KENSEI みえの会

会員間の連絡用ブログ

落語会「金のいらない国」

2015-04-22 11:25:02 | わたしの活動レポート

雨模様にかかわらず、大勢の人が鈴鹿カルチャーステーションに

寄って来られた。

 4月19日午後、龍人さんの落語会の前にマネージャの青木裕子さん

の紙芝居。物語は本人作、絵は龍人さん、枠の額は裕子さんの父上の

手づくり、と紹介。魔法使いの少女が三つの魔法を無事、使うとが出来る

までのストーリー。

見終わって、余韻が残った。

 

龍人さんの落語は軽妙で抵抗なく心に入ってきて、硬い心をほぐして

くれるんだなあ。

「金がない国」に金のいる社会で暮らす男が迷いこんでしまう。

はじめは、自分が当たり前としていることが、ここでは当たり前でない、

だいいち、「お金って、なんですか」「へえ、そういう ふうにかんがえる

のですか?」と反応されて、「わけ分からん!」

そのうち、なんでもタダで使える暮らしにどっぷりつかって、

「なんだか、なにかみんなのためになることがやりたくなった」

 自分にびっくり。とおもった時、いまの社会にたっていた、

チャンチャン。

 

もう、大笑いで堪能した。

「金のない国」のつづき、「結婚の手続きがない」という一席も

あった。いまの結婚生活をそんなものとおもっていることが、

「あれあれ、いったいなんだろう?」

 

落語だけかとおもいきや、ギターでジョンレノンのイマジンの

替え歌や自作の「金がなくなったらどんなになるか」の歌を

歌ってくれた。

よく通るしみじみした声が滲みてきた。

 

どうも、今日は大受けと言う感じらしく、「じゃあ、きょうは

もう一つ、約束や法律や刑罰がないという話をやっちゃい

ます」


 

交流会という時間もあったけど、すこしあまって、「じゃあ、
もう一つ、教育が
どうなるかってやつを・・・」


最後まで会場は楽しい笑いにつつまれた。笑いながら、

当たり前にしてきたことに「あれえ?」という?が心に

残っている。

龍人さんは、これから、お呼びがかかれば、どこへでも、

何人でも伺いますということでした。

なかなか、おもしろいですよ!


「金のない国」の著者来訪

2015-04-22 07:12:13 | わたしの活動レポート

「金のない国」を書いた長島龍人さんは、アートデイレクターとして

名古屋の電通という広告代理店で35年仕事をしてきた。

その間、お金の煩わしさを痛感して、「その腹いせにこの本を

書いた」と聞きました。

いまは定年前の退職をして、「金のいらない国」を楽しく

みんなに知ってもらいたと抱負を話していました。

その彼が、アズワンコミュニテイに来訪したときの、ぼくの

感想です。

楽しかったので・・・

 

         *           *           *


ぐずついた天気が続いている。

4月18日、「アズワンコミュニテイ鈴鹿1泊2日の探訪デイ」の

企画に3人の方が参加した。

この日、快晴。

「お金のいらない国」という本の著者、長島龍人さん。

そのマネージャーの青木裕子さん。

パラグアイに3年暮らして帰国したばかりの入内島(いなじま)

理絵さん。

 

昼からコミュニテイの会社、おふくろさん弁当やSUZUKA FARM

で、そこでやっている人に出会った。

誰もが安心してくらせるような社会の仕組みの案内や、お金が

介在しないコミュニテイストアなども見学した。

 

そのあと、夜、アズワンの人たちとの交流会。

お弁当屋さんで聞いた話、お三方、よほどびっくりしたみたい。

龍人さん「”金のいらない国”だったら人はどうなるかと描いて

本を書いたんだけど、お金のいる社会で描いたことが実際に

やれている、ええ、そんなこと出来るのかあ・・・・」

入内島さん「そうなのよね、お弁当屋さんに仕事のシフト表が

あるんだけど、それが”あることはあるけど、イメージなんだよ

なあ”って、聞いたの。いくら書いてあっても、その時、その人

が来るかどうかなんて、わからないよね”って言うのよ。

これまで自分では、そんなこと想像できない。固まってしまった」

龍人さん「お金がいらない国では、お金のために働かない

となったら、人は働かなくなるか?ということがあるとおもうん

だけど、おふくろさん弁当ではどうも、お金のためというより、

一人ひとりがやりたいことを楽しんでやっているように見えた」

青木裕子さん「お弁当の注文の数を間違えて、60個分

つくり過ぎても、お互い責め合わないと聞いたの。

画一的にシステムで、人を見ていないんだなあとおもった」

 

交流会に参加していたお弁当屋でやっている竹本さん。

「シフトね。そうだね、”書いてあるけど、来るかどうかは

わからんぞ”という感じだね。(爆笑)実際、朝になって子どもが

体調崩したら、来れないことだってあるし。気分が乗らないって

ことも・・・」(爆笑)

「だいたい、注文したらお弁当は届くっておもっている人も

いるよね。(爆笑)なんとか、とどけようとはしてるけど。

よく、やってるよね」

「おとといの午後、こっそりお弁当屋、抜け出して、はたけ公園の

蓮池の周りの草刈してきたんだ」

3人「そういえば、今日行ったけど、きれいだった」

入内島さん「きょう、私たちがくるからやったの?」

竹本「いやあ、やりたくなって・・・草刈り、やりたいんだよね」

 

翌日は雨。

すずかの里山を見学。

そのあと、2回目の交流会。

おふくろさん弁当の岸浪龍さんも参加。

昨夜の”シフトはイメージ”のつつぎの話。

岸浪龍さん「今日午後から、シフトをつくっていた泉田さんが

サイエンズスクールに1週間参加する。職場からいなくなるけど、

今回、彼から引き継がないでやってみようって、なってるんだ。

果たしてどんなことになるか。ふつう、その人が死んで有り難味

が分かるって言われるけど・・・・」

ほんとに、どんなことになるんだろうね。

長島龍人さん。

「お金がいらなくなったら、人が仕事しなくなることはないとおもうん

ですね。かえって、ほんと、何したいかってなって、やりたいことを

無理なく、楽しんでやるんじゃないかな。お金と結びつけなくて

いいんだから。やりたくない人は、やらなくていいんだし・・・」

 

さあ、午後は長島龍人さんの「落語会」、それに今回は

マネージャーの青木裕子さんの紙芝居も。

お金がいる社会のなかで、お金がいらなくなったときの世界の

現われが実際にどこまで現われてくるか、そこをそれぞれの

視点で研究していきたいなあ。