岐阜・タイヤ・キーパー・専門店・イマージン・50才からのイノベーション それからバトンタッチへ!

岐阜でタイヤ専門店を経営しながら洗車コーティング専門店を開業しさらに事業継承する一部始終を描きます。 

カンブリア宮殿!

2012年11月09日 | タイヤビジネス
昨夜テレビ東京系で放映された人気番組カンブリア宮殿に
世界一のタイヤメーカーブリジストンが取り上げられていましたの
興味をもって拝見しました。

グローバル企業ブリジストンも 元をただせば地下足袋の製造販売から
自動車用タイヤの製造に乗り出し 今ではトップメーカーの地位を築いています。
創業者石橋正一郎さんの洞察力や先見力情熱といったものが
今も脈々と生きているようでした。
石橋を英語に直すと「ブリッジ」と「ストーン」
それがブリジストンの社名の由来です。
自動車用タイヤをはじめ超大型建設機械のタイヤ・航空機用タイヤ
ゴルフ用品・自転車・耐震ゴム・天然ゴム園の経営といった
グローバルなビジネスを手がける超優良企業なのです。

当社も地域ディラーさんを通じてタイヤの供給を受け
お客様に販売し車に装着する業務をしているわけですから
末端の毛細血管の一つとしてお付き合い取り引きをさせていただいています。

製造メーカーが心臓のポンプの役割なら
地域ディラーさんは動脈で
私たちは末端の毛細血管の一つです
「タイヤ」という商品が流れる経路の最後にある
弱小毛細血管である我々は 他社との回路もつながっていますから
ブリジストンオンリーと言うスタンスでなく
ヨコハマゴムさんやミシュランさんピレリさんともつながって
お客様の要望を汲み取って最適な商品を流す役割です。

素晴らしいメーカーさんであるのですが 
お客様は「「価値」と価格」のバランスを重視されますから
ブリジストンさんが全国で45%のシェアーでも
当社では他社のシェアーのほうが圧倒的に高いのです。
つまりメーカーさんとのお付き合いのスタンスは
右手で握手しながら
左手でジャブを打ち合うといった
大きい小さいは関係の無い 
役割に忠実な関係性を重視しています。

メーカーさんの直営店舗さんでは
「そのメーカー品が一番良くて他社はダメ」というような
デジタル的な会話法で商品をお薦めするという声を聞きますが
私たちは無印ですので
「このメーカーさんはこの価格ですが トップメーカーさんに比べてお値打ちですよ」
なんてアナログ式の商売をしているのが
なぜか「親切だ・公平だ・買う側の立場に立ってくれる」といって
喜んでくださるお客様も多いのです。

世の中に一社独占というのはありえないので
複数のメーカーさんがしのぎを削ったほうが
より社会の為には有益だと信じます。

ただ「これが良い」と決め付けられているお客様には
説得するというような傲慢な考えはもちません
商品を複数提案はしますが
信じるものを否定されて良い気がするわけはありませんから
あくまでも最終判断はお客様が下されるのを良しとします。
この機微と言うか微妙な心の動きを察知して
販売につなげる原始的な商売が持ち味なのです。


世の中にはまた別な切り口があって
「価格」と言う価値を 「これがタイヤの適正価格だ」
と言う表現で主にネットで販売されている東南アジア系タイヤも
最近では増えてまいりました。
我々の毛細血管も一部つながっていて
取り扱いをしています。
但し品質と言う面では未知数ですので
商品価格に利益は頂戴せず 取り付けるという面において
料金を頂戴するスタイルを取っています。

タイヤメーカーと言うピラミッドの頂点にブリジストンがあれが
その裾野には数多くのメーカーがあります。
そういったメーカーも成長しよう大きくなろうとして
虎視眈々と機会をうかがっていますから
末端の毛細血管である我々は そういう回路とも連絡している必要があるのです。
なぜなら購入の最終判断はあくまでも「お客様」にあるのです。

ブリジストンが素晴らしいのは知っているが
この予算の中でタイヤを買いたいというニーズは
毎年大きくなっています この声を聞くのが毛細血管の
役割の一つでもあります。

一流メーカーの論理と市場の声がマッチしているうちは良いですが
市場の声を無視して一流メーカーの論理を振り回せば
市場は一流メーカーを選択しなくなります。
日本の家電業界がそうなってしまいました。
過剰品質・高価格を追求するうちにユーザーは
安くて使い勝手の良い中国・韓国といった新興国のメーカーに
シェアーを奪われガラパゴス化とか言われて
業積の悪化に苦しんでいるのは周知の事実です。

栄華を極めた平家が没落していったのは
みんな知っています、 
タイヤ業界でもそいういった事になる可能性は
ないとは言えません。

そういうことに敏感なのは我々のような
毛細血管のようなお客様と接する最前線です。
毛細血管であるからお客様の声を「拝聴し良く聞く」
のが大切です。

満月のように満ちてしまえば
次は欠けていくのが世の習いです。

私たちも自らを
謙虚さを失っていないか
傲慢になっていないか
見つめ直していかねばなりません

プロであるなら謙虚だと思います。
タイヤの流れる経路を見つめてみましょう。





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