旅つづり日々つづり2

旅のような日常と、日常のような旅の記録と記憶。

アドレナリンとオキシトシン

2016年10月22日 10時07分51秒 | 日々のこと
仕事をしていてグワーっとアドレナリンがでる瞬間。
あれって仕事以外で味わうことができるのだろうか?と最近ずっと考えていた。

ないな。

育児をしていると(特に授乳中は)オキシトシンという愛情ホルモンがたくさん
分泌されて、母親は子どもをかわいいと思うよう身体にそんな仕掛けがちゃんと
組み込まれているそうだ。

なるほど。

自分はアドレナリンを欲するタイプなのか?それともオキシトシンに満足するタイプなのか?
私はどう考えてもアドレナリンを欲するタイプ。
育児をしていて「ああ、幸せだな」とか「こんな成長をみることができて嬉しいな」と
思うことはあっても、あの「よっしゃあーーー!!」という興奮を味わうことはない。
多分この先もないだろう。他の人に聞いたりもしたけれど「プールで進級した時が嬉しかった」
「字がよめるようになって嬉しかった」「おしめが外れて嬉しかった」とそれぞれ
最高の瞬間はあるものの、私はそれをどこか遠くで眺めているようなところがあるのだな。きっと。
がんばったのは子どもであって、私ではない。それを自分のことのように手放しで喜ぶことに
小さな抵抗を感じてしまう。なんだかその人の領域に無断で立ち入っているような居心地の
悪さを感じてしまうのだ。人の手柄を自分の手柄にしているような・・・(違うと思うけど)

育児と家事に全力を注いでいる毎日。なのに自分の輪郭がどんどんぼやけていくような気がして
どうしたものかと悩む。体重は戻らないし、髪の毛はバッサバッサ抜けていくし・・・
アドレナリンとオキシトシンはきっと同時には分泌されないんだろうな。
結局自分が欲張りというだけか。でもこうやって考えると、自分がどこにひっかかっているのか
ストンと答えが出たような気がする。私はふわふわした安定よりも、ザワザワ、ワクワクしている
のが好きなんだわ。忙しいのが好きなんだわ。

さて、この先10年は子育て優先の時期が続く。
どうしようか。アドレナリン問題。
負け惜しみのなんちゃってスクワットをしながら考えるが、答えは見つからない。