理解できないと思います。

ウクライナ正教会が旧モスクワ系聖堂でミサ 宗教の「脱露」象徴
2023/1/8 09:48
https://www.sankei.com/article/20230108-FRKVW7MDABJP3DEMGCHXIDZXMI/

ウクライナ政府、ロシア系正教会に立ち退き要請
2023年3月17日 16:09 発信地:キーウ/ウクライナ [ ウクライナ ロシア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3455876?cx_part=top_category&cx_position=5

ローマ教皇、宗教の政治利用に警鐘 ロシア正教会批判か
2022年9月15日 13:55 発信地:ヌルスルタン/カザフスタン [ カザフスタン ウクライナ ロシア ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3423990?pid=24877628

ロシアのウクライナ侵略戦争を肯定し精神面からそれを支えるのが、現在のロシア正教の総教主です。
だから、簡単に言うとウクライナ国内におけるロシア系正教会は、ほぼ敵と同じなのです。ウクライナから出ていけ!と言うことでしょうね。
ロシアの正教会が、ロシアのウクライナ侵略を全面的に支援している以上、ロシア正教会傘下の正教会が、ウクライナ国内での存在を許されるはずは、ないでしょう。

ロシアがロシア正教を戦争遂行の道具とし、ロシア正教会が、それに全面的に協力している以上、ロシア正教会はロシア国内でのみ通用する土着の宗教と同じです。宗教としての普遍性を失ったということです。

それを理解すると、ウクライナ正教会が独立し、ロシア系正教会がウクライナ国内で迫害ともいえる扱いをされる理由が分かると思います。敵国ロシアの内通者と同じなのです。あるいは、スパイとも言えます。

ロシア国内では、最大限侵略戦争に協力し・
ウクライナ国内では、単なる宗教です。と言う立場の使い分けは許されないと言うことです。侵略者の手先とみなされて、当然でしょう。

ウクライナ人道危機救援金 - 日本赤十字社
https://www.jrc.or.jp/contribute/help/ukraine/