第10章 ☆オハヨウ☆ さて、一体全体どうしたことでしょう。 キーホーはゴトゴト揺れる列車の座席で目を覚ましたのです。 キーホーは、寝ぼけ眼を、こすりながら、何故、バスじゃなくて列車で目覚めたのかをクルクル考えておりますと、車内モニターにカラス女が映っているのに気づきました。
キーホーは税理士の肩先を、ちょんとつついてみました。 すると税理士は、くるりと身体を逆回転させて汗まみれの汚い顔をキーホーの胸元に、くっつけて、埃の様な声を出したのです。 「おい。苦しいぞ。イ・イキが出来ない。」
ただ、うようよだけがあり、がんとして在った。 うようよを紙の様に破いて向こう側へ行く人は少ない。 もっと、うようよしていく人達が多かったのだ。 まして果実や、マサカリを買い求める事など、とてもできなかった。 回路の中に入ると、全体を知る事は難しくて、余程の暴発の閃きを必要とした。 しかし、人々は憧れ、せめて外装だけでもと、格好つけるのだが、そこから矛盾が生じ、内部戦争を心に宿し、発狂した人もいた。 しかし肥満型の現実人間達は利欲打算を構造化し、団体・組織を作り、うまくやり、それを再び、すっかり正しいのだと受け入れ、入団し、団体・組織内でヌクヌクしようと本気に思い込む奴もいた。 しかし、皆、心の片隅では果実を欲して止まなかったのさ!」
無能者は、もっと悲しかった。 何のせい? うようよだよ。 チョッ。」
』
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