左派右派を問わず人気のある仏知識人の提言だが、全くナンセンスだ。同盟国の米国がトランプ政権のもとで頼りがたい存在になったのは確かだが、それに対する選択肢が地域外交から自国防衛まで複数あるのに、核保有しか道がないというのは論証されていない。
また日本が核武装した場合、何に直面するかを具体的に検討していない。まず、日米同盟は解消か、著しく弱体化する。核不拡散条約から離脱すれば、今の北朝鮮と同じように、日本も経済制裁の対象になりうる。国際的な孤立は安全を保障しない。
日本の国土特性に照らして抑止力を効かせるには、相手の第一撃に確実に報復できる原子力潜水艦などが必要だが、英国並みの配備に建造費を含め3兆円、年間運用3千億円と試算される。財政的にも難しい。韓国など近隣諸国に核がドミノのように広がりうる。東アジアの不安定性は増す。
加えて、憲法や世論の制約がある。極論で何かを解決できるかのような幻想をふりまくのはやめるべきだ。
地域外交ももちろん大事なんだが、核武装というのは自国防衛のため。
トランプも、日本に核もたせりゃいいと言っていたこともあるし、日本に核もたせれば、という意見は英語圏では他にもある。
英仏もやっているのに、日本ができない、と決めつけるのもおかしいわなあ。
英国の予算でできるんなら、日本ができないわけもないわなあ。
すでに東アジアは不安定になりつつあるわけで、そのなかで、どう日本が生き抜いていくかの解決策の一つが核武装
核武装国同士のほうが大きな戦争は起きにくいともいわれてもいる。
必要で合理的なら政治家や学者が世論を説得するのがスジ。
核武装は憲法上の制約ではなく、非核三原則など1950~80年代の日本で標榜された当時の国是。
かりに、憲法が制約になるなら、そっちも変えんとあかんわなあ。
憲法は生き残った、でも、日本国民は死んだ、では困る。
北朝鮮の核武装、アメリカの世界のリーダーから撤退など、極端な状況があらわれてきている。かつての極論とされていたとしても、いまでは、合理的な環境にあるのかもしれんわなあ。