スタッフが諸々の事情で急遽来れなくなる。
シニア世代ではごく自然のことだ。
しかも5年ほど続けているとどんなに少ない人数でも動じることはない。
逆に無い知恵を絞れと激励されている様でもあるからね。
それともこのシニア世代を突き上げてくる社会背景を
各自が自分の事にしているからかな。
スタッフ6人健生メンバー。
余川翁体調不良で初の欠席、今日はわれらにまかして下さい。
今年(2017年12月)最後の、「シニアと子供のコラボ・畑に行こう畑で食べよう」は
我々スタッフに目の覚めるようなやる気を与えてくれる。
シニア世代に、第三幕を謳歌せよ!と
声援してくれているかのようにも聞こえてくる。
何と心強い発信ではないか!
さてさてどんな目の覚めるような発信だったのだろう。
☆焼き芋にするサツマイモを、
水槽のなかでゴシゴシと〈タワシ〉で洗う。
これが面白くて止められないという。
土で真っ黒な芋がゴシゴシ「こする」と
みるみる真っ赤な色に生れ変る。
〈タワシ〉も初めてお目にかかるそうだ。
最近はスポンジ類が多いからね。
このタワシは優れもので子供の力では皮はむけない。
土だけが綺麗におちる。ゴシゴシ、ゴシゴシと洗い続ける。
止めたくない。
もっとやりたい!
☆洗ったサツマイモを濡れた新聞紙に包む。
さらにアルミホイルで二重に巻きつける。
熱心に取り組んでいる子供がいた。
その子はこの日の「焼き芋」の為にやってきたのだという。
焼き芋好きなその子は芋を網の上で転がしたり、
生ピーナツを焼いて周りの人たちに食べてもらっていた。
炭の火は危なくないか?という心配はすぐに吹き飛んで、
その子と火との間合いは
大したものだった。
こんな場面に出会えることもあるのだなと
何だか気持ちがほのぼのとした。
こんな子供達を側で見ていると
我々までやりたくなってくる。
☆さて次は里芋掘りだ。
青い大きな葉が広がって、
茎しなやかな曲線の株元は土の中ヘめり込んでいる。
その先がどうなっているかは分からない。
スコップを抱えた子供が里芋を掘りはじめる。
株元の周囲にスコップを立て、踵(かかと)で押し込み、
皆んなでよいしょっ、よいしょっと引っ張る。
大きな土の固まりがボコっと抜けた。
その土を払って見えてきたのは親芋だけで
子芋は付いていない。
スタッフ 「・・・・」
つぎの株に移って、そして子供達が掘りはじめる、
しかし芋は付いていない。
青青とした茎の元は20センチ程の黒い土、
でも子供達は手で土を丁寧に払って
夢中で遊んでいる。
皆んなが土をいじってあそんでいる。
芋があろうがなかろうが歓声を挙げている。
しかしこれは、子供達が植えた里芋なのだ、
子芋をいっぱい付けた里芋掘りをさせてあげたいと、
願わずにはいられない。
来年こそはと肝に命じている。 ゴメンね!
となりの畝にはサツマイモが残っているので、
せめて実の付いているものを体験させてやりたい。
里芋がサツマイモに変わっても良いだろう。
サツマイモ掘りをやってもらった。
根っこの様なサツマイモを大事そうにコンテナへ。
そう今年はサツマイモ掘りが雨で延期に、
そして中止になったので代わりにスタッフで掘って、
「参加申込み者」に届くようにしたのだった。
☆遠く県外からの参加者が数名いた。
2年ほど前からお父さんと参加していたのだが
何しろ遠距離ゆえに大変で続かなかったと言う。
が子供にせがまれて、鈴鹿在住の祖父に頼み込んで
ようやく参加出来る様になったという。
この「シニアと子供のコラボ」は
今回に限らず毎回刺激をくれる。
「現役のパパ、ママ」はこの企画が友達作りの場にもなってるし、
又客観的に子供を見れる空間でもあるんです、と話してくれた。
そして「ひと息つける場」でもあるのだとも。
丸5年も継続して実施していると参加者も入れ替わってくる。
子供の年齢が高くなり感心が薄まり小さな子と入れ替わっている。
自然な流れですよね。
スタッフより参加者のみなさんの方が「この企画の真価」を知っているかも。
ここはやはり「シニアと子供のコラボ」の醍醐味だな!
よし 大いに遊ぼう!
(記 大平)
。一同、お待ちしていますね。