彼女のアパートは駅から二十分くらいの
淋しい森のそば
彼女の部屋は殆んどが窓で
そこからは夏の蒼い空が
絵のように見えるんだ
彼女の目は透き通った灰色で
しかしとっても暖ったか味があるんだ
彼女の声は僕を参らせる
でも君にとっては、二千円ぐらいの価値かもね
彼女の汗は僕の肌にくっつくと
僕の心の奥にまで届くんだ
彼女の幸せは待つことなんだ
一日に何百本も煙草を吸って待つ事なんだ
彼女の望みは死ぬ事なんだ
一生の間、ずっと死が来るのを待ってるんだ
彼女の望みは死ぬ事なんだ
一生の間、ずっと死が来るのを待ってるんだ
僕は 想者