きらくなたてものや

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光を濾過する装置

2006年04月20日 | ピスカリア
ピスカリアの客席の東側には、摺りガラスが3枚連続して入っている。
淡く東の光を感じるために、また伝統的な建築手法による空間を軽快に見せるためのしかけである。
摺りガラスは、最近では後に述べる欠点のせいかあまり見かけないが、日本で伝統的に使われる障子紙と似て、隣家同士のプライバシーを確保しつつ、光を気持ちよく濾過する装置であり、気に入っている建築素材の一つである。
型ガラスなどのように恣意的ではないから、純粋に淡い光を楽しむことができる。
また、昼と夜とでは違った表情を楽しむことができるのもよい。

摺りガラスの欠点は、水に濡れると透明ガラスのようになってしまうのと、手垢がつきやすいことだ。
欠点を知ったうえで使う場所などを考えたほうがよいであろう。
ちなみにここでは透明ガラスとのペアガラスになっているので、水濡れは大丈夫。

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4 コメント

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Unknown (かたおか)
2006-04-21 09:32:38
昔、おばあちゃんの家の茶の間の引き戸の上部が障子、下部が摺りガラスでした。濡れた手で摺りガラスをこすると外から中が覗けたので、べたべたやって遊んでました。それこそ手垢だらけだったのでしょう。「光を濾過」っていうのがいい言葉です。
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Unknown (きらくなたてものや)
2006-04-22 05:35:17
>かたおかさん



書き込みありがとうございます。



土壁といい、障子といい、摺りガラスといい、昔の家は子どもの遊び相手に事欠きませんでしたね。



私もいわゆる「昔ながらの家」に住んでいたわけではありませんが、物ゴゴロつく頃になって、

「これはオマエが壊した(破った)」

という話を聞かされたものでした。

(障子以外は記憶になし)
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はじめまして (Lunita)
2006-04-25 00:04:51
先日ピスカリアさんでおいしいシチリア料理を

いただいてきました。

お店の空間もとても素敵で、ゆったり

お食事することができました。

次回はこちらでいろいろなポイントを

ふまえてお食事も建物もじっくり味わいたいと

思います♪

ブログにUPしたので、リンクとTBさせていただきました。

よろしくお願いいたします
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Unknown (きらくなたてものや)
2006-04-25 21:24:17
>Lunitaさん



TBありがとうございます。



ブログ先ほど拝見しました。

私も、生ウニとフレッシュトマトのパスタには、昇天しそうになりました。

サクラエビと菜の花のパスタもお気に入りです。
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