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絵本・絵本・絵本、絵本をつくりたい!

絵本を作ることによってつながる人との縁や新たな経験も自分にとってとても大切な事と実感しています

ドゥシャン・カーライの超絶絵本とブラチスラヴァの作家たち

2010年01月11日 | アート・文化

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まず、少年時代の絵から。。。ちゃんと物語の絵でした♪ 大好きだった絵を枕の下に入れて寝てたこともあるとか。

美術学校へ行き始め、影響を受けたのは、デューラー・レンブラント・ルドン・ルオーらの幻想的な絵。

油彩&カンヴァス、油彩&板(なめらかでした)、グワッシュ&カンヴァスなど色々な組み合わせの絵と、豊富な種類の版画(木版・リノカット(荒い)・ドライポイント・アクアチント・エングレーヴィング・スクラッチリトグラフ・エッチング(細かい))の絵がありました。額縁が「古い窓枠」というのが印象的。

そして『アリスの時間』という、油彩&カンヴァスの絵は表側と裏側に違う絵が描かれており、ちょうつがいでくっついていて、開閉できるようになっていて…新鮮!

1981年の『不思議の国のアリス』(グワッシュ・紙)絵本原画は、最も美しい本81を受賞…本当に美しかった…独特の朱がかったピンクと青緑っぽい色が目に残ります。右上の動物の毛の筆づかいも忘れられません。

『ABCの本』(動物がきれい!)『こどもたちのために』『王女の誕生日』という絵本原画も素敵でした。

アニメーション原画もありました。気に入ったのは『船乗りシンドバッド』(アクリル・グワッシュ・インク・紙・フィルム)。

切手やワインのラベルまでデザインされていらっしゃるそうです。「まるで違う国を旅するように、メディアを変えて表現する楽しみというものは尽きません。できるだけ違う表現にこれからも挑戦したいですし、以前試した構図や内容にならないように心がけています。」講演の時のお言葉。。。素晴らしいです。見習いたいです。

夏には、こちらの美術館で「夏のアトリエ」というタイトルで空想の動物を描くというワークショップもあったそうで、たしろちさとさん「樽ウシ」、出久根育さんらも参加されたそうです。

Photo  ←出久根 育さん

ブラスチラヴァ世界絵本原画展コンクールは、現在スロヴァキア文化省によって隔年で主催されているそうで、ボローニャの絵本コンクールとの違いは、出版されているものが対象で、国ごとの審査を受けた作家がエントリーするということ。第1回に、瀬川康男さんが受賞されてるそうです!!!

久々にじっくり美術館で絵を観ました~ とっても充実した午前中でした

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ミヒャエル・ゾーヴァ原画展へ♪

2009年11月06日 | アート・文化

これまた先月の話ですが、横浜そごう美術館でミヒャエル・ゾーヴァ原画展をみてきました

ちょうど、こちらに来ていた母と、横浜の二俣川で猫3匹と住んでいる、母の中学生の頃の同級生のNさんが、みなとみらいの横浜美術館へ行こうとしていたのを「それならそごう美術館がいい!」と変更してもらい、行きました。

入ってすぐ、ゾーヴァ自身のコメントが。「あきらかにおかしな絵がどこかにありますので、探してみて下さいね」というような。

柳田邦男さん(先日、長野で原画をみた、いせひでこさんのだんな様)が大好きだということで知った、「ちいさなちいさな王様」や「エーリカ」などの原画が並んでいました。

すっごく、ユーモアを感じました。高速道路を走っている複数の豚とか、荒波で難破しそうな船に乗っている動物の絵とか…(人間だとかなり危機感を感じる絵ですが、動物だとクスッてなります)。フランス映画「アメリ」の小道具も担当されたそうで、電気スタンドとか、アメリの部屋に飾られてる絵とか、本当に面白くって、映画の雰囲気にぴったりだったなぁ…と改めて思いました。

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クイズの答えは、部屋に飾られているのが、あきらかにセザンヌの絵なのに、別の人のサインが入っている…というようなものでした。

こちらも、行って良かった~

お土産にあった、チケットが入るくらいのクリアファイル、使い勝手がよくて重宝しております。飴が入ってた四角い薄い缶も、製本用のクリップなんかを入れていい感じです。


安野光雅さん原画展へ☆

2009年11月05日 | アート・文化

先月の話ですが、安野光雅さんの原画展「野の花と小人たち」みてきました~!

水彩で描かれた花と小人たちの世界・・・とってもとっても良かったです。自分も描いてみたくなります。

展示の場所は昨年と同じ桐蔭学園メモリアルアカデミウム ソフォスホール。昨年は「平家物語」の原画展で、日本画的色使いが印象的でした。この原画展のあと、JAL機内で安野さんの絵本「ふしぎなえ」にであい、図書館で「旅の絵本」をじっくりみて。

今回はじめて安野さんの絵本「ふしぎなサーカス」買いました(こちらの原画も飾られてました)。野の花と小人たちの画集もあって、(欲しいなァ~)と思いましたが、原画をみた後ではどうしても印刷されたものとの色の違いが気になって・・・手が出ませんでした。

もみの木台という駅から徒歩で行ったのですが、そちらの方から学園に入ると、中々メモリアルアカデミウムにたどり着くことが出来ず、ひろーーーーーい校内を半周して、やっとやっと着きました。でも、おかげで森林浴も出来ました♪

本当に、行って良かったです

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五味太郎さんワークショップへ♪

2009年10月19日 | アート・文化

快晴の昨日、五味太郎さんワークショップ【空に絵を描くぞ!】に参加しました

JR蒲田駅東口で絵本サークルの仲間と待ち合わせ、CoCo壱でカレーを食べて、バスで萩中公園へ向かいました。受付をすませ、始まるのを待つ間・・・

五味さんと写真をとりました

この時の会話。「野球、やる?」「やりたいで~す!」「最初、自由に打っていいよ。6時半から試合やるから。」

13時すぎに、ワークショップが始まりました。たくさんの牛乳パックに1色ずつアクリル絵の具が入っていて、必要なのをとってきて描いて、返して、またとってきて、返して…というのを繰り返し、白いシートの上に敷かれた透明なシートに皆で自由に絵を描きました。

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描きあがった透明シートの一枚

空に

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絵を描きました この写真ではわかりづらいのですが、空にいろんな色がはためくのは、とってもきれいでした

まやさんの写真はばっちり撮れてる Rimg1336

ふと地上をみると、身体中、絵具だらけになっている子や、靴下のように足を塗っている子が。今年も昨年同様、大人も子供も混ざり合ってすごかったです。あっという間にシートが絵でうめられていく感じでした。

最後にみんなで記念写真を撮って、終了です。

が、今回はちょっとしたお楽しみがありました

それは、

野球でーす

ユニフォームに着替えたTeam TARO'Sの皆さんがポジションについて下さり、打ちたい人がバッターボックスに立って打ってよし  ピッチャーマウンドに立っていらっしゃるのは、なんと、五味さん

小学生の頃、ソフトボール大会が超苦手だった私ですが、五味さんと遊びたいがゆえに(高校生の頃ソフトボールをやってたという、しのみさんの手を無理やりひっぱっていって)バッターボックスにたちました

多分、2回空振りして、3球目、カコーン

Rimg1363 まやさんから頂いた写真です

とにかく飛んでいった!(多分、低いのがピッチャーの方へ)と思ったので、バットを投げて1塁に向かって走りました

「アウトー!」

戻りながら「ありがとうございました!」と言ったら

「お疲れさまでしたー!」「300円、300円払っていって!」と五味さんのジョーク。

そして、しのみさんも打って、走って・・・。一緒に観客席に戻ってまいりました

写真を撮って下さった、まやさん、いっこさん、ありがとうございます!めちゃくちゃ楽しみに待っています

主人と母に報告したら「よく当たったね」と言われました。自分でもそう思いますが。。。

ともかく、とっても楽しい一日でしたぁー


平塚美術館、いわさきちひろ展へ♪

2009年09月19日 | アート・文化

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少し前の話ですが、平塚美術館で開催されていた《わたしが選んだいわさきちひろ展》、観てきました!

10年位前、安曇野のちひろ美術館へ行った時も、東京のちひろ美術館へ行った時も思いましたが…やっぱり、、、いいですねぇ。。。

偶然できたようにみえる、ぼかしやにじみの技術がやっぱり面白いなぁ。

改めて、人魚姫とか昔話の絵本の絵をたくさん描かれていることに気づきました。自身のひとつの作品として、こだわって描かれていらしたようで、私はそこのコーナーに一番惹きつけられました。また、油絵もあって、新鮮でした。

ビデオも流れていて、安曇野へも行きたくなりました。先月行ったばかりではありますが。

行って良かったです

教えて下さったmizukiさん、ありがとうございました!m(_ _)m


ミリオンセラーの絵本原画と世界の絵本画家たち、観て来ました♪

2009年08月26日 | アート・文化

先週の日曜、損保ジャパン東郷青児美術館で開催されている(8月30日まで)『ちひろ美術館コレクション ミリオンセラーの絵本原画と世界の絵本画家たち』を観に行きました。

まずは、《イギリスの絵本》というコーナーから。

イギリスでは19C後半、彫版師エドモンド・エバンズが多色木版の絵本を実現、近代絵本の成立に大きな役割を果たした。20Cに入ると、写真製版によるオフセット印刷が普及、水彩画の繊細な色調の再現が可能に…という説明になるほどー。

印象に残ったのは★ケイト・グリナーウェイ『花束を運ぶ子どもたち』(水彩)★チャールズ・キーピング『しあわせどおりのカナリヤ』(水彩・カラーインク)服や靴の線の色が違っているのが珍しく、綺麗でもありました★エロール・カイン『アラジンと魔法のランプ』(水彩・インク)この方の絵は浅草でもみました★ブライアン・ワイルドスミス『りすのはなし』(アクリル・クレヨン・鉛筆)などなどなど。

そして、色々な国の絵本が展示され★『ウィリーはチャンピオン』(アンソニー・ブラウン 水彩)ごりらの毛並みとサッカーボールが細密!★『かいじゅうたちのいるところ』(モーリス・センダック 布に水彩・インク)布が光ってました★『ふたりはいっしょ』(アーノルド・ローベル イメージ)★『てぶくろ』(エフゲーニー・ラチョフ 水彩・クレヨン)「てぶくろだ!」という声が多かったです、背景の静かな色合いが綺麗でした★『はなをくんくん』(マーク・シモント コンテ・ガッシュ)以前、かわいい♪と思い書店で買った絵の原画がそこに!絵本だったんだ~と妙に感動しました。そして、隣からは親子が別の絵に対して「あーーーっ、あったー!良かったねー」という会話が。

やっぱり、自分が知っている絵や親しんだ絵に出逢うと(わ~~~っ)と、嬉しくなるのは共通ですね。

それから日本の★『そら、にげろ』(赤羽末吉さん 和紙日本画顔料)★『いないいない ばぁ』(瀬川康男さん アクリル・ガッシュ)みてみたかったので嬉しかったです★『わたしのワンピース』(西巻茅子さん リトグラフ)神沢利子展で「はけたよはけたよ」をみたことあり★『おふろでちゃぷちゃぷ』(いわさきちひろさん 水彩)などなど。いわさきちひろさんの絵は、あかちゃんの指先が、にじみやぼかしのような偶然できた線みたいなところがスゴイなぁ~と思いながらまじまじとみちゃいました。

Photo たくさんの絵があったのですが、あっという間に観終わってしまった感じです。1階では、塗り絵コーナーやショップもありました。そこに行くだけでも楽しそうです。教えて下さった柳沢晴子先生、ありがとうございました!


安曇野の絵本美術館へ行きました!

2009年08月23日 | アート・文化

P1010124  この夏休みは、母と、長野県安曇野市穂高有明にある『穂高養生園』で2泊してきました。その近くに【森のおうち 絵本美術館】という所があり、いせひでこさんという方の原画展があったので、観てきました。

Photo  いきなり惹きつけられました。油彩で描かれたひまわりの絵に。『にいさん』という、画家ゴッホと弟テオの物語の原画でした。出版元の偕成社はこの油彩の色をなるべくきれいに印刷できるようにインクを開発したのだとか(美術館の方が教えて下さいました)。

2階にあがると、今度は優しいタッチの『大きな木のような人』という絵本の原画でした(水彩)。なんと、植物が68種も出てくるそうです!

いせひでこさんという方は、カメラを持たずに、スケッチブックひとつを取材の道具にし、風景を写しながら、手にそのときの空気や風や匂いを覚えさせていくのだとか。

絵は圧巻でした。

そして、とても癒されました~

長時間歩けない母は、原画展をみなくても入れるカフェでお茶しておりました

お土産屋さんで柳田邦男さんのサイン文庫本があり、(おぉ~!)と思い買って帰りました。色々読んでてビックリ、いせひでこさんのだんな様だったのですね!本の中には、母の好きな、日野原重明先生の名前も出てきて、嬉しくなりました。


横浜そごう美術館のエリック・カール展に行きました♪

2009年04月29日 | アート・文化

先週の日曜、絵本サークルがあり、その時初めて《横浜でエリック・カール展をやっている》と知りました。教えてくれたKさん、ありがとうございました。翌日の会社帰り、早速みてきました。、、、、、色が、色が、、、、、綺麗にあふれている、、、、、、。

『はらぺこあおむし』、もともとは“本に穴をあける虫”がモデルで、絵本そのもののぺージに穴が開いているアイディアは最初からあった(パンチ穴で遊んでいて思いついたのだとか)らしいのですが、蝶へと成長していく“あおむし”が主人公になったのは、編集者とのやりとりがあってこそだったみたいです。

そして、その“はらぺこあおむし”が出来ていくビデオが流れていました。

①トレペにさっとあおむしを描いて②保存してある紙(ティッシューという紙…Yシャツを包むような薄いものらしい…に、エリック・カール自身で色をつけたもの)を出してきて③トレペを上にのせて、ナントそのまま、トレペごと(しかも、カッターではなく、かみそりの刃で!)切り取って、台紙に貼っていく。。。あおむしのからだを貼っていくときの色へのこだわり、ビデオからも伝わってきました。

たくさんの原画の中で印象に残ったのは“とうさんはタツノオトシゴ”かな。これだけは、色を選んで貼ったのではなく、切り取った絵に色を塗ってあるからか雰囲気が違いました。

“10このちいさなあひる”のダミー本や、完全な息抜きとして作っているという“インディペンデント・アート”という1枚絵の額(作品を作った後に残った色の紙の組み合わせで描かれた抽象画のような、模様のような絵…立体もあり)もありました。

この展示会は、たっくさんの色があふれているのに、不思議な統一感があって、ひとつひとつの動物や昆虫や食べ物たちもかわいくて。。。

こども達へのメッセージも、こころに響きました。「創造することを楽しんでください。どんな絵も完璧に仕上がることはないけど、それでいいんだ。」

行って良かったです

ビデオの前に置いてあった大型絵本、ひとりでに開いて…バタン!とページがめくれる時の音にちょっとビックリしましたが。

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小松 修 原画展~表参道~

2009年03月19日 | アート・文化

Blog 2月7日、有楽町線表参道駅A3口から出て、観てきました。一言、すごく良かったです。

知らなかったのですが、ちょうどその日は新作絵本「月子」の朗読&パーティーが予定されていました。絵を観ていた時、小松修さん御本人から声をかけて下さり、教えてもらいました。物語を作られた奥様は、お茶を出してくださいましたm(_ _)m

原画は、劇団《座・キューピーマジック》の公演用に描かれたチラシのものと、新作絵本のものがありました。こちらは、ボローニャ国際絵本原画展で入選されて、3月からイタリアでの展示も予定されているそうです。2~3年かけて描かれたとか。大小さまざまな絵があり、身長くらいある大きなものもありました。

小松修さんの作品は、1枚の絵にしっかりと物語が練りこまれているように感じます。この青緑色の世界に誘われます。何回もまわって観ました。面白かったーーー。

下北沢で初めて観たお芝居、座・キューピーマジックの“黒いスーツのサンタクロース”。お芝居のチラシは、写真やデザイン的なものが多いのですが、その劇団のチラシは《絵》でした。怪しげな登場人物、幻想的な色使い、ただならぬ雰囲気を漂わせて。。。

その後、自宅に送られてくる次回公演のお知らせ葉書にも、その幻想的な絵が印刷されており、印象的でした。前々回くらいの公演の時、『ともしびの木』という絵本が置いてあり、すぐに購入しました。こんなに早く原画をみられると思っていなかったので、“やったぜ!”という感じです。

田窪一世座長さんの挨拶を一部。「…劇団旗揚げでチラシの絵を描いてもらう人を探していたとき、喫茶店に置かれていた絵本をスタッフがみつけてきて、一目で気に入って、そこのマスターに聞いてみたら、なんと作家さんと連絡がとれるということで。そこから20年50枚ものチラシを描いてもらうことになるとは夢にも思わなかったのですが、脚本と同じ、アンデルセン・グリム童話のイメージにぴったりで(もう、これしかない)と思っています…」

岡野佐多子さんの朗読もきけ、贅沢な時間でした。パーティは参加せずに帰ってきましたが、すごく満足な時間を過ごせました。


原田泰治展~ふるさと心の風景~

2009年01月31日 | アート・文化

Photo今日、東京大手町の『ていぱーく』で観てきましたチラシによると、原田さんは47都道府県すべてのふるさとの風景を訪ね、四季折々の美しい風景や自然に囲まれた中での人々の暮らしを描き続けてらっしゃるとか。連載の為に1982年から始まった2年半の全国行脚の旅は、新幹線や特急ではなく、各駅停車を乗り継いで、小さな集落にたどりついては取材し、睡眠3~4時間、車中等の移動中に原稿を書き、諏訪のアトリエへ戻って絵を描くというハードなものだったそうです。

以下、【 】内は原田泰治さんの文章です。

Photo_2夏《野良時計》高知県安芸市(写真真ん中、左側縦長の絵)【まだ家ごとに時計がなかった明治時代に誕生した時計。…せせこましい現代、この場所にいると不思議な気分になり穏やかな時の流れが過ぎていく。今も正確な時を刻み続けているのだから驚いてしまう。】

誰もが懐かしいと感じるのではないかと思う、ひとつひとつ丁寧に描かれた瓦屋根の風景、きれいな色合い。隣から「この人の絵は人が入っているからいいねー、絶妙な場所に入ってるよねー」という会話が。その通りだなぁと思いました。

夏《小さな電車》千葉県銚子市(写真左側右上から2番目)何気なく描かれている“すだれ”がいいんです。花もかわいかった。

夏《時の鐘》埼玉県川越市(写真左側右上)約350年前に初めて鳴った鐘。今も1日4回鳴っているとか。今でも、そんないいものがあるのですね。

夏《残暑の街》石川県白山市(旧石川郡鶴来町)(写真、左側右下)【…9月だというのに秋の気配などまるっきりなく、夏がまだ居すわっていた。一見お寺を思わせる北陸鉄道石川線の加賀一の宮駅の屋根瓦がギラギラ光っていた。学校帰りの子供たちが風通しもよく、日陰を大きくつくる駅で遊んでいた。ホームには赤い車両の小さな電車がまるで居眠りでもしているかのように静かに止まっていた。駅裏にしげる林のアブラゼミが鳴き止む頃、このけだるい残暑の街に秋風が吹く。】

赤いポストや公衆電話が、いい味だしてるなぁ…と思ってみていたら、老夫婦がいらっしゃって、「加賀一の宮、一回行ってみたいと思ってたんだ。」とだんなさん。「戦時中、疎開した所だけど、ここまで行かなかったんだ。」と奥様にお話されてました。“絵”というのは、色々な事を思い出させてくれて、語らせてくれる効用があるなぁと思いました。

冬《新しい年》山形県西村山郡西川町 屋根の上と地面に積もっている雪の白さが違いました。色々なところが本当に細かいです。

冬《ストーブ列車》青森県北津軽郡中泊町(旧中里町) 【…赤く塗られた車両がまるで絵本からとびだしたように鮮やかでかわいらしい…】まさにそんな感じの風景!

春《五月の風》長野県諏訪市 子供の服やこいのぼりの色が、印象に残りました。

Photo_4(写真上)夏《夕日の湖》滋賀県東近江市[西の湖] 夕やけを表す“にじみ”と、それが映る海の点描がなんともキレイでした。

(写真下)《レールバス》青森県

ビデオコーナーもあり、充実した展示会でした。切手や葉書、クリアファイルも買って大満足で帰って来ました。

今年初の原画展回覧、とっても良い時間となりました


アンドリュー・ワイエス展へ

2009年01月07日 | アート・文化

昨年の話ですが…下北沢でお芝居を観たあと、渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムの『アンドリュー・ワイエス展』へ行きました。

1917年生まれの91歳、現役のようですよ!

数枚の習作(美術・音楽・文芸などで、練習のために作った作品…辞書より)と完成形の絵が並んで飾られているのが多かったです。

印象に残った習作は写真左の《パイ用のブルーベリー》(水彩)。22歳の時、出逢った(後の妻となる)ヴェッツィという女性の友達のオルソン姉弟の家のもの。よく遊びに行っていたらしいのですが、その姉弟について書かれていたことが衝撃的でした。

姉のクリスティーナは手足に障害があり、移動手段は地面をはいずるほどなのに、料理や裁縫が得意でアンドリューに、自分で作ったものをプレゼントしたこともあるとか。

また、弟のアルヴァロは、姉の世話が大変になった時、持っていた畑を“栽培に手のかからないブルーベリー畑”に変えたとか…。なんというか、逆境に負けない強さのようなものを感じました。それをアンドリューも絵にしたかったのかな等と想像してしまいました。

《表戸の階段に座るアルヴァロ》(水彩)も良かったです。水彩独特の、ところどころぼけている風なのが。

P1010112写真真ん中のポストカードは 《早い雪》(水彩)。オルソン姉弟の家です。

久々に絵をみられて嬉しかったのですが、入場料、高すぎる感ありでした。付き合ってくれた友達に感謝です。ありがとう♪

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只今、自宅のプリンターを修理に出しております。カラー印刷すると、うっすらピンクの太い線がでるのです 来週あたりに戻ってくるハズです。あやみさん、お待たせして申し訳ありません


ボローニャ国際絵本原画展へ★

2008年12月14日 | アート・文化

先週末、帰省した時に“石川県七尾美術館”で開催されていたボローニャ国際絵本原画展をみに行きました(というか、連れて行って頂きました)。

母が超お世話になっているお友達と、白山市にポツンとある料理店『おもてなし池田』(名前の通り、とっても心のこもった料理が出る素敵なお店ですので、また日記に書きたいとおもっております)でランチした後、アラレが降る中を車で運んで下さいました。

『ボローニャ国際絵本原画展』とは、毎年春にイタリアのボローニャ市の児童図書専門見本市で行われるコンクールの入選作品を紹介するもので、5点1組の絵が対象、16歳以上であればプロでもアマでも応募できるもの…とチラシに書いてありました。

Photo_3 いつも観に行っている下北沢のお芝居のチラシを描いてらっしゃる方も受賞されています(左の写真はその方のチラシ…今年は代表作『黒いスーツのサンタクロース』です、観に行くの楽しみです(^.^))。

原画展ときくと勝手に大きな絵を想像してしまうのですが、大小さまざまな絵があり、1組の中でも大きさ違ってました。

日本人の方の絵が、割とたくさんありました。気になったのは

木虎徹雄さん【おもちゃかぼちゃ】グアッシュですが、キレイに塗られていて一見、貼り絵のようにもみえました。

平野はるひさん【ちいさなおじさん】エッチング・手彩色、かわいらしかった!

ユニークだった山田真奈美さん【はなげばーちゃん】混合技法

1_3 写真のポストカードは、左上⇒ケーストゥティス・カスパラヴィチュス(リトアニア)【いちごの日】、左下⇒丸岡慎一【ぼくも遊ぶ】、右上⇒ラウラ・オルソリーニ(イタリア)【カルロッタ、劇場へ行く】

ゆっくりと観る時間はなかったのですが、雰囲気だけはしっかりと味わってきました。大阪で開催されていた時、とても気になっていたので、今回行くことが出来て良かったです(^_^)g


センタク・ワークショップ♪

2008年10月13日 | アート・文化

2昨日、楽しみにしていた“五味太郎さんとあそぼう! 秋は、浜辺でセンタク・ワークショップ ”が、見事な晴天の中『大森ふるさとの浜辺公園』で開催されましたヽ(^o^)丿。

JR大森駅で、絵本サークルの皆と待ち合わせて、平和島循環バスに乗り込んで出発(日曜のバス運行は1時間に1本…調べておいて良かった~)。12時からの受付開始まで時間があったので、近況を聞いたり、作品を見せ合ったり。

そして、受付開始とともに並び、入場証のバッチ・ポストカード(2種類からセンタクできる)・針金ハンガー、絵を描く用のTシャツを受け取って中へ。暑いくらいのポッカポカの陽射しの中、皆がお昼を食べるのをのんびり待っていました。

13時になり、いよいよワークショップ開始の雰囲気…主催者の村山さんと五味さんの楽しい挨拶の後、スタート!牛乳パックに入ったアクリル絵の具がブルーシートの上にずらーっと並んでいて「好きな色を1色センタクして、持って行って描いて、他の色が欲しくなったらそれを返して、新たに持って行く…というのを繰り返して仕上げる」という仕組みでした。3

何を描くかは全く決められずに当日になってしまいましたが、Tシャツにとりあえず日付を描いてみたら、もう、今日のことを描こう!という気になりました。描いていると声をかけてくれる人がいたり、周りをみると裸足になって手形・足形をつけている子供達がいたり、自分が着てきたTシャツにまで描き出している大人がいたり…大人も子供もぐちゃぐちゃです(写真左が自分のです)。

Tシャツは当日も売っていて、2枚目・3枚目とどんどん描けるし、大きい布も準備されていて、描き足りない人はそっちで描いてねというのもありました。私は1枚のTシャツで精一杯でしたが。

1最後に仕上がったTシャツを、センタクモノのようにハンガーにかけてロープにひっかけて、記念撮影。あっという間の2時間でした。楽しかった~(o^-’)b 


絵本のたまて箱~浅草~

2008年09月23日 | アート・文化

会社の同僚が教えてくれたので、松屋浅草へ行ってきました。Photo

まずは、「リサ ママへプレゼント」「おなかすいたねペネロペ」の原画、ゲオルグ・ハレンスレーベン(ドイツ・1958生まれ)さん。

塗られた絵の具が油絵のようでした!ガラスケースには、いつも使っているという画板・ながーい筆(30cmくらいありそう)・絵具のチューブ(これも大きい)や、「パリの風景スケッチ」、木炭(?)でかいた絵コンテ「リサとガスパールにほんへいく」もありました。

お次はシンガポールのエロール・ル・カイン(1941生まれ)さん。自分が絵本を描き始めるよりもずぅっと前に、お気に入りの絵本だといって先輩が持ってきて下さった「おどる12人のお姫様」を借りて、こんな絵本があるんだなぁ、きれいだなぁと思ったことを覚えています。

「キューピッドとプシケー」は水墨画のよう。

「美女と野獣」大理石の床のツルツル感がよくでていました。暗い画面の中の鮮やかな青も目をひきます。

「魔術師キャッツ」わるそうな猫の表情に惹かれ、帰りに絵本を買いました。

「アラジンと魔法のランプ」では、人が描かれた小さい正方形を色違いでキレイに並べて、たくさんの人がいることを表している絵に(なるほどー)と思いました。こちらは以前、講演をきいた”なかがわちひろさん”の訳。

1枚絵の「グランマ」もよかったです。ふちどりの壁紙の模様のような草木には、ねずみ、ピノキオ、アラジンなどが巧みに描かれていました。イスラム美術の様式がモチーフになっていると解説あり。「ぼくのいもうとみなかった?」は水彩・ペン・パステルで、雰囲気がまた違います。

コーナーがかわって、オランダ、アムステルダムのハンス・ド・ビア(1957生まれ)さんの「しろくまくんどこへ?」初めて知りました。表情がかわいい!景色の色合いがきれい!

そして”にじいろのさかな”で有名なマーカス・フィスター(スイス・1960生まれ)さん。

「ちびっこのペンギンピート」ピートがかわいくって、こちらも絵本買いました。

「うさぎのホッパー」「ミロとまほうのいし」にじみorぼかしの技術がスゴイ!さらに、色の組み合わせで、こんなにもきれいになるのか…とため息。

で、日本人作家さんの原画に。1963生まれ、島田 ゆかさん。「ぶーちゃんとおにいちゃん」親子連れの皆さん、歓声をあげてました。「うわぁ、やっぱりきれいだね~」「かわいいね~」同感、同感。

続いて1969生まれの武蔵野美術大学出身、1998年のボローニャ国際絵本原画展で入選された出久根 育さん。2002年から、あの絵本そのもののような街、チェコのプラハにお住まいだそうで…大人向けな感じの、独特の雰囲気の絵でした。

最後は、楽しみにしていた1947生まれ、新潟県出身の黒井 健さん!愛用されている、ちびた、たっくさんの色鉛筆やパレットがわりのボード紙、色をなじませるための布、さらには『ごんぎつね』のためのスケッチやダミー本などもガラスケースに置いてあり、興味津々、見入ってしまいました。

「雲へ」「手ぶくろを買いに」「ころわんはおにいちゃん」の原画がありました。大好きな「手ぶくろを買いに」は、みていて涙が出そうになりました。本当にきれいでした~。

たまたま同僚が教えてくれた短期間の原画展。ペネロペのエコバックまで貰えて、良かったです。Sさん、ありがとうねヽ(^o^)丿


国立西洋美術館 コロー展

2008年09月17日 | アート・文化

先月の話ですが、上野の国立西洋美術館「光と追憶の変奏曲 コロー展」へ行きました。

「ヴィル=ダブレー-水門のそばの釣り人」すごく丁寧に描かれた、水面に映っている空や人物に惹かれました。

「モルトフォンテーヌの想い出」木が画面の半分を覆っていて一見くらい雰囲気の絵ですが、左下に描かれた赤い服の女性がいい雰囲気を出しています。

他にも花を摘んでいる女性の絵でいいなぁと思うものがありました…「花を摘む人」という同一の主題を描き続け、107も同じ主題を扱っている絵があるとか。

ルノワールやモネ、セザンヌが描いた同じ場所や似た構図の絵も並んでいて面白かったです。

"春から夏は旅先で写生、秋から冬はパリのアトリエへ戻り、自然の直接観察で得たさまざまな風景の「素材」と「記憶」をもとに、サロン出品に向け大画面の風景画の制作にとりかかるのがコローの1年のサイクル"との解説もありました。

じっくり、ゆっくり絵を描く生活~いいですねぇ(*^^*)

好みの絵がたくさんみられて良かったです。