岐阜・タイヤ・キーパー・専門店・イマージン・50才からのイノベーション それからバトンタッチへ!

岐阜でタイヤ専門店を経営しながら洗車コーティング専門店を開業しさらに事業継承する一部始終を描きます。 

お店のチューニング!

2013年03月29日 | 戦略
35年前高校を卒業して就職したのが日産プリンス岐阜販売という
自動車デーラーでした。 そこで新車のセールスマンとして
私の社会人生活が始まりました。

その会社の主力車種はスカイラインとグロリアで
スカイラインは3代目のスカイラインジャパンGC210型でした。
その時初めて買った車はケンメリと呼ばれる二代目モデルで
GC110型の中古車で エンジンはL20直列6気筒でSUツインキャブで公称130馬力
であったと記憶しています。

当時の流行として車は改造して乗るものというのが価値観であり
ご多分に漏れず少ない給料はほぼ全てを車につぎ込んで粋がっていました。
まずマフラーをデュアルマフラーに交換
キャブをソレックスの3連装
FGKのタコ足と排気系と吸気系をいじり
点火系をポイント式からフルトランジスターイグナイターにして・・・
これで走るとぞくぞくするような排気音と吸気音でしびれながら
爆音をまきちらしていました。

他にもステアリングをナルディーウッド
カーコンポはパイオニア 特にリアスピカーはTS-X9という据え置き型
メーターパネルは7連装のGTRタイプに交換
フロントグリルもRタイプです。
GTRはハードトップなのですが私のケンメリは4ドアでしたが
懐かしい思い出です。
その当時のニッサンは主力エンジンはL型で頑丈な作りながら
出力・トルクにいまいち感があって数多くのエンジンチューニングパーツが
出回っていました。
私がおこなったのはエンジン本体はいじらず補器類の交換による改造だけでしたが
もっとコテコテの本格的チューニングもおこなわれていました。

エンジンを車体から下ろして シリンダーヘッドを外し
ボーリングで排気量を2.2リットルまでボアアップし
ハイコンプピストンを入れて圧縮比を高め 
68度といったハイカムに交換しより多くの燃料が入るようにして
バルブポートを磨いて流体抵抗を少なくするような
レース仕様のエンジンに組み上げる本格派も少なからず存在していました。

そこまでやると130馬力が160馬力ぐらいまで出力が高まるわけです。
L型エンジンという素材がチューニングに適してたわけです。
エンジンのポテンシャルを引き出すための手法が
チューニングです。


満開から1週間 散り始めた桜





そういう興味はいつの間にか失せてしまいましたが
今度は「店」というエンジンを扱う商人となって
エンジンをいじくりまわしたことを手本に お店を考えるような立場になりました。


エンジン本体に手を入れるようなことは
タイヤ専門店をタイヤ・コーティング専門店としたコンセプト変更が当てはまります。
それだけではパフォーマンスが上がらずかえって低下すると考えられる場合
お店のコンセプトという土台に焦点を当てることです。

補器類を高性能パーツに交換するようなチューニングを
お店に当てはめた場合まず必要となるのはデータです。
今現在のポテンシャルはどのぐらいなのか? 
売上高・粗利益・販売数量・人時生産性といったデータとその推移を知らねばなりません。
これはエンジンの油温計・油圧計・タコメーターなど数値を知る為のものです。
ポテンシャルが「見える化」されて
その推移が予見される事によって
お店のチューニングといった変化に対応する努力が始まります。
その第一歩はマーケットを知ること。
タイヤの総需要はどのくらいなのか?
お店の商圏では年間何本が売買されているか?
どういったプレイヤーが活躍しているのか 「他を知る」
自分のお店はどういうレベルなのか    「自分を知る」

こういった全体的な視点を養います。
そうした上で 長所と短所を把握します。
次が重要ですが 短所の改善策より 長所を伸ばす方法を取ります。
これがエンジンなら短所の改善で効果が出ますが 
人が行動する事では長所を伸ばすほうが適しているようです。


商売で長所を繁忙期 短所を非繁忙期と捉えるなら
非繁忙期を忙しくしようする努力よりも
繁忙期でより稼ぐ処方を取るわけです。

このような基本的スタンスでもって変化に対応していくのが
お店のチューニングだと思います。
エンジンのチューニングに興味があったのが


お店に応用できるとは 人生には無駄がありません。











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