買ってきた雑誌をふと読むでいると「不動産のこわーい話」という題材で特集記事
があった。怖い話は結構好きなんで読んでみると「胎児が死ぬ確率が高まる 高層マ
ンション症候群」とあった。読んだ瞬間「マジかよ、嘘つけ」と内心思いながら読み
進むと意外にも学術的なデータに基づいているらしい。内容はというと4ヶ月検診を
受けた妊婦を対象に居住階層別に調査、6階以上に住んでいる妊婦の異常分娩、流産
の比率が高くなる傾向があるというものである。
元ネタになったのは東海大学医学部地域保健学、逢坂文雄氏が発表した論文(高層
居住と流産の関連性について 神奈川県公衆衛生協会との共同)でまずは異常分娩の
比率が階数に比例する傾向が見られること。流産の割合で見てみると一戸建て8.2%、
集合住宅2-5階5.6-6.9%、6階-9階18.8%、10階以上38.9%と10階以上の流産が
驚くほど高い。調査は1993年9月から95年6月にかけて横浜市の3保健所管内の3000サ
ンプルで回収率は53.8%だった。但し、いくつかの条件を考慮(居住期間他)して有効
サンプルは1191名。
いろいろ調べて元ネタになったオリジナルの論文を読んでみたが、この調査はまず
対象にしているのが第一子、つまり初産を対象にしている調査であること。サンプル
数と期間を考慮しての有効性がどの程度あるのかは判断できなかった。ただ、読ん
だ雑誌には論文発表をした当人のコメントを載せており、10年間毎年調査を継続
しているという。発表した当人は高層マンションで必ず流産が高くなるとは言っていない
が、毎年同じ傾向があることは認めている。少し笑ったのは、名前を名乗らず明らかに
不動産会社と思しき人物から電話で嫌がらせを受けたことがあるというが、不動産業
者ってやつは..........
それにしても10階以上での流産の比率が39%というのは無視できない数字だ。統計的な
調査なので何が原因かは論文では言及していないが、高層階に住んでいることで妊婦
が余計外出しなくなり、運動不足になることや、それから起因する精神的なマイナス
要因、高層階ゆえの微かな震動の妊婦への影響などさまざまな複合的な要因があるの
ではないかと推測している。
まあ、確かにこんな話が広まればマンション販売に悪影響がでるかもしれないので
それはそれで嫌がらせの一つでもしたくなるだろう。因みにこの逢坂氏だが、雑誌の
コメントでは20年以上前も前にシックハウス症候群に関して警鐘を鳴らした人物と
して紹介されているが、果たしてこれが20年後の常識となるかは時間が解決するだ
ろう。それにしても子供を生む適齢期の女性には嫌な話だ。
があった。怖い話は結構好きなんで読んでみると「胎児が死ぬ確率が高まる 高層マ
ンション症候群」とあった。読んだ瞬間「マジかよ、嘘つけ」と内心思いながら読み
進むと意外にも学術的なデータに基づいているらしい。内容はというと4ヶ月検診を
受けた妊婦を対象に居住階層別に調査、6階以上に住んでいる妊婦の異常分娩、流産
の比率が高くなる傾向があるというものである。
元ネタになったのは東海大学医学部地域保健学、逢坂文雄氏が発表した論文(高層
居住と流産の関連性について 神奈川県公衆衛生協会との共同)でまずは異常分娩の
比率が階数に比例する傾向が見られること。流産の割合で見てみると一戸建て8.2%、
集合住宅2-5階5.6-6.9%、6階-9階18.8%、10階以上38.9%と10階以上の流産が
驚くほど高い。調査は1993年9月から95年6月にかけて横浜市の3保健所管内の3000サ
ンプルで回収率は53.8%だった。但し、いくつかの条件を考慮(居住期間他)して有効
サンプルは1191名。
いろいろ調べて元ネタになったオリジナルの論文を読んでみたが、この調査はまず
対象にしているのが第一子、つまり初産を対象にしている調査であること。サンプル
数と期間を考慮しての有効性がどの程度あるのかは判断できなかった。ただ、読ん
だ雑誌には論文発表をした当人のコメントを載せており、10年間毎年調査を継続
しているという。発表した当人は高層マンションで必ず流産が高くなるとは言っていない
が、毎年同じ傾向があることは認めている。少し笑ったのは、名前を名乗らず明らかに
不動産会社と思しき人物から電話で嫌がらせを受けたことがあるというが、不動産業
者ってやつは..........
それにしても10階以上での流産の比率が39%というのは無視できない数字だ。統計的な
調査なので何が原因かは論文では言及していないが、高層階に住んでいることで妊婦
が余計外出しなくなり、運動不足になることや、それから起因する精神的なマイナス
要因、高層階ゆえの微かな震動の妊婦への影響などさまざまな複合的な要因があるの
ではないかと推測している。
まあ、確かにこんな話が広まればマンション販売に悪影響がでるかもしれないので
それはそれで嫌がらせの一つでもしたくなるだろう。因みにこの逢坂氏だが、雑誌の
コメントでは20年以上前も前にシックハウス症候群に関して警鐘を鳴らした人物と
して紹介されているが、果たしてこれが20年後の常識となるかは時間が解決するだ
ろう。それにしても子供を生む適齢期の女性には嫌な話だ。