竹竿の天辺で死体が ひらひら揺れている
死にかけてる僕が それをニヤニヤ眺めてる
穏やかな風に 光る空
やさしく やさしく 世界は包む
枯れ草の様に死体が ひゅんひゅん飛んで行く
静かに死ぬ僕が それをウトウト眺めてる
柔らかい空気に 飛んでく死体
抱きしめて 抱きしめて と午後がうめく
ああ、気持ち良い ああ、のどかだね
路地裏の片隅で あの娘がぼんやり光ってる
青ざめてく僕が 鼻歌まじりに手を振るよ
ひっそりとした情景に 動かない街
そっとして そっとしてと 僕がつぶやく
だって僕が死んじゃえば景色も壊れ たくさんの死体たちも地面に落ちて
あの娘が一人で光るだけ
それじゃ あんまり悲しいから悲しいから
せめて夜が降りてくるまで
何もかもそっとして そっとしておいてよ