きらくなたてものや

楽しむ、楽しい、いえづくり、まちづくり

秋空の下竹小舞かき隊(その1)のご案内

2012年10月11日 | 告知・連絡
10月に入り、急速に秋らしくなりましたね。

昨晩半袖Tシャツで自転車に乗りましたが、
さすがに「寒いな」と思いました。

最近の季節の変わり目は何だか急速ですが、
ただでさえ体調を崩しやすい季節ですので、
皆様どうぞお身体ご自愛ください。

さて表記の件、
いよいよ町田で竹小舞かき隊が
始まります。

昔々竹小舞かきは、
もちろん専門の職人が
作ることもありましたが、

たいへん地道で手間のかかる作業、
村じゅうの人たちが「結」の仕組みの中で
作り上げたという話をよく聞きます。

確かに作業の難易度は、
上を見ればキリがありませんが、
内容自体はすぐ覚えることができ、
その後はとにかく丁寧に丁寧に
進めていただければ、
初心者の方でも行うことができます。

ぜひこの機会に、
現代版「結」の力、
またその楽しさを体感しに、
お越しいただければ幸いです。

人が集まれば集まるほど、
楽しい作業となります。
多くの方々のお越しを
お待ち申しあげております。


なお、ご参加いただける方は、
人数確認のため、
お手数ですが参加の旨を
以下の宛先までご連絡ください。
tamotsu.hidaka@kirakunat.com

また現場等の都合で、
人数を調整させていただく場合があります。
恐れ入りますが、
その旨ご了承ください。


■日時
2012.10.20(土)
9時~日没

※次回以降は、11/4(日)、11/10(土)に開催予定!

■場所
町田市金森(詳細は、ご参加の方に個別に連絡申し上げます。)

■集合:現地集合

■連絡事項

持物:作業できる服装、運動靴、タオル、軍手
荒天中止となる場合があります。
(当日7時までに作業実施を決定します。)
昼食は用意、またはごちそうします。
交通費を支給させていただきます。
(一律1,000円とさせていただきます。)

・・・・・・・・・・

追伸

明日10/12(金)は、
木の建築塾を開催する予定です。

今年のテーマは「木の建築のエネルギーと環境」。

「省エネ」が叫ばれる今日、
とても参考になるお話が目白押しです。

建築関係者はもちろんのこと、
それ以外の方も
どうぞお気軽にお越しください。

■WEB版チラシ
http://www.kirakunat.com/download/2012kinojuku

決意の栗おこわ

2012年10月11日 | 家づくりの理念
2年前に完成した某邸で
不具合があるという
連絡をいただいたので、

一昨日、大工、左官屋と
お住まいに伺いました。

不具合で参ったというのに、
早速、栗おこわ、モナカ、
自家製栗の甘露煮、
漬物、みかん等々、
実に豪勢なおもてなしとともに、

相変わらず八十半ばとは到底思えない、
機知に富んだ溢れ出る会話。

お聞きしていると、
その不具合以外は、
たいへん心地よく
暮らしているとのこと。

もっと突っ込んで
夏と冬の住み心地を
聞いてみましたが、

夏はエアコンに頼らなくても涼しく、

冬は朝夕の床暖房と、
たまにエアコンを使うだけで
温かく過ごされているようです。

この家も、木組みと瓦と土壁の家。

いわゆる「断熱材」を使っておらず、
理論上の外皮性能は決してよくありません。

一方で建主さんは
普段から歯に衣着せぬ物言いで、
決してお世辞を言わない方なので、
おそらく正直な感想なのだと思います。

私が作りたいのは美しい「未来」。
「伝統」に学びつつも
決して「伝統」に
固執しているわけでは
ないのですが、

身近に採れる木と土により
「足るを知る」室内環境が得られるならば
それでいい、

いやそれがいいと
考えています。

またそのほうが、
365日24時間ずっと快適と言われる
温熱環境下で暮らすよりも、

むしろ身体への負荷が小さく、
長い目で見れば
その素材感と相俟って
心地よいと考えています。

しかしこうした家は、
確かに日本広しといえど
0.001%程度の割合しかありませんが、
しばらくすると「省エネ化」の大号令の下、
このままでは法律上作ることが
難しくなります。

方向性の理念は理解できますが、

この方だけではなく
多くの建主さんから、
住んでみて同様の感想を
いただいているというのに、

何も作れなくすることはねえだろ、
と思うわけです。

現在それを打開すべく
諸関係者と議論を進めているところですが、

0.001%とはいえ、
やはり私は最後まで抵抗しようと、

久しぶりに私たちと再会して
うれしそうな建主さんの顔を見て、
さらにその思いを強くしました。