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PER18.87倍、PBR1.79倍、配当利回り1.81%で安くない。配当利回りが低いのだが、それでも
もっている理由はというと「壱番屋のカレーがうまい」からである。株価の動向もやはりディフェンシブ
銘柄としてそのパフォーマンスが現れており、株価はボラティリティはあるものの、過去3年
の中期的な株価をみてもレンジ取引に終始している(下図参照)。株価がこれだけ悲観的になっていても
資産防御という点ではその役割を果たしているだろう。
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ディフェンシブだからといって、全く成長していないわけでもない。またROE、ROAなどの指標を
見ても日本企業の平均を上回るパフォーマンスだ。今後の成長の鍵はやはり新規ビジネスと海外
展開による売上げ成長だが、これは時間がかかりそうだ。現在、壱番屋の全体店舗数は2010年
5月末実績で1222店、その内海外店舗は37店舗で海外店舗は全体の3%にすぎない。純増数で見ると
国内・海外出店はほぼ同じになっている。母数が小さいだけあって、海外出店の伸びが大きいが、
今後もこのような状況が続くと考えられる。
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海外店舗は5カ国だが、店舗効率も実は悪くない。下表はその内容だが、所得が日本より低いから
店舗売上げが日本より低いとは限らない。タイや韓国では日本を大きく上回っている。まあ、しかし
まだ出展数が少ないのでプライムエリアでの実績である可能性は十分高い。それでも海外のポテン
シャルは考慮すべきだろう。やはり気がつくのは店舗あたりの来店客数の多さだろう。ハワイが
なんで高いのかよく分からないが、中国で日本の1.35倍、タイで1.53倍、韓国に至っては日本の
1.8倍だ。
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海外事業の成長はまだ時間はかかるが、成長のドライバーとしては評価できるだろうし、
ディフェンシブ性や優待券狙いだけでなく、中長期に保有する理由にはなると思う。
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