気ままな旅

マイカーでの気ままな旅で、束縛された予定や時間にとらわれない、自由奔放な行動をとる旅の紹介です。

台湾6都市周遊の旅 その4(花蓮・太魯閣峡谷)

2012-03-22 17:14:39 | ツアー旅行

 

2011年(平成23年)10月22日(土) 曇り 台湾旅行も今日で4日目で明日一日を残すのみとなった。 今朝は台湾東部の街、花蓮市内にあるホテルで宿泊していた。

  花蓮市は台湾東部の花蓮県に属する中心都市で、人口11万人を有している。 背後には雄大な東部山脈が控え、前には太平洋を望む、台湾有数の自然景観の優れた街である。

 昨夜から宿泊していた私たちは、朝早くから起床し、朝食を摂った後、午前7時には、花蓮市内のホテルを出発する。 今朝の上空は厚い雲に覆われているが雨は降っていない。 なんとか今日1日はもってほしいものと思う。 

朝のホテルの玄関前には、台湾の珍しい果物を乗せたトラックが見えている。

 花蓮市街にあるホテルを出発して間もなく、都市の風景から長閑な住宅街の風景に変わってくる。

 すると、専用バスの車窓から、住宅前の広い歩道で、初老の男性が一人で太極拳をしている姿が見えてくる。

 恰好も様になっていて、朝の日課として太極拳を楽しんでいるように見える。 

最近はどこの国でも健康志向が高まり、公園などでのウオーキングやジョギングなどをたしなむ人が増えているが、台湾も同様のようである。

朝の路上で一人太極拳を楽しむ人、毎日の日課としてやられているのか、恰好もサマになっている。

 

私たちを乗せた専用バスは、長閑でのんびりとした街並みの道路を、今日の観光先である太魯閣(タロコ)峡谷に向かって走行していく。

今度は、右手に軍隊の基地が見えてくる。 

建物の脇には重装な迫撃砲が置かれ、その奥には戦車が見えている。

車窓から 塀の外には重装な迫撃砲と戦車が、赤い塀の中には軍用トラックが見えている。

 

基地の横にある道路を曲がり、走行してして行くと、今度は左側に、台湾国鉄の鉄道が走り、その奥の頂きを雲に覆われた山容が見えている。

さらにバスは走行し、大きな川に架かった橋を渡ると、右側に大理石でできた両側を、断崖絶壁に挟まれた渓谷が見えている。

その断崖をくり貫いて出来た歩道が渓谷に沿って造られ、独特の情緒を見せている。 

歩道の下には、青々とした清流が白い泡をたてながら流れ、断崖と歩道と共に美しい渓流の光景を見せている。

断崖絶壁に掘られた川沿いの歩道と白い泡をたてながら流れる渓流の美しい光景

車窓からの断崖絶壁の山稜や川の流れを楽しんでいると、今度は右前方に断崖絶壁を流れ落ちる、白糸のような細い滝が見えてくる。

山頂に挟まれた峡谷からの断崖絶壁を流れ落ちる細い白糸のような銀帯瀑布が見えてくる。

さらに、私たちを乗せた専用バスは渓谷沿いに造られた曲がりくねった道路を走行していると、右車窓から峡谷に造られたダムが見えてくるが、なぜか川の水は白く濁っている。 

 

奥深く幾重にも重なる山稜の合間を、曲がりくねって流れる清流。 雲を被った峰々が山水画のような世界を見せ、秘境の情緒を一層高めている。(車窓から)

さらに走行して行くと、左右の断崖絶壁がが狭まり、峡谷の中ほどの中腹には吊り橋が架けられ、曲がりくねった峡谷と共に、奥深い渓流の美しさを醸し出している。

 私たちを乗せたバスは、曲がりくなった渓谷に出来た狭い道路を上流方向に走行していく。 

すると、バスは土砂崩れによる工事現場に入り、断崖絶壁に造られた道路は一段と狭く険しくなってくる。

バス一台がやっと通行できる程の狭い砂利道で、右側は道路幅ぎりぎりを通行し、その先は深い谷底になっている。 

バスの谷側座席に陣取っている私の車窓からは、道路の道幅ぎりぎりの所を走行しており、真下には100mもありそうな谷底が見えている。

もし、ハンドル操作をあやまれば、このままバスと共に深い谷に吸い込まれていくような恐怖心が湧きおこってくる。

 ほんの数分の出来事だが、今までもここを通過した折の恐怖心がよみがえってくる。 

 間もなく専用バスは、バス停に到着、ここから太魯閣峡谷のハイライトと言う場所を歩いて散策するように案内される。 

この道路は人力による3年10ケ月の難工事の末に完成。この近辺がバス停付近で、道路はノミとツルハシの手掘りで掘られたいう。 

道路の脇には観光用の遊歩道が造られている。 

太魯閣峡谷は、世界自然遺産級の景勝地で断崖絶壁が20kmわたって続き、台湾国立公園に指定されている。 

峡谷一帯は、2000m級の険しい山々に囲まれた大理石の峡谷を、中部縦横貫公路が縫うように走っている。 

その壮大な大自然の景観は訪れる人を魅了してやまない。

この近辺からが九曲洞といわれ、のしかかってくるような岩を、くり貫いて造られたトンネルが、

左右に蛇行し、その横には遊歩道が設置されている。

バス停付近から下流側の光景、断崖絶壁に手掘りされた道路と、土砂崩れの工事現場、峡谷の斜面は急峻で、もろく崩れやすい。 

そのために崖崩れの発生件数も多いいわれている。

九曲洞に掘られたトンネルの壁は、所々で大きな口を開け、眼下には険しい渓流が見渡せる。 

この近辺は絶好の撮影ポイントで、訪れたカメラマンが盛んにシャッターをきって、撮影を楽しんでいる光景が見られた。

バス停付近の遊歩道(九曲洞)から眼下の峡谷を望む。

峡谷の真上の光景、空はどんよりと曇っているが、100m以上あると思われる左右に断崖絶壁が狭まり、天空の上空まで聳えたっている。

手掘りで掘られたトンネルの口を開けた壁からの光景、左右の絶壁が急に狭まり、洞窟のようにえぐられている。

断崖絶壁に造られた遊歩道が見えている。

この近辺はいくつもの小さな洞穴があり、ツバメが巣を作ることから、燕子口と呼ばれている。

左右の断崖絶壁が狭まり、狭まった峡谷を曲がりくねりながら流れる渓流、バス停付近から上流側を望む。(車窓から)

左右の断崖絶壁がぐっと狭まり、曲がりくねった九曲洞近辺の峡谷と、難工事の末に造られた手掘りの道路(車窓から)、

所々のトンネルの個所から大きな口を開け、峡谷の情緒と美しい光景を醸し出している。

峡谷に造られた遊歩道からの景観、このようなトンネルは、全てノミとツルハシだけで掘られたといわれているから驚きである。

トンネルの壁が大きく開き、その岩間から望む、断崖絶壁の岩山がどこまでも続く美しい峡谷の光景

太魯閣峡谷の両側に造られた断崖絶壁の遊歩道を、峡谷の光景を楽しみながら歩く人達

200mに渡って続く九曲洞の遊歩道と峡谷、ほとんどの人達が歩いて景観を楽しむ。 

絶景ハイライトの九曲洞もこの近辺までで、この先には専用バスが待っている。

太魯閣峡谷絶景ハイライトの九曲洞からの上流側の光景、奥にも険しい絶壁が曲がりくねりながら続いている。

九曲洞からの上流側の光景、川は左右に別れ、右側は絶壁の斜面は崩れやすいか、崖崩れ防止用のトンネルが造られている

右側峡谷の景観、この近辺も左右の断崖絶壁が狭まり、美しい峡谷美を造りだしているが、私たちの観光はこの場所までだった。

遊歩道からの散策を終えたツアー仲間たちの合流地点、見上げる峡谷で最も高い一枚岩が200mに渡って両側に聳え立っている。

この峡谷のスケールの大きさには圧倒される。  

花蓮のホテルからの添乗員の女性が、手でジエスチャーをしながら説明している。

ツアー仲間たち一行の人達との記念の撮影

バス停前で撮影写真を確認しながら微笑むツアー仲間の人達

太魯閣峡谷のハイライトである九曲洞や燕子口の観光を楽しんだ後、私たちを乗せた専用バスは元来た道を引き返して行く。

上流の観光を終え、元来た道をUターン、少し戻ると川幅は広がり、渓谷からのゆったりとした川が流れている。 (車窓からの風景)

 

そして、専用バスは少し下った所の駐車場に入って行く。

 川向こうには、中国式の色鮮やかな宮殿が見え、山の中腹にも赤い柱の寺院が二つ見えている。

宮殿の下には、真っ白な泡をたてながら、流れ落ちる小さな滝が美しい光景をかもしだしている。

太魯閣の第一景といわれる長春祠、そそり立つ断崖の麓に黄色の瓦葺き祠が見えている。 

ここには工事で殉職した212名が祀られている。 

その下には複雑な形状をした崖を洗うように、白い泡をたてながら流れ落ちる、長春瀑布が美しい光景を見せている。

黄色の伽藍の中央にあるには青い屋根の建物があり、その下には赤と白のアーチ形をした水路から流れ落ちる滝と寺院

大理石の絶壁に手掘りで掘られたトンネルや寺院への通路と、岩壁に掘られた赤い文字

絶壁の麓に造られた中国式宮殿造りの長春と滝をバックに記念の撮影

太魯閣峡谷と太魯閣を駐車場から見学したりした後、私たちを乗せた専用バスは10分ほど先にある大理石の工房に立ち寄った。

途中に立ち寄った大理石の工房、工芸店、様々な形に加工された石の彫刻が展示され、

係員から大理石の品質や加工などについて説明がされている。

大理石の工房を見学した後、私たちを乗せた専用バスは花蓮駅へと向かった。 

花蓮駅からは台湾特急で台北に向かう予定になっている。 

 花蓮駅には 40分程の時間を要し、午前10時過ぎに到着する。

台湾国鉄の花蓮駅、上空には台湾国旗が多く掲げられ、風になびいている。

花蓮には空軍基地などがあり、上空を台湾空軍の戦闘機が、轟音と共に直陸態勢に入りながら上空を通過して行く。

花蓮駅の上空を轟音と共に着陸態勢に入って飛行して行く戦闘機。

花蓮にある空軍基地には、有事のさい、山間部に戦闘機を100基ほど格納できるシエルターがつくられると言われている。

花蓮駅前で販売されている珍しい南国の果物。

花蓮駅で出発までの30分ほどの待ち時間をすごしたあと、10時34分発の特急電車で台北駅へ向かった。

乗車時間は約2時間である。

花蓮駅から台北まで約2時間を乗車した流線形のスマートな車体の台湾特急

 

今朝からどんよりと曇っている天気のなか、世界自然遺産級の大理石でできた太魯閣峡谷を見学した。 

断崖絶壁が20kmに渡って続く岩山のスケール大きさに圧倒される。

 左右の断崖絶壁が極端に狭小し、昼なお暗き谷底、空を見上げても谷底から垂直に伸びた断崖が、天空まで達しているようにさえ思える。 

目の前の凹凸のある対岸の岩壁には、無数の洞穴があり、なめらかな壁の美しさを醸しだしている。 

それに手掘りで掘られた道路やトンネルの壁が所々で大きく口を開き、眼下の曲がりくねった渓流と共に、峡谷の美しさと仙人が住むような秘境の情緒を一層高めている。

私は、日本の色々な所に旅をしているが、このようなスケールの大きい峡谷は初めてである。

 特に垂直に伸びた断崖絶壁の、両岸の間隔が狭く、しかも高さが200m以上もありそうな岩壁の光景は、日本では見られないものである。

太魯閣峡谷の光景は、岩や渓谷の自然の美しさと共に、人力で掘った道路やトンネルの美しさが、秘境の情緒を引き出し、一層、ここを訪れた私たちの心を魅了し、強い印象を残してくれている。

 

観光を終え、台湾特急に乗車した私たちは、太魯閣峡谷の余韻と満足感を味わいながら、台湾の首都である台北に向かって行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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