台風12号が心配ですが…
来る7月26日(日)12時半から、「サンエールかごしま」の講堂で、「花柳二獅弥の会」が開催されます。
古典舞踊が披露される中で、本衣裳で踊られる「花の三番叟」と「二人三番叟」の着付けを承っています。
この二演目を延べ三名にお着せすることになっています。
今日は準備が出来て、25日(土)のリハーサル、26日(日)の本番に備えました。
台風12号が近づいていて心配ですが、どんなことがあっても対応できるようにしておかないと衣裳方失格ですから…
ところで下の写真は、当日持っていくものです。
アイロンは、リハーサルで使った衣裳のシワを取るためです。
縫製セットは先日のブログで書いた同じものです。
下のクリアケースには、着付けに必要な、ありとあらゆるものが入っています。
写っているもののうちで、いくつお分かりになりますか。
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便利で使いやすい裁縫セット
写真の左側二枚は「裁縫セット」です。
いちばん左の写真の黄色いふたを開けると、箱の中には針山、糸通し器、ハサミなどが入っています。
取っ手の付いた、いちばん上のふたをスライドさせて裏返すと、針山や糸通し器などの取付口となっています。
箱の後ろ上の黄色い所からは、赤、白、黒の糸が出ていて、いつでも好きなだけ引き出せるようになっています。
日本舞踊着付けの現場では、大変重宝しています。
箱の寸法は、幅23㎝、高さ22㎝、奥行き18㎝ほどです。
裁縫セットに欠かせない糸巻き器
裁縫セットのボビンの糸がなくなると、活躍するのが糸巻き器です。
この糸巻き器は二代目で、最初は手動でした。
現場に出る前にボビンを点検して少なくなった糸を補充するわけです。
箱の中には、4.5ボルトのモーターと補助機器が入っています。
箱の寸法は、幅14㎝、高さ15㎝、奥行き8㎝ほどです。
この裁縫セットはあくまでも個人用。大きな舞踊の会には、高さ120㎝くらいのものがあります。
いずれも手づくりです。
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「縫い締め絞り」の指貫です。
この指抜きは、有松絞りの「縫い締め絞り」の職人さんが、宮崎の「きつけ塾いちき」にお越しになった時にプレゼントされたものです。
それ以来、この指貫を使うようになりました。
日本舞踊の着付けでは、衣裳を糸で留める作業があります。そうしないと踊っているうちに着崩れるからです。
もちろん着崩れてもいい演目もあるわけですが…
衿を縫う時など、生地は厚いし衿芯も入っているとなると、カヨワイ女の指先では針が通っていかないのです。
そんな時の強い味方が「有松の指抜き」。
簡単ですので、ご自分でお作りになっては如何でしょうか。
ご自分の持っていらっしゃる生地(あまり薄いものはさけて…)で、十円玉をくるんでお造りになってはいかがでしょうか。
ご希望の方にはお作り致しますが、ご自分でお作りになった方が愛着も湧くと思います。
帯結びの時、指にかけていても、この指抜きは邪魔になりません。
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4年目の講座のスタートです。
毎月行なわれている、「舞踊と振袖の着付け専門講座」も、7月で三年が過ぎ、8月から四年目がスタートすることになります。
受講生の皆さんが楽しく学ばれて、指導させて頂く4人の講師もありがたく感謝しております。
各部門の受講生の皆さまも技術が上がり、着付けの舞台で充分に活躍できる方が多くなってまいりました。
日本舞踊着付け部門は、来年くらいから、各流派の舞台裏をお任せ頂けることと思っています。
また、振袖着付け、帯専科部門は、来年の成人式の着付けに向けて、プロの着付けが出来るようしなければなりません。
8月の3日間のスケジュールをご覧頂きます。のべ24人が課題を学びます。
下の表は、この3日間のスケジュールです。
受講生24名ののお名前は伏せてありますが、いろいろな内容でお勉強されている様子がわかるかと思います。
当日の見学は自由です。
ベテランから未経験者まで、レベルの違いと、学ぶ内容の違う受講生が、楽しく一緒に学ぶ不思議な空間。
受講生の皆さんと、あなたも一緒に学びませんか。
見学などのお問合せは、090-4489-9745 担当 いちき