本と映画とアイドルと ~数少ない趣味の記録~

本や映画、アイドルについてまとめた、作詞家「福田花音」推しによる、記録のためのブログです

映画30本目-2012|奇跡

2012-11-29 22:13:30 | -映画 2012




今年30本目の映画に到達しました。

記念すべき(?)30本目は『奇跡』という九州新幹線の全線開業を題材にした映画です。


「九州新幹線の一番列車がすれ違う時、奇跡が起きる。そんな噂がすべての始まりだった。」

両親が別居して、福岡と鹿児島で別々に暮らすことになった兄弟。

鹿児島で過ごしていた兄がこの噂を聞いて、奇跡が起きるならまた家族4人で暮らしたいと思い、一番列車がすれ違う場所まで旅をすることを考えます。

兄と弟、そしてそれぞれの友人たちが子供たちだけでその場所を目指します。

はたして久しぶりに再会した兄弟は一番列車がすれ違う場所へ行って奇跡を起こすことができるのか?


いつものように、何かの映画の予告で見ておもしろそうだと思ったから借りたと思うんですけど、見始めても何故借りたのか全然思い出せませんでした。

でも見終わって何か心温まる作品だったなと思いました。


言い方は悪いですが、この映画、盛り上がるところはほとんどありません。

想像以上に淡々と日常が描かれていく映画です。

逆にそれが心に染み入るというかなんというか。

すごく不思議な映画です。


兄弟を含む子供たちが主役でしたが、その演技が演技じゃなくほとんど素だろうと思われる場面がいくつか出てきます。

演技が下手という意味ではなく、素の会話をそのままカメラに収めたのではないかということです。

見てもらったらわかると思いますが、おそらくこれはわざとそうしたのでしょう。

そういう場面がこの映画をより(良い意味で)普通の映画たらしめています。


また子供たちのまわりにいる大人役に著名な役者さんがたくさん出ています。

阿部寛さん、長澤まさみさん、オダギリジョーさん、夏川結衣さん、大塚寧々さん、樹木希林さん、橋爪功さん、原田芳雄さん、などなど。

子供たちと大人たちの関わりもよかったです。

ちなみに自分は弟の龍之介の天真爛漫さがツボでした。


繰り返しになりますが、大きなイベントがあるわけでもなく淡々と物語は進んでいきますが、なぜか見入ってしまう映画でした。

この感覚は見てもらわないとわからないと思います。

癒されたいときにお薦めです。


▼ 是枝監督作品
映画46本目-2017|三度目の殺人
映画17本目-2017|海よりもまだ深く
映画25本目-2016|海街diary

映画29本目-2012|八日目の蝉

2012-11-25 23:53:05 | -映画 2012




久しぶりに映画を見ました。

今回は『八日目の蝉』です。

不倫相手の子供を誘拐して、母親として育てるという何とも重たい内容です。


生まれたばかりの頃から物心つくかつかないかぐらいまでという大事な時期を共に過ごした思い出。

本来なら良い思い出として残るはずなのに、その記憶は本当の母親との思い出ではありません。

だから考えないようにしてきたその子供が成長し、ふとしたきっかけで誘拐犯の軌跡を追うことになります。

家族をめちゃくちゃにした誘拐犯を許すことなどできないはずなのに、記憶を思い出し始めると複雑な感情が生まれてきます。

そんな心の動きを描いた作品です。


良い映画という言葉が適切かわかりませんが、すごく心にずしっとくる映画でした。


生まれてからしばらく共に過ごした相手を母親と思うのは当然のことでしょう。

しかしそれが本当の母親ではなかった。

結局、逃亡劇は幕を閉じて本当の家族の元へ帰ってきますが、家族としての関係がぎくしゃくしてしまうのは仕方のないこと。


悪いことをしたわけでもない家族が苦しんでいる。

その原因を作った誘拐犯は当然憎むべき対象になるはずです。

しかし一方で、逃亡しながらも全力で愛情を注いで育てられてきたのも事実。

褒められる行動ではないのに、いろいろ考えさせられるところがありました。


すごい映画だなぁと思いました。

同時に役者さんてすごいなと思いました。

演じる人によってすごく引き寄せられたところもあります。

特に誘拐犯の役を演じた永作博美さん。

子供への愛情が演技から滲み出るようですごかったです。

すばらしい演技というと偉そうですが、ほんと感情移入というか引き込まれました。


重たいテーマではありますが、ほんと心に染み入る映画でした。

映画28本目-2012|サンクタム

2012-10-28 18:00:46 | -映画 2012




久しぶりの更新です。

今年28本目の映画は『サンクタム』。

探検家の物語です。


これまで人類が立ち入ったことのない洞窟を調査していたグループ。

そんな中、嵐がやってくるので避難するよう、地上から連絡が入ります。

しかしそれがうまく伝わりません。

やがて嵐がやってきて、洞窟の中に雨水が大量に押し寄せてきます。

ようやく地下のグループが事態に気付いたときには脱出できなくなっていました。

脱出するためには未開の洞窟の先に進むしかありません。

残り少ない食料や酸素ボンベで果たして全員脱出できるのか?


…おそらく、大抵の人が想像するとおりの結末です。

特にひねったところはなく、ドキュメンタリーチックに思えなくもありません。


ただ、見てると息苦しくなります。

やはり水の中であんな状況になるのは怖いです。

命の危険を冒してまで探検家を駆り立てる、未開の地の開拓とはどんな魅力を持っているのでしょうか。

映画27本目-2012|リセット

2012-10-08 23:50:51 | -映画 2012




『リセット』という映画を見ました。

よくあることですが、だいぶ前にレンタル予約をしていたので、なぜレンタルしたのか、どういうストーリーなのかすっかり忘れていました。


物語はショッピングセンターの中にある小さな映画館から始まります。

映画の上映中、突然停電が起こります。

しばらくして電気は復活しますが、映画のフィルムを操作していた人物以外、姿を消してしまいました。

停電の間に一体何が起きたのか?

外を探し回るうちに何人か消失しなかった人物に出会います。

彼らはなぜ消失しなかったのか?

そして、昼が短く夜が長くなり始めた世界で何が始まっているのか?

そんな感じのストーリーです。


この映画を見ていて、いくつか思い浮かぶ映画や本がありました。

人が消えるシーンでは東野圭吾さんの『パラドックス13』を思い出しました。

人がいなくなるのを映像化するとこんな感じなのかと思いました。

人がいなくなるという点や夜が危ないという点では映画『アイ・アム・レジェンド』を、得体のしれないものが襲ってくるという点では映画『ハプニング』を思い浮かべました。

で結局そういうところしか気が回らなくて、内容自体はそれほど印象に残りませんでした。

何がテーマなのか、よくわからなくて。

途中、リセットの意味について哲学的な話がありましたが、ああいうのは苦手なんですよね。。


それにしても、どうしてこの手の映画の予告に興味を魅かれてしまうのかなぁ。

好きそうな予感を抱かせるのでレンタルしてしまうんでしょうけどハズレの場合も多い。。。

映画25本目-2012|サイレン

2012-09-20 06:18:40 | -映画 2012
2006年に公開されていた『サイレン』という映画を見ました。

これは日本のホラー映画です。

調べたらゲームが基になっていたようです。


昔、1人を残して住民がすべて消えてしまった島。

その島へ、息子の治療のためにやってきた家族がいました。

なぜか不気味な雰囲気が漂う住民たち。

そして「サイレンが鳴ったら外へ出てはいけない」と忠告されます。

その夜、出掛けているときにサイレンが鳴ってそのまま帰ってこなかった父親。

と思ったら、怪我をしていつのまにか父親が帰ってきたが何か様子がおかしい。

不審に思って娘が調べはじめると島には隠された秘密が…


そういえば昔、見てみようかなと思っていた映画だったので借りてみたのですが、いかにもなホラー映画でした。

ただのホラー映画だと思っていて、それならそれでも構わなかったんですけど、最後のほうになって意外などんでん返し(?)がありました。

そういう方向へ話が進むとは思っていなかったのでちょっとびっくり。

終わってみればよくある結末とも言えますが、まったく想定していなかったので…


それにしてもビビりになったなぁと思いました。

静かなところで突然何かが出てくるとかがあると、次もどこかであるかもしれないと思ってドキドキしながら見てしまいました。

昔はまだ平気だったのに。。。