まず、少年時代の絵から。。。ちゃんと物語の絵でした♪ 大好きだった絵を枕の下に入れて寝てたこともあるとか。
美術学校へ行き始め、影響を受けたのは、デューラー・レンブラント・ルドン・ルオーらの幻想的な絵。
油彩&カンヴァス、油彩&板(なめらかでした)、グワッシュ&カンヴァスなど色々な組み合わせの絵と、豊富な種類の版画(木版・リノカット(荒い)・ドライポイント・アクアチント・エングレーヴィング・スクラッチリトグラフ・エッチング(細かい))の絵がありました。額縁が「古い窓枠」というのが印象的。
そして『アリスの時間』という、油彩&カンヴァスの絵は表側と裏側に違う絵が描かれており、ちょうつがいでくっついていて、開閉できるようになっていて…新鮮!
1981年の『不思議の国のアリス』(グワッシュ・紙)絵本原画は、最も美しい本81を受賞…本当に美しかった…独特の朱がかったピンクと青緑っぽい色が目に残ります。右上の動物の毛の筆づかいも忘れられません。
『ABCの本』(動物がきれい!)『こどもたちのために』『王女の誕生日』という絵本原画も素敵でした。
アニメーション原画もありました。気に入ったのは『船乗りシンドバッド』(アクリル・グワッシュ・インク・紙・フィルム)。
切手やワインのラベルまでデザインされていらっしゃるそうです。「まるで違う国を旅するように、メディアを変えて表現する楽しみというものは尽きません。できるだけ違う表現にこれからも挑戦したいですし、以前試した構図や内容にならないように心がけています。」講演の時のお言葉。。。素晴らしいです。見習いたいです。
夏には、こちらの美術館で「夏のアトリエ」というタイトルで空想の動物を描くというワークショップもあったそうで、たしろちさとさん「樽ウシ」、出久根育さんらも参加されたそうです。
←出久根 育さん
ブラスチラヴァ世界絵本原画展コンクールは、現在スロヴァキア文化省によって隔年で主催されているそうで、ボローニャの絵本コンクールとの違いは、出版されているものが対象で、国ごとの審査を受けた作家がエントリーするということ。第1回に、瀬川康男さんが受賞されてるそうです!!!
久々にじっくり美術館で絵を観ました~ とっても充実した午前中でした