岐阜・タイヤ・キーパー・専門店・イマージン・50才からのイノベーション それからバトンタッチへ!

岐阜でタイヤ専門店を経営しながら洗車コーティング専門店を開業しさらに事業継承する一部始終を描きます。 

タイヤ小売業における経営の核心を「見える化」した年頭の会議!

2013年01月12日 | タイヤビジネス
週末3連休の始まり土曜日
朝からKPS岐阜店は洗車・コーティングのお客様で賑わっています
まさに車美容業の繁忙期は土・日ということの実証です。
一月をタイヤ繁忙期と認識出来ないと嘆くことなく
その戦力をKPSに投入して車美容業の繁盛を下支えするとした
専門店同士のコラボ効果が如実に実証されています。

名づけて「カニ横」作戦とも呼びましょうか。
タイヤ3人 車美容3人の 一店舗あたり定員3人を基本に  イマージン本店とまとめて6人体制をとり
繁忙非繁忙に合わせて人員移動をします。
今の状態は タイヤ2人 車美容4人という陣容に変化しています。 
無駄をなくしコストを上昇を抑えつつ
収益の最大化を目指せます。

スゴウ店におけるタイヤとキーパーの小コラボを出発点に
本店に仕掛けたタイヤ専門店とキーパープロショップの専門店同士の大コラボ
一年半の時間をかけて望んだ効果を発揮するまでに仕上がってきました。
一月の実績が出るのはまだ半月先ですが 店の雰囲気からして
また大きな伸び率を示すのは間違いなさそうです。




この起点となったのは七年前です
当社はカノウ店としていた中古タイヤホイール専門店を退店しました。
いわゆるリストラの開始です リストラと言うと人減らしという一面もありますが
正しい意味は 事業の再構築という意味です。
中古タイヤホイール専門店の展開から退き 先行して出店していたスゴウ店を 
タイヤキーパーイマージンスゴウ店にコンセプト変更しました。
アルミホイールの嗜好品販売をやめて
タイヤとキーパーを組み合わせた店にするという方針に替えたわけです。
そしてスゴウ店はその転換に成功し 全ての社員にやれるかもという意識が芽生えました。
ところが当社は まだ過剰であった人員のため三年前
もう一度リストラで三店舗9人だった社員を二店舗で引き継いだ負担を
吸収できず再度リストラをすることになったのです。

それほど変更した経営方針を 現場に落とし込むのは時間がかかるのです。
しかしその結果社員の中に危機感が目覚め それでもって
タイヤ本店隣地にこのKPS岐阜店を建設できたわけです。
でも作っただけは何もなりません。
望んだ効果を発揮するまで育ってもらわねばなりません。
ここが最後の正念場です。
今日の繁忙の兆しを見ると  
七年前と三年前に行なったリストラで去っていった社員さんにやっと報いる事が
できるかもと言う思いが湧き上がり思わず涙腺が緩みました。



当社は今年25年目の歴史を刻みます。
創業から12年は上昇気運をいただきました
まさに20世紀末は「小さなタイヤ屋」が世間様のニーズにマッチしていたようです。
それから21世紀の始まりからの12年は下降気運に直面しました。
2001年9月11日のニュヨークの世界同時テロ事件や
2008年のリーマンショック
2011年3月11日の東日本大震災・原発事故など
社会情勢の変化の波を受けて 経営を取り巻く環境は一段と厳しさを増しました。


振り返ってみると12年サイクルという長期のリズムがあって
上り坂の12年 下り坂の12年でちょうど24年を経過し
次の12年サイクルが始まった感じです。・・・・今度は上り坂の12年です。
そういった兆しが店舗の日常の中に顕れたことに万感の思いがこみ上げるのです。


そして経営の舞台裏については
21世紀の下り坂に差し掛かってから当社の行なった設備投資の累計は8.000万ほどになります。
上昇中に行なう設備投資と違い 下降中に行なう投資はまさに一大決心です。
スゴウ店の建設 カノウ店の退転費用 そしてKPS岐阜の建設費用です。
事業の再構築と言うのは簡単ですが これだけの費用を個人商店に近い会社が
費用を調達するのは大変な事です それだけの覚悟があって尚且つ
従業員にお店の運営を委ねていくのは・・・・・・当時40歳の若さがあってこそでした。
タイヤ専業からタイヤ・キーパーコラボへ事業転換すると言う方針に
7年の時間8.000万の費用がかかったというのが舞台裏の真実です。


それゆえに昨夜のタイヤ物販ミーティングは経営の舞台裏 資金繰りについての「見える化」
につての話になりました。 
タイヤ販売において仕入れや販売はなるだけ店・個人に裁量を委ねております。
そうしなければ商売の面白みを感じることができないからです。
商品部を作り販売部門と分けるほどの商いをしていません。
すると個人の裁量で商売ができるので ただの店員と違って商人という意識が育ちます。
しかし資金繰りという経営の最重要項目は
社長の責任分野です。

このシーズンスタッドレス商戦はまさに早く盛り上がり12月中ほどには
もう一度の寒波に備えて仕入れを締める方向には進まず さらに増やす方向へ進みました。
機会損失のリスクと売れ残りのリスクを天秤にかけたわけです。
すると今シーズンの傾向は12月中頃で パタッと需要が止まってしまったわけです。
当社含めてヤル気のあるタイヤ屋さんは売れ残りリスクをもろにかぶったわけです。
帳面上は売上げも利益も計上していますが 現実には儲かったのが
現金でなく在庫として残るのです。
仕入れたものを売り切ってこそ現金が残る ここを忘れてはいけないのです。
スタッドレス商戦の前提として繁忙期から1月を外すというのは
まさに売れ残りリスクに対するヘッジ処置です。



タイヤ物販業はまさに見込み型の商売で たえず見込み違いというリスクにさらされますが
キーパーサービス業は受注型の商売で たくさんの受注をいただける仕組みを作れれば
きわめてローリスクの商売であるといえます。
このような観点からタイヤ(見込み型)とキーパー(受注型)のコラボの相性は抜群であると
判断できるのです。


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