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「山陰海岸」推薦見送り 世界ジオパーク日本委員会

2008-10-22 | 地域全般

神戸新聞(10月21日付)より

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山陰海岸、世界ジオパークの候補入り逃す

 世界的に貴重な地形や地層、岩石などを残す自然公園「世界ジオパーク(地質公園)」の国内初の登録を目指す日本ジオパーク委員会(尾池和夫委員長)は二十日、大噴火で形成された「洞爺湖有珠山」(北海道)、フォッサマグナが通る「糸魚川」(新潟)、雲仙・普賢岳などの「島原半島」(長崎)の三地域を候補地として申請すると発表した。「山陰海岸」(兵庫、鳥取、京都)と「四国(室戸地域)」(高知)は選に漏れた。(足立 聡)

世界ジオパークは、国連教育科学文化機関(ユネスコ)が支援する「世界ジオパークネットワーク(GGN)」が審査し、認定される。来年後半にも決まる見通し。保護が主目的の「世界遺産」とは異なり、観光や研究などでの活用が重視され、世界18カ国57地域が登録されている。

山陰海岸は、2,500万-1,500万年前、日本列島が形成されたときの火山活動でできた岩石や地層が特徴とされ、兵庫など三府県と豊岡市、新温泉町、香美町などの3市3町が推進協議会をつくり、認定を目指していた。尾池委員長は「選ばれた三地域は焦点が絞られ、公園としての運営実績もあった。山陰海岸はさらに地学的な意味を整理し、組織的なネットワークをつくってほしい」と話した。

今回落選した地域は来年以降もGGNの国内候補に応募できるが、来年2月に発足する「日本ジオパークネットワーク」への加盟が条件となる。

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ジオパークは、保護が主目的の世界遺産とは異なりますが、教育や研究、観光面が重視されるため、登録により幅広い層の人を対象に、地球科学や環境問題をテーマとしたツアーが開設されるなど、地域活性化が期待されていただけに非常に残念です。