毎日新聞(3月19日付)福井支局版
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小浜市と新工場建設の具体化進まず 日本電産
日本電産シバウラ(小浜市駅前町)が市の用意する用地(同市遠敷)で表明している新工場建設について、年度内に土地の転貸借契約を目指す松崎晃治市長は18日、親会社の日本電産(本社:京都市)と具体的な話が進んでいないことを明らかにした。
市議会の一般質問で、山本益弘市議に契約の見通しを問われ、松崎市長は「撤退や中止の話はまったく出ていない。今月中にできるよう努力したい」と述べ、日本電産の永守重信社長との面談を求めていることも明らかにした。
市は進出用地4万5,000㎡を先行して借り上げ、05年度から年間2,300万円の借地料を支払っている。
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小浜市では2000年に若狭松下電器(現・パナソニックエレクトロニックデバイス若狭)が小浜工場を統合し、撤退して以降、昨年夏の日本電産シバウラの工場増強は久々に良いニュースだっただけに、心配ですね。
他にも北近畿地区では舞鶴市が誘致した製造業の企業が工場建設を延期するなど、未曾有の金融危機の影響が出ているようです。また福知山市や綾部市の工業団地でも減産や人員削減の動きがあり、まだまだ厳しい状況が続きそうです。