バッチリ冷え込んできている、12月1日。
鈴鹿カルチャーステーションに三々五々寄ってくる。
折しも、鈴鹿カルチャーステーションは、明日の文化祭にむけて、
子どもたちが、バイオリンのリハーサルなどやっていた。活気あり。
われらお年寄りの面々は、バイオリンの演奏を聞きながら、
月例会の会場へ。
まだ、来る人もいるようだったけど、進行役の大平さん、
「じゃあ、いる人ではじめてますか」とゆるゆるとはじまった。
東海ウオークのテスト歩きについて。
「最初に立てた内部~関の間の二行程を三行程に増やして、
12月のテストはそのうちの内部~庄野までとかんがえている
んですが・・・」と大平さんから提案。
いろいろ意見がでる。
敏正さんから、「神奈川・静岡・愛知の人にすでに知らせて
いるし、回数が増えるのは遠方からの人にとって、どうか。
一行程15キロはこれまでもやってきているし・・」
それから、もっと活発な意見が出て、最後は「来年の春、まだ
テスト歩きしていない、井田川~関間をやるかなあ」となって
いった。
途中、「それぞれ、そういう意見になるには、なるだけの
おもいがあるはずだから、そこを聞いていきたいなあ」と、
たしか余川さん。
なにか、こころに響いた。
話あって、なにかを決めるというところに焦点が当たると
いうより、話し合って、お互いをよく理解していきたいみたい
なもの・・・
「12月の定例会なんで、メインテーマ、1年をふりかえって
というのはどうでしょうね」と大平さん。
「振り返ると言われると、どうも反省調になっちゃうんだ
なあ・・」とかいいながら、「この会やってきて、おもうのは、
気楽になんでも話せるというのがいいなあ」と余川さん。
「句会をやったり、東海道ウオークもついに本番二回
やってきて、お互いが溶け合ってきているよね」
「句会でも、他の人が作った句を選んで、それについての
感想を言うというのがいい。じぶんの句については、言わ
ない。言ってもいいけど、控えめに。」
「これって、人と人、会の雰囲気に品のよさがかもしだされ
るよね」
「お正月の会から、伊藤敏子さんが加わったのがおおき
かった。句会もそれがきっかけだもんね」
「けっこう、怪我もしてきたよね」
八重子さんの左手骨折からはじまって、余川さんも、左手
骨折。大平さん、胃の手術。鈴木英二さん、骨髄にボルト。
辻屋さん、ヘルニア。森原さんも、入院。宮地も、心室頻拍で
一命をとりとめた。
こうして書いてみると、「とっても大変な一年だった」となりそう
なんだけど、ところがどっこい、この、なんというか明るくて、
楽しげな空気はどういうことなんだ?
よく、年寄りが合って話を始めると、カラダの故障のことや、
病気についてかこち合って、希望のない感じになると聞いた
ことあるけど、どうもそんな雰囲気がない。
いままで、一人ひとりの会員がやっている活動をもっと知り
たいとか、応援したいとか、支えていきたいとおもってやって
きたけど、みんなで出し合っていて、はっとするものがあった。
「活動を応援するっていうけど、なにか”やること”を応援する
とか、その趣旨に賛同して、賛同するから支えるとかおもって
きたけど、それ以前に、その人がそのようにしたいとおもう
その気持ち、ここを知っていくことが大事で、それを支えるとか
応援するというのは、それぞれ自由なんじゃないかな。
一緒になにかしたから、一緒にしているというのではなくて
・・」
伊藤敏正さんが、東海ウオークの変更について、「じぶんは
こうおもうんだけど」と出してくれた。
それについて、意見が正しい正しくないとか、良い悪いとか
好き嫌いというところとちがって、なにか違う聞き方をしている
じぶんを感じた。
大平さんの意見についても、大平さんがいろいろ考えて言って
くれている、”大平さん”が感じられた。
そうそう、それでおもいだすのは、伊藤敏正さん、奥さんの
敏子さんが参加するようになって、ずいぶん変わってきたと
感じる。
「正論を言おうとする伊藤さんから、”伊藤さん”がおもっている
ことを言っている、そんな感じになってきている」
おもいだすんだなあ。
伊藤さんが「傾聴ボランテイアが、いかにおもしろい体験だっ
たか」を発表されたとき、奥さまがじつに絶妙なタイミングで
「家ではやれてませんけどね」と合いの手をいれて、大爆笑に
なったことあったなあ。
「美里の地大豆、大平さん、いつ収穫する?はたけ公園より、
ぼくのほうは三日後に播いたんで」と伊藤さん。
それぞれの大豆がどんな状態か出し合ううち、奥さまが合い
の手。
「主人は三日後に撒いたんだからというところをキッチっと
かんがえるのよね。じっさいは、主人の考えたようにはいかない
んだけど・・」
聞いていると楽しい。
その人らしさというものがあり、そこからでてくる考えがあり、
それをそのまま、受けとめ合ったうえで、じっさいはどうだろう、
なにをしたらいいかと、先ずこんなとこでやっておこうか、
そんなぐらいで・・・
中井さんが、「会がはじまったころ、伊藤敏正さんとどうつき
あっていったらいいか、じつは分からなかった」と。
ここでも大笑い。
中井さんが「あの、気になっていることがある」と言い出した。
彼は、その場の雰囲気とかに流されない唐突さが持ち味。
「ちょっと、なにごとなの?」
それで、出てきたのが、会長と呼ばれることについての違和感。
くわしくは、中井さんのブログをご覧あれ。
ここんとこも、これからというのでは、こころに留めておきたいと
おもった。
こういうことが、そのまま出せて、みんなで考えていける、いくら
その場の雰囲気になじまないからといって、出さないのではなく。
ぎゃくに、雰囲気の良さを良さとして、だからイケてる、ってのも、
ときどき立ち止まってかんがえたいかな。
余川さんが言っていた、「他の人が加わりにくくならないように・・」
というところにつながるかな・・・
どっちにしても、その会にいたら、飾らないでいい、そのままのじぶんで
いい、これはいいなあ。
これから、どんどん寒くなる。カラダは縮こまり気味。
伊藤敏子さんが、新年会のこと考えているとき、「冬の句会も
いいわよ。わたしの仲間の句会で、その人のその一句に点が
集まったのがあるの。言いましょうか?」
一同、耳を澄ます。
溶けるまで抱きしめてほしい雪女郎
ああ、なんという艶ぽっさ、情の熱さ。
こんなんで、さあ師走の寒さのなか、年越しですかね・・・