北近畿経済情報

北近畿各都市の経済ニュースを紹介。

来月にも脳神経外科休診へ 府立与謝の海病院

2009-03-11 | 与謝郡

京都新聞(3月11日)

---
来月にも脳神経外科休診 府立与謝の海病院 医師辞職

京都府北部の医療拠点・府立与謝の海病院(与謝野町)の脳神経外科で、唯一の勤務医が3月末で辞職し、後任の医師が見つからなければ4月以降、休診することが10日、分かった。同病院や府は、府立医科大などと連携して「医師確保に全力を挙げる」としているが、めどは立っていない。

府立与謝の海病院の脳神経外科は1994年、3人の勤務医で開設。宮津市以北で唯一、緊急な脳疾患治療を行う救急告示病院(府指定)の役割を担ってきた。しかし昨春、2人になっていた医師のうち1人が退職、診療は1人体制になっていた。

このため、診療日を週5日から2日に減らして対応。外来患者は昨年4月から今年1月末まで延べ1,769人で、1日20人以上。入院患者も1日6人程度になっていたという。

今後、休診する場合は入院中の患者2人の受け入れ先を探すとともに、外来患者に対しても事情を説明し、継続して診療を受けられるよう院内の他科や他の病院の脳神経外科を紹介する。救急診療については京都市消防局のヘリコプターなどを使い、診療体制が整っている京都市や舞鶴市内の病院に搬送して対応するという。

脳神経外科に通院している男性(83)=与謝野町=は「診療が休止になるのはとても心配。地域には病院が少なく、時間外でも診てもらえる先生が地域にいてほしい」と不安を口にした。府医務課の宮地徹課長は「休診した場合でも、継続して医師確保に当たり、見つかり次第再開したい」と話している。

---