goo blog サービス終了のお知らせ 

絵本・絵本・絵本、絵本をつくりたい!

絵本を作ることによってつながる人との縁や新たな経験も自分にとってとても大切な事と実感しています

いさらあんど・小野木裕展へ

2008年09月06日 | アート・文化

8月末に金沢へ帰り、“いさら あんど・小野木 裕 展”へ、行きました。

P6150025_21_2いさらさんは、以前行ったローラ浅田さんのライブ (写真・その時の日記 ⇒ こちら)の衣装を作られた方です。舞台にとっても映える衣装で個性的なデザイン…皆さんバッチリ着こなしてらっしゃいました。

小野木さんはローラさんのお父様(90歳をこえてなお現役のアーティスト、今度、アメリカのグランドキャニオンのあたりへ行かれるとか!) 。写真はイーグルが描かれた花瓶です。色合いと絵のかわいさ・形の面白さに惹かれました。Photo_2

いさらさんとも、小野木さんとも、少しだけですがお話が出来て光栄でした

そして、お楽しみイベント、ローラ浅田さんのライブがありました!クラリネット奏者のRYOさんが椅子を並べてくださり、音楽工房“ビブラソン”内での演奏がスタート。その場でピアノの方とも音のスピードを決めていらっしゃる…スゴイです。ローラさんの素晴らしい歌声♪目の前で聴いていた母は涙が自然に流れてきたそうで、それに気づいたローラさんは慌てて母を見ないようにしたとか(泣いている人を見ると自分も泣いてしまいそうになるから)。また、ローラさんは前方にいた子どもさんに向かって「退屈しない?翼をください歌おうか?」と優しく話しかけてらっしゃいました。今回も本当に素敵な歌と演奏で、良かったです。

ライブの始まる前には、虹まで出て。。。久々に見ました、キレイでした。とても充実した時間となりました。


射水市大島絵本館へ行きました♪

2008年08月09日 | アート・文化

『おおしま国際手づくり絵本コンクール』というものを、茉由ちゃん(以前、リースをプレゼントしてくれた…その時の日記はコチラ)のお母様から教えて頂きました。

応募要項等をみてみると審査員の中には、尊敬する黒井健さんもいらっしゃいます。来館者の投票もあると書いてありました。

応募すると2名までの招待券(葉書)が届いたので、富山県射水市まで、退院したばかりの母と行ってみました。Photo_3 Photo、きれいだなぁと思いながら登りました。

入ってみると、広いスペースに絵本がたくさんあるのがみえてワクワク。受付で葉書を出して、まずは絵本の原画展へ(色々なイベントがあるみたいです…8月31日にはダヤンの作者:池田あきこさんもいらっしゃる!)。ものすごく凝ったしかけ絵本の展示などもみつつ、1階までゆる~いスロープで降りて、応募された絵本が置いてあるスペースへ。

しかけ絵本と一般の絵本の部にわかれていますが…まぁ~、スゴイ数!! とりあえず自分のをチェックしてから、じっくりと皆様の絵本をみさせてもらいました。

うぅぅううん、上手いなぁ、きれいな絵だなぁ、かわいいなぁ、面白いなぁ。。。でも、とても全部は読みきれない…審査員の方々も大変だよなぁと思いながら投票の紙に記入。カフェで一休みしながら、綺麗で広くて一日中いられるねぇ~と母と話しました。

あれから約1ヶ月半。今朝、絵本が戻ってきました。コンテストの結果はぶーでしたが、自分の作品に投票して下さった方の感想を書いた紙が同封されていました!母と自分以外に投票してくれた子が二人いたことに感激ヽ(^o^)丿Photo_4

ありがとう~~~という気持ちでいっぱいになりました。ささやかな幸せに包まれた瞬間でした。

でもって、やわらちゃん頑張れ~~~!


6月の高橋行雄 絵画展☆

2008年08月07日 | アート・文化

Photo Photo_2 猫です!本物かと思うくらいに細密に愛情たっぷりに描かれたネコです(猫と描って字がそっくりですね)。

ヨコハマねこの美術館へ行った時に出逢い、しばし釘付けになった(鉛筆と少しの色で仕上げてある、見事な毛並みのタッチとにゃんこのハナの淡い色加減と、瞳の輝きにうっとり。。。)高橋行雄さんの個展をみに、東京大丸新店へ行きました。

説明をきいてみると…高橋さんは裸婦や花を描く売れない貧乏な画家さんだったと。でも、ある日、拾った黒猫を描いて応募したら入選して、個展を開くことが出来た。その時、パリの画商さんの目にとまり、フランスへ行くことになり、思い切って借金して片道切符で行った。そうしたら評判がよくて、色々な国の画商さんから声がかかるようになり、人気の画家さんになった。それで『猫への恩返し』で、描き続けているのだと。

話をきいて、伝わってくる猫への愛情が半端でないことに納得。

本当にそこから走ってくるような姿や、色鉛筆で仕上げてある繊細なタッチにまた感動しつつ、帰ってきました。8月19~24日までプランタン銀座でも個展があるようです。


井上雄彦マンガ展に行きました

2008年08月01日 | アート・文化

先々月の話になってしまいましたが、上野の森美術館で展示されていた『井上雄彦 最後のマンガ展』へ行きました。「最後の」というのは、バガボンドという宮本武蔵の漫画の最後が美術館での展示という形だからのようでした。

スラムダンクは読んで、バガボンドは読んだ事がなかったのですが、NHKで作者御本人が「新しい漫画の表現に挑戦したかった、でも、美術館は意外に広くてどうしようかと思ったけれどなんとかなった、皆さんに想像してほしいからセリフはなるべくなくした」とインタビューに答えてらっしゃったのをみて行きたくなりました。

入った瞬間、まるでそこに人がいるかのような、すごい迫力の墨絵から始まりました。その次は、真っ白な画面の上の方に一羽の鳥が飛んでいる掛け軸。そして山や森の風景画。近景から遠景に向かって絵が薄くなっていきます。

奥の鏡に気付かず、ぶつかりそうになりながらも次のスペースへ。ペンで描かれた漫画の原画のような絵が並んでいました。「自分のペースでみて下さい」というような事が書かれていたので、セリフを読みながらゆっくり絵をみていきました。そして、2階へ。

墨が流れた跡が、ちょうど雨が降っているような雰囲気を出していたり、心に刺さった「とげ」を表すのに本物の「くぎ」を直接画面に打っていたり、内容にあわせて様々な工夫がされていて、面白いな~、スゴイな~と思いました。薄い墨で描かれた絵と激しいタッチで描かれたペン画のギャップとか、絵の大小とかも。

Mr_inoue3 写実的な絵と演出で、美術館を出る時には、すっかり宮本武蔵の世界にはまっていました。

ただ今、小説を読んでおります。


続・絵本のタネをとばそう!

2008年06月03日 | アート・文化

【インドと日本に暮らすブックデザイナー、矢萩多聞さんの本づくりについてのお話&アジアのこどもへ送る絵本作り】というイベントに行きました。1

残念ながら、会社帰りで矢萩多聞さんのお話は少ししか聞けませんでしたが…印象に残っているのは「装丁の仕事をしている自分にとっては、たくさんある本のうちの1冊だけど、それを手に取る人にとっては、とっておきの1冊になるかもしれないし、もしかすると最後の1冊になるかもしれない…ということを忘れないように作りたい」「悪いことではないのかもしれないけれど、日本は大きな書店が増えて、どこも同じような本ばかりが平積みされている」とおっしゃっていたことです。

矢萩さんが装丁された本を少しだけみさせてもらいました。書店では見たことがないような凝った装丁で、こんな本のカバーもるのだなぁと内心驚きました。

このイベントを主催している(社)シャンティ国際ボランティア会(SVA)では、1981年タイのカンボジア難民キャンプで活動を開始して以来、カンボジア・ラオス・アフガニスタン・ミャンマー(ビルマ)難民キャンプへ絵本を届けているそうです。スタッフの方のお話では、1冊の絵本が何回も何回も、何人もの子に読まれるのでボロボロになる…との事でした。改めて、日本は豊かだな~と思いました。2

さて、矢萩さんのお話の後は「アジアのこどもへ送る絵本づくり」。二人一組で用意された日本語の絵本に「クメール語」で書かれた翻訳シール(さっぱり読めません)を、きれいにはさみで切りとって貼り付けます。線の1mm内側を切るようにとの指示。そうでないと境目の線で絵が台無しになったり、日本語が隠れなかったりするから。慎重に慎重に…あ、結構、大丈夫、イケルかも…と思ってどんどんシールを貼っていたら(あ~っ、字が少しみえる!)という事態に。。。でも、大丈夫。そんな時は後で絵本ドクターが修正して下さるとのこと。あ~良かった。

絵本の最後の見返しに自分の名前を書く欄が作られていました。「せっかくなので、皆さんクメール語で書いて下さい」実はこれが一番大変でした。

3この「絵本に翻訳シールを貼る」というボランティアは、【期間限定(申込7月18日迄) ミャンマー難民キャンプ 費用5,000円】で参加できます。絵本1冊と訳文シールが送られてくるので、絵本に訳文シールを貼り、SVAへ返送するという形です。現地の子どもたちの写真・サンクスカード・お花のタネがもらえるそうです。

また、ミャンマー・サイクロン被害 緊急支援事業として確実に被災者に物資が届く支援も行っているようです。 5 4

品川でのイベントは6月もあるそうです。

ご興味のある方はコチラからどうぞ。


モーリス・ド・ヴラマンク展へ

2008年05月27日 | アート・文化

新宿の損保ジャパン東郷青児美術館の没後50年モーリス・ド・ヴラマンク展へ行きました。

昨年11月のヒューマンアカデミーのサイト内の日記で初めて絵をみました。たまたま読んだエッセイ本にも好きだと書いてあり(大病をして絵を描くようになった方の)、気になる画家さんでした。

チラシには「…ヴァイオリン奏者や競輪選手として身を立てながら独学で絵を学び、1900年頃から画家として本格的な活動を開始しました…」と書いてあります。展示会の解説によると、その1900年に「パリ郊外の町シャトゥーに向かう列車でドランと意気投合し、共同でアトリエを構えることになった」と。出会いが運命を左右したのでしょうか。

目にとびこんできたのは「花束」1918-19です。
「ル・アーヴルの港」波に勢いがありました。本当に流れているみたい。
「ムーランの橋」「セーヌの眺め、ブージヴァル」「雪の風景」「村の入り口」と、作家が最後に製作した12点の連作グワッシュ「春」によるリトグラフ「小さな踏切、春」の赤と白の踏切り、青、黄、赤の洋服、黄色の看板の色合いが良かったです。

静物と風景と花と…途中、別のヒトが描いた絵みたいだなぁとも思いました。

最初はゴッホ等の影響(鮮やかな色彩と自由な筆致を使った大胆な作品:フォーヴ)

→ セザンヌの影響(きちんとした構図と渋い色合い)

→ スピード感のある筆致と重厚な色彩の劇的で力強い独自の画風

という具合に変わっていったようです。

ヴラマンクが残した言葉で印象に残っているのは「父よりもゴッホを愛する」「…焼きつくしたいと思っていた。私より前に描かれた絵画のすべてに構うことなく、私自身の感覚を表現したかったのだ。」激しいです、こちらも。

展示会は6月29日(日)までです。42階です。


五味太郎作品展 絵本の時間へ♪

2008年05月06日 | アート・文化

武蔵野市立吉祥寺美術館へ初めて行きました。驚きの入場料100円です!昨日は講演会&サイン会があり、10時から整理券配布とのこと。15分位前の到着を考えていたのに、直前に(10時着でも大丈夫だよね)と思い洗濯物を干して出かけました。1

ところが、、、10時で既に130名!立ち見で全く構わなかったのに少し前の列で締め切られてガクゼン…しばらく現実を受け入れられませんでした(゜゜)_____○| ̄|_

ガクゼンとしたまま閲覧用の絵本が置いてあったので座って開きました。

『かえるくんにきをつけて。』
かえるが「6」というカードを持っていて「これ いくつだ?わかるか?」次のページをめくると、それを当たり前のように逆さまに持っていて「おお ざんねんでした!ちがいました!」

やっぱり面白いな~と再認識しつつ、他のもどんどん読んでいたら元気がでてきました。が、「いそぐべきときはいそぐこと」という文章が出てきて(あ~っ)と、またへこみそうに…。でも、「控え室ある?」と御本人登場!少し復活です。

その後、講演をきけなくてもサイン会は参加出来ると知り、気持ちが落ち着いたので展示作品をみに行きました。

『まどから おくりもの』1983 34×55 カラーインク 偕成社
家にもある大好きなクリスマスしかけ絵本…星やサンタの袋・家の壁は紙の地色でした。

『ぽぽぽぽぽ』1989 40×55 カラーインク 偕成社
グレートーンで描かれた山あいにカラフルな汽車が目立ちます。煙のグレーは薄くにじませてありました。牛・タヌキ・キツネの表情がたまらなくかわいいです(全ての絵にいえることですが)。

『ももたろう』2007 ジクレー(デジタルリトグラフ?)による複製 絵本館
服のしましまや歯は紙の地色で、ももたろうのハチマキだけは白が塗ってありました。枝の葉の色合いも印象的。五味さんの手にかかるとヒトデやクラゲ・鬼までもがキュートです。

『みんなうんち』1981 37×52 水彩 福音館
動物が写実的。「…うんちのほうがはるかに生き生きと見えたのさ。冬の朝のトリックかもね。」本人のコメントです。

『ねえ おはなししてよ』 1986 37×55 カラーインク 岩崎書店
鑑賞中の親子がずっと本文を読みながら絵をみて楽しんでいました。途中「うさぎより、わにの子の方がかわいいね」等の会話を挟んで。子供から大人まで皆から愛されているなぁと実感しながら出てきました。

半券さえあれば出入り自由だったので、閲覧絵本やグッズをみた後も絵を観に行くことが出来ました。

サイン会では、中学生だった頃に上野動物園で買った五味さんデザインの下敷きにもちょこっと書いてもらい【「スゴイの持ってきたなぁ」とおっしゃっていました】、握手もして頂いてパワーを存分にもらって帰ってきました!

展示は、明日(5月7日)までが前期、後期は5月9日(金)~6月11日(水)です。


素敵な日本画でした~上村松篁展

2008年03月27日 | アート・文化

横浜そごう美術館へ行きました。近代美人画の大家、上村松園を母にもつ方の日本画です。‘写実に根ざした近代感覚溢れる画風’とのまえがき通り、特に動物の写実の見事さにまいりました。

『早秋』『月夜』 とても気に入りました。身長よりも大きな絵です。これらの絵があった一角は、絵本のワンシーンが並んでいるようで惹きつけられました。

『月夜』は「キビ畑で見た月夜の光景をもとに制作。ゴブラン織り風の単純な表現で、童話のような世界を描いた。」との解説。キビの根本でうさぎがの一家が佇んでいます。穂先や葉の表面等がほんのり明るくぼやけているのがいい味を出しています。
-------------------------
「ゴブラン織り」を帰ってから調べてみました。

ゴブラン織り:フランスのゴブラン家の管理下にある織物工場が、名前の由来。ここで製作されるつづれ織りのタペストリーが精巧で、デザインが美しいことから有名になり、やがてつづれ織り自体がゴブランと呼ばれるようになった。

つづれ織り:爪で織る芸術品。極めて簡単な織機によって原画を頼りに一本一本の糸を、のこぎりの歯の様にギザギザにした指頭の爪で、丹念に糸を掻き寄せて織り上げていくため複雑な図柄になると、僅か数センチ織るのに数日を要する場合もあります。

…そんな技術があることにびっくりです。
-------------------------
『母子の羊』「陽炎のゆれる春の野原で遊ぶ羊の母子。目を閉じて浮かんだ情景。草原のみどりと羊の白だけでは満足できず、黒か茶のなにかがほしいと思っていたところ、自宅の庭で飼っていた羊が産んだ子羊が黒いまだらもようで'神様からのおくりもの'と歓喜して描いた」と。ききょうやたんぽぽがまたかわいいのです。色々な動物を飼われていらしたようです。

そして、中国の画家の絵に感銘を受け、テーマでもあったような『鶴』の絵は、本当に本当に見事でした。

『鴨』や『鶏』たちが毛づくろいしている様子の絵も良かったし、『蓮』『ガクあじさい』の絵も良かったです。

学芸員さんのお話が少しだけきこえてきました。
『…“創造美術”という新団体を結成したきっかけは、松篁の絵をみて「あの鳥は何も考えていない」と言った弟子の言葉だったそうです。松篁は寛容だったので素直に聞き入れたのですが、まわりは「師匠にそのような口をきくとはとんでもない!」ということになってしまい…』80才を過ぎて、水墨画に関心を持ち、それに挑戦されるようなお人柄を表すエピソードだったのかもしれません。

良かったです。とても、とても、素敵な日本画でした。


朝顔プロジェクト(金沢21世紀美術館)

2008年03月15日 | アート・文化

昨年の夏、金沢21世紀美術館は朝顔で覆われていたそうです(咲いているところでなく、つるで覆われているのはみました)。

『外周約350mの建物を約2000本の朝顔が覆うという壮大なプロジェクト。 市内の小中学校、一般参加者が育てた苗1000株と全国12カ所で育てられた苗1000株が集まります』仕掛け人は日比野克彦さんでした。

「ホーム→アンド←アウェー」方式というタイトルで3月20日まで作品が展示されています。自分がいつもいるところから別の場所へ行って、自分の場所の良さを認識して、それをまた他のところで伝え、互いに交流し合うのがいいのではないか…というテーマのようです。

一見、倉庫のような工房(市民参加型で皆さん一緒に作品を作られていました)と展示室2箇所にわかれていました。最初に入った展示室は、長良川をイメージして作られた川&橋の部屋。川=床には、段ボールが敷きつめられていて、何となく寝っ転がりたい気分。でも奥の方に段ボールでコピー機のような大きさの機械と、印刷された新聞が置いてありました。「まさか本当の印刷は出来ませんよね?」と学芸員の方にうかがうと、「出来ます」とのお答え!本物の機械を段ボールで丁寧に覆ってあるのでした。

そして、もうひとつの展示室は入口から手作りの番号がふってあり(本当はない部屋を無理やりつくってあるような)、面白い。入ると壁にびっしり、たくさんの正方形の段ボールにひとつひとつ表情の違う朝顔の種が大きく描かれていました。そして中には段ボールでつくられた大きな船が3隻。窓からのぞけるだけでなく、1隻は乗り込むことも出来ました!階段を登ってそぉっと入ってみると、写真や小物、そして明後日新聞社の基本理念というのが飾ってありました。

『明後日新聞社の基本理念』

あしたのそのつぎに思いを描きます。
まだ見えないけど、なんとなく見えるかな、を大切にします。
もうすぐやってくるという気持ちと、そんな先のことなどわからない、という気持ちが共存する場所を活動の拠点にします。
同じようなことを感じている人がどこかにいるというふうに考えたいという小さな期待を抱いています。Article

ちょっと楽しくなってしまいました。外へ出て、改めて船を眺めてみると、なんだか形がとってもかわいく思えてスケッチ(落書きに近いのですよ)していたら「許可を得ましたか」と注意されてしまいました。あー、びっくり。海外の美術館では若いアーティストを育てる為に美術館を安く利用できたり、いくらでもスケッチしていいようになっていたりするときいたことがあります。うーん。。。

ともかく、神沢利子さんの時に引き続き、またもや段ボールの味わい深い世界にひきこまれました。


猫の美術館へ行きました♪

2008年03月02日 | アート・文化

昨日、ヨコハマ猫の美術館へ初めて行きました。

Art_museum たどり着くと、入口で猫が丸くなって寝ていました。館長さん(だと思う…中にいらしたおじいちゃん)に聞くと「飼っているわけじゃないんですけど、ずっと居ますねぇ」との事でした。看板猫ですね(^_^)

いろいろな方の絵やポスター・写真・彫刻・木彫り・置物(大小さまざま)・手作りのお土産品・ポストカードなどなどが、ところせましと並んでいました。

その中で、高橋行雄さんという方の「モンマルトルの猫」ともう一つのとても写実的な猫の絵に見入ってしまいました。鉛筆と少しの色で仕上げてあるのですが、見事な毛並みのタッチとにゃんこのハナの淡い色加減と、瞳の輝きにうっとり。。。ネットで調べてみたら6月には東京大丸で、8月にはプランタン銀座で個展があるようなので、もう是非行ってみたいと思っています。

猫好きの友達が大好きな布施和佳子さんという作家さんの作品(木彫、絵)もありましたし、「What’s Michael」の漫画家、小林まことさんのイラストつきサインの色紙もありました。他にもチラホラ有名な方の作品が置かれていたようです。

元町に住んでいて昨年なくなった「母さん」という猫の写真もありました。専用のベンチがあって、「’母さん’のベンチなので座らないで下さい」という貼り紙があったとか。なくなった時は新聞にも載って、たくさんの花束が置かれていたそうです。

風邪が治りかけで迷っていましたが、心惹かれる絵との出逢いがあって、行って良かったです。天気も良かった!風が強かったですけどネ。


谷中猫に会いにいきました♪

2008年02月19日 | アート・文化

東京上野に近い“谷中(やなか)”には、猫がたくさんいる…と何年も前に聞き「いつか行かなければ」と思っていました。

1月26日に'メレンゲの気持ち'で、石ちゃんが訪れていて、とっても行きたくなり、行ってしまいました。

山手線日暮里駅北口を出て左へまっすぐ、御殿坂を歩き、まずは“夕やけだんだん”という階段の猫スポットへ。寒いからどうかな~と思いましたが、いました、いました。1匹やってきて水を飲んでいるところへ、もう1匹。さらに別の場所で2匹が向かい合って座って日なたぼっこ。なでると、なんとも気持ち良さそうないい顔してくれました。08_two_cats_sit_facing_ach_other 09_the_third_cat

更に進むと“谷中銀座”という商店街に。“肉のスズキ”というところで名物のメンチカツを買い、食べ歩き(147円で美味しい、マッキーの写真もありました)。

商店街が終わったら左へ。通りの向こうの“乱歩”という喫茶店も入ってみたいと思いつつ脇道へ。電柱の案内に従って階段を登り、“猫町ギャラリー”へ。1軒家のようなたたずまいのギャラリーで、写真展&猫のおひなさまを堪能。家の猫のおひなさまも飾らなきゃ、と思いつつ外へ。

そして、メレンゲの気持ちでも紹介された“猫町カフェ29”へ。21_the_six_cat 26_with_ku とっっっっってもかわいい子猫たち(8ヶ月だそう)の風(フウ)ちゃん&空(ソラ)ちゃんに会い、なんというか、、、メロメロ?になりながらも、店長さんの故郷である熊本の郷土料理「だご汁定食&デザート」をいただき大満足。デザートがまた猫の肉球のぼたもちでかわいい~~~のでした。

また、暖かくなったら行きたいなぁ。。。


ジョン・バーニンガム絵本原画展☆

2008年02月16日 | アート・文化

2月アタマに行ってきました、ジョン・バーニンガム絵本原画展。

サイン会の日でもあったので様子を聞いてみると、なんと開店2時間前から人が並んでいて、ほぼ開店と同時にその日の整理券は無くなったとのこと!大人気です。

『ボルガ』コラージュ・ガッシュ・クレヨン・鉛筆
『はるなつあきふゆ』ペン・インク・ガッシュ・クレヨン
『なつになったら』『みんなのなつやすみ』 木の緑がきれいでした。牛たちも可愛かった。
『ふゆになったら』 雪であまり見えないカラスの絵が逆に印象的でした。ガッシュとクレヨンでも、パステルチックというか、ふわーっとした色合いが出せるのだな~と感服。

『ガンピーさんのふなあそび』『ガンピーさんのドライブ』ペン・インク・ガッシュ
意外な表現方法でした。カラーペンで、漫画でいうところの網かけのような表現。しゃっしゃっしゃっと線がひいてあるのが何とも良い書き味でした。色ペンでこんなにキレイに仕上げられるのだとここでも感服。

『ねえ、どれがいい?』ガッシュ・ペン・インク
『アボガド・ベイビー』ペン・インク・ガッシュ・クレヨン
『アルド・わたしだけのひみつのともだち』ガッシュ・パステル・ペン・インク

『くものこどもたち』写真貼付・ペン・インク 空や雲の写真と絵が一緒になっています。写真は自分の撮りたいショットになるまで粘り強く待つのだとか。こういう、こだわりこそがプロなのでしょうか。
『地球というすてきな星』モンタージュ・ミスクトメディア

『ねんころりん』モンタージュ・クレヨン・ガッシュ・ペン・インク
『いっしょにきしゃにのせてって!』ペン・インク・ガッシュ・クレヨン
『なみにきをつけて、シャーリー』ガッシュ・ペン・インク・クレヨン
右のページにシャーリーの心、左のページは両親のいる浜辺の現実という表現が(なるほどなぁ)です。

『おじいちゃん』ペン・インク・ガッシュ・クレヨン 絵本講座の中で先生が読んで下さった作品。そこで初めてきいて、物語にじーんとしました。あー、こういう絵本もあるのだなぁと。原画では、背景の夕焼け、頬のピンク色がきれいでした。自分の中で印象深い作品というのは何度もみてしまいます。

『いつもちこくのおとこのこジョン・パトリック・ノーマン・マクへネシー』ガッシュ・ペン・インク
『旅するベッド』ペン・インク・ガッシュ・クレヨン
『エドワルドせかいでいちばんおぞましいおとこのこ』ペン・インク・ガッシュ・クレヨン

フロアの真ん中あたりに、『ローハンプトン・ランプ』ロンドンのアラム・デザイン展に出品したという作品がありました。

硬木材枠にMDFパネルを貼ってきりぬき、着色アクリルシートの間にスクリーンプリントした絵つきのパネルがはめこまれている。「夜になると、こういうビルは、霧に煙る巨大なランタンのように内部で何が起こっているかは、全くわからない。わたしは、ランプを作ってビルの内部をみんなにみせたかった。」との解説。

トイレで新聞を読んでいるおとうさんや、風船に囲まれている子供などあたたかい場面や、ユーモラスな場面が描かれていました。

子供の頃は、トレーラーハウスの中で明けても暮れても絵を描いていたとか。「暖炉のそばのおじいちゃん」など、その頃の絵の展示もありました。

色々な画材を手品のように使っているという印象でしょうか。こんな表現方法もあるのだと何度も思いました。どの絵本を買おうか、かなり迷いました。面白い発見が、い~~~っぱいつまっていた展示会でした。


お茶がのめる絵本の店♪

2008年01月28日 | アート・文化

東京都大田区千鳥にある『お茶がのめる絵本の店 TEAL GREEN in Seed Village』というお店での『なかがわ ちひろ 天使のかいかた原画展』講演会(お茶・お菓子付き)へ行ってきました。

絵本が充実していて(サイン本なんかも置いてあり)、お菓子も美味しくて(スタッフさんの手作り)とっても魅力的なお店でした。

なかがわ ちひろさんは、翻訳家であり、挿絵画家であり、児童文学作家であり、そして絵本作家でありました。

子供の頃、海外のきれいな絵の本を読むのが大好きで、小5の時(こういう本を作る側の仕事をしてみたい、でも作家は難しそう、この訳っていうのはなんだ)と思いお母さんに聞いて「翻訳」という仕事を知ったそうです。

でも、しばらく忘れていて、高2になった時、学校がつまらなくて(留学したい、そういえば自分には翻訳家になるという夢があった)と思い出し、スカラシップで海外へ。

今にして思えば、お世話になった家庭に子供たちがたくさんいたこと、学校で英語のシャワーの中にいるのがつらくて、美術室でほとんどの時間を過ごしたこと【英語を使わず黙って絵をかいていればいいというのはとても幸せな時間で、色々な絵の勉強も出来た】が、仕事につながったと。

初めての翻訳&挿絵の作品「ふしぎをのせたアリエル号」は、予定されていた挿絵画家さんが急病に倒れ、送り返されてきた膨大な資料をもとに、編集者の一言で自分が描くことになってしまったそうで、枕に出来そうなくらいぶ厚い本だけど、すごく楽しい仕事だったとおっしゃってました。

もう一つ印象深かった話は、

自殺した子が両親にあてた手紙で、自分の名前を○年○組○番○○○という風に書いてあったというのを聞いて、『人間はそんなちっぽけなくくりのなかで生きているんじゃない』という事を子供たちにちゃんと伝えたいと強く思った、という話です。

【天使のかいかた】
天使をペットにするなんて話、キリスト教会から叱られないかと思いつつも描いたそうです。

【のはらひめ】
娘さんがお姫様にハマッた時に、たっぷり味あわせてあげようと作った初めての絵本。お姫様になるには、修行しなければならず、鈴の音がなるようにコロコロと笑う練習があるとか、万一王子様がきてくれなかった時の為に闘いの練習をするとか、思わずニンマリしてしまいます。

【ぼくにはしっぽがあったらしい】
かるいタッチで、内容もわかりやすく「髪の毛は昔うろこだったのではないか」等テーマがとても面白いです。

子供にわかりやすく、何気なく、大事なことを伝えられるって素晴らしいですよね。笑いあり涙ありの楽しい講演会でした。


プラハ国立美術館展へ★

2008年01月22日 | アート・文化

金曜の夕方、仕事帰りに横浜そごう美術館へ行きました。最近特にチェコに惹かれるので‘プラハ’の文字をみて行きたい!と思っていました。

200余年の歴史を誇るプラハ国立美術館の16-17世紀に描かれたフランドル(ベルギー西部及びオランダ西南部とフランス最北部)絵画黄金期の秀作70点の展覧会…チラシより。

気に入った絵の作者をみると、‘ピーテル・ブリューゲル(子)’と書いてあります。同じ画家だったお父さんと同名のため‘(子)’と表記されていたのでした。このピーテル・ブリューゲルは、幼い時に亡くなったお父さんの絵を多く模作して、世に広めていたとか。絵の手ほどきは細密画家だったおばあさんにうけたのではないかとの解説。

お父さんのピーテル・ブリューゲルは、季節の移り変わりに興味をもった初めての画家ともいわれているそうです。

水源・小川・川・河口という連作があり、この絵は「人生」も表していると解説がありました。絵は水源→河口にむかってだんだん、暗くなっていく雰囲気。。。

このころの絵は、比喩や教訓的な意味合いが含まれたものが多いそうで

鳥罠のある冬景色 → 鳥罠はどこにでもいる悪魔の比喩で、人は永遠の生に到達するために常に用心しなければならない

飲酒 → 適度な飲酒は感覚を研ぎ澄ませ心配事を追い払う(当時の教養人たちは飲酒を好意的にとらえていた)とか。

人間の自尊心や愚かさ、努力のはかなさをあらわす‘バベルの塔’もよく描かれていたそうです。

プラハ国立美術館といっても、チェコの風景にふれられた訳ではなく、ちょっと残念でしたが、‘ピーテル・ブリューゲル(子)’の絵はよかったです(^_^)


トコトン!神沢利子展へ☆

2008年01月22日 | アート・文化

先々週、NHKから急に飛びこんできた情報でした。三鷹市美術ギャラリー、絵本作家神沢利子展が13日まで開催と。「子供にめいっぱい子供時代を楽しんでほしいの」というご本人のメッセージも…12日行ってきました。

受付で手がきの案内図をいただきました。見ると1から4のへやにわかれています。

‘1のへや’に入ると、ど~んと真ん中に、絵本に出てくるキャラクターのジオラマがあり、わぁ~っ♪となります。そして、「ぽとんぽとんはなんのおと」平山英三さんのかわいいクマの絵や、「おっとせいおんど」あべ弘士さんの絵をみて楽しくなります。神沢さんの書かれた文章がまた、面白い↓(*^_^*)g

ねれば らくちん なかまたち
あしあと つかんで どーなつ できた
どーなつ ならんで どんぶらせ
あ どんぶらせ

‘2のへや’は懐かしい(自分の弟の絵本の中にあったので)「はけたよはけたよ」西巻茅子さんの絵がありました。教科書にも載っているらしい代表作「くまの子ウーフ」井上洋介さんの絵、そして、神沢さんが子供時代に思っていたことや疑問だったことを書きつくしたという「いないいないばあや」「流れのほとり」という本が紹介されていました。

‘3のへや’は「書くことは生きること」というテーマで年譜が貼られていました。生活費の為に投稿を始め「ちびっこカムのぼうけん」という作品でデビューしながらも、結核にかかり、病気をおして子育てしながら書いていたこと、66歳で乳がんにかかり克服したことを知り(今も現役で、80歳を超えてらっしゃる)、心の底からスゴイなぁーと思いました。

「お月さん舟でおでかけなされ」は神沢さんが展示会でみて気に入られた赤羽末吉さん('スーホの白い馬'を描かれた方)に依頼して、絵とは違う方法でいきますと言われ、出来上がりを楽しみにしていた作品だそうです。典具帖紙といううすい和紙を幾重にも重ねて描かれているとか。

‘4のへや’はシベリアの猟師の絵本「鹿よ おれの兄弟よ」G.D.パヴリーシンさんという方のきれいな細密画が並んでいました。

最後の部屋の前に子供達が絵本を読むことができるスペースがありました。真ん中には段ボールで作られた’家’。窓をのぞくとウーフ家族が食事中。更に、段ボールで作られた大きな「本」やコルクのとっての小さな扉がたくさん付いた大きな「棚」も目をひきました。なぜか扉というのは開けてみたくなります(^_^)。

神沢さんのたくましい生き方に触れられ、たくさんの方の原画もみられて、ジオラマや段ボールで作られたものにワクワク出来て、とても楽しめる展示会でしたヽ(^o^)丿

本年もどうぞ、よろしくお願い致します。良い年となりますように。