Bankの秘密基地

個人日記兼つれづれなるままに

伊藤園 株主優待

2010年07月28日 | 銘柄研究



今年の伊藤園からの優待は2つ。何故なら、昨年に伊藤園の優先株への投資も行ったので普通株分と
優先株分の両方がもらえる。因みに上が普通株分で持ち株が100株の最低単位なんで1500円分
の自社製品贈呈。優先株分に関しては1000株以上の投資家には3000円分が贈呈される。
伊藤園の株主優待が変わっているのは普通株・優先株ともに優待内容は同じだが、両方保有しても別々
に優待がもらえることだ。まあ、結構おいしいかも。



普通株のバリュエーションはご覧の通りだが、一言で言えば、普通。というか食品株のバリュエーション
は高いのでこんなものかもしれない。配当利回りは東証平均よりも高いのでまあよしとするけど、REIT
ほどの高配当は期待できない。一方で優先株だが、これが意外に人気がない。実際にパフォーマンスを
比較すると下のグラフのようになる。




年初来から見れば優先株のパフォーマンスが良いのだが、何故か過去3年で見ると普通株に結構負けて
いる。上場優先株というのは海外では結構一般的だが、日本ではあまりなじみがないのが影響している
のか、それとも議決権が欲しくてたまらん人が多いのかは不明だが、確か優先株発行第一号だった記憶
がある。その手前、上場廃止には多分ならないだろう。意地もあるし。それにしてもその優先株だが、
やはり人気のない理由は知られていないというのが大きな原因かもしれない。



優先株といっても、いろいろな種類があるのだが、伊藤園の場合には議決権がない代わりに、配当の
累積があるということ。配当の累積とは、例えば伊藤園が無配に転落した場合、普通株ではその期
の配当は「無配」という状態、ただそれだけだが、優先株主は一定の計算式に従って、無配期の配当
を優先株主の権利として「累積」させる。配当が可能となった段階で累積分は支払われることになる
のが累積配当だ。配当率は普通株の125%と定められており、今期の普通株の配当が四季報予想通り
38円とするなら48円。配当利回りでいえば4.85%となる。(配当は端数がでたら切り上げ)
調べてみて私も初めて判ったのだが、残余財産の分配に関しては普通株主と同じになっている。
会社清算時に、未払いの累積配当があった場合に限り、残余財産の優先的な配当が得られるという
ことらしい。確かに考えてみれば会社清算する状況になった場合には無配が続いていることが想定
されることから、例え、残余財産の請求権が普通株主と同じであっても、累積配当分が優先されて
いれば、実質的な残余財産分配権を優先株主が持っていると考えられる。

 また優先株であるから議決権はないのだが、「一定の事象」の下では優先株主に議決権が発生
する。それは

1. 当社が消滅会社となる合併、完全子会社となる株式交換、株式移転(当社単独によるものを除く)。
2. 当社普通株式に対する公開買付により公開買付者の株券等所有割合が50%超となった場合。
3. 当社優先株式が上場廃止となった場合。

 の3つが該当する。また優先配当には15円が下限として定められており、普通株が無配となった
場合でも15円の優先配当が行われる。どうしても払えない事態がでたら優先株でも無配になると
思うのだが、その場合には配当の累積が行われるのだろうか。ああ、それもちゃんとHPに書いて
ある。優先株が無配になると配当は累積され、2年連続して無配となると優先株に議決権が発生す
るらしい。但し、優先配当が実施されると議決権は消滅する。なるほど。まあ、投資家は様々な
投資対象にチャレンジすべきだし、これも対象の一つになるだろう。

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