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日本書紀めぐり旅

2019-04-07 14:30:03 | 地域と文化

聖徳太子と達磨大師が出会った「達磨寺」

 推古天皇の時代、片岡(現在の王寺町付近)に出向いた聖徳太子は、道端に倒れている飢えた人に食料と自らが着ていた着物を与えます。しかし飢人は亡くなり、大いに悲しんだ太子は手厚く葬ります。後日、「あの飢人は聖人であろう」と使者にようすを見に行かせたところ、墓から屍は消え、与えた着物が棺の上に畳んでおいてありました。

 御世、飢人は達磨大師の化身と考えられるようになり、「聖人は聖人を知る」と人々はその奇跡に驚きました。そして墓の上に堂を建立、聖徳太子が彫ったという達磨大師像を安置したのが達磨寺の始まりと伝えられています。

 伝承どおり、達磨寺の本堂は、古墳時代後期の円墳の上に建ちます。2002年、本堂建て替えの際に、古墳内の石室から石塔が発見されました。中には五輪塔の形をした水晶の舎利容器が埋納されていて、その中には仏舎利が納められていました。そのほか堂内では、聖徳太子や達磨大師の坐像など、貴重な寺宝が公開されています。

 また、境内では聖徳太子の愛犬と伝わる「雪丸」像が参拝者を出迎えてくれます。お経を唱えたという雪丸は、王寺町の公式マスコットキャラクターとしても活躍しており、聖徳太子と達磨大師の出会いの寺で、人々を見守っています。

 

 

交通アクセス

 

 JR王寺駅からバスで、「明神1丁目」または「白鳳台2丁目」下車すぐ、あるいはJR王寺駅から歩いて20分くらいのところにあります。