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「非絶対くるくる探偵キップル」:最終話:kipple

2005-02-07 00:09:00 | kipple小説

     「非絶対くるくる探偵キップル」

          最終話 オカルト解決編
     


私の名は非絶対くるくる探偵キップル。

私の辞書には、可能も、不可能も、無い!

あなたは「アザーズ」という映画を見たことがあるだろうか?GOTH。

あなたは「6番目の小夜子」を読んだことがあるだろうか?謎の転校生。

 そう、虚数空間。

シミュレーターの中で行われるシミュレーションは同一シミュレーターの中では現実と認識される!

しかし、この世界は実数空間と虚数空間がシミュレートされている。

実数空間とは、かけ合わせが実数となる立体空間だ。

虚数空間とは、かけあわせが負になる人間の脳では認知できない空間の事だと、取り合えず思えばよい。

実数空間の人間は虚数空間を現実として認識することは内外感知で働く大脳ではほぼ不可能だ。

虚数空間からは、どうだろう?人格を持った虚数生命体が実数世界を認識する事は、実数空間の論理では無理だ。

シミュレーターの中で行われる、この2つのシミュレーションは同一シミュレーターの中では不確定な現実として認識される!

「アザーズ」の幽霊、「6番目の小夜子」の魔法使い。

そう、これは実数空間と虚数空間が干渉しあった物語だ!シュィィィィィィィィィぃぃぃい!

ブゥゥゥゥーーーン・・・・・・ブゥゥゥゥゥゥゥゥーーン・・・・・

「押し絵と旅する男」は交じり合ったのだよ!

ブゥゥゥゥゥゥーーーーン・・・ブゥゥゥゥゥゥーーーン・・・・

そう!そう!私は非絶対くるくる探偵キップル!

全ての非科学的でトリックの無い超常現象心霊現象超自然現象は一言で解決する!

「これは虚数空間からの干渉だ!」



くるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるくるぱぁぁああああっ!

そう!私の名は非絶対くるくる探偵キップル

いかなるシミュレーターにおいても非絶対!

私は、存在、非存在に関わらず、あらゆる全てのシミュレーターの中と外に留まらない!

我、シミュレーターにして、我、シミュレーターを内包し、我、内包するシミュレーターの外でシミュレートされる!

故に!私の辞書には、可能も、不可能も、無い!

それでは、皆さん、また、いつかどこかで、どこでもなく、お会いしましょうね!さいなら、さいなら、さいなら。



     Q.E.D     


This novel was written by kipple
 (これはミニ・web小説なり。フィクションなり。妄想なり。)



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