KENSEI みえの会

会員間の連絡用ブログ

農は楽しい つづき

2015-10-28 18:23:29 | 興味深々アクションデーレポート

梅崎さんを囲む会は、力の入らない語り口のエピソードを

たくさん聞くことができた。

”坂道”と”階段”というのは、栽培の研究で、今は土をいじりながら、

時間をかけて成長を観察して、実績を積んでいくという途よりも、

DNAの研究などで室内で発見して、レベルが上がっていく、階段を

上るような研究にみんなの関心が向いているということだった。

「坂道でいくと、論文に時間がかかってしまうんだけどね」

梅崎さんは、坂道派が性にあってそうだな。

 

たのしいエビソードをたくさん聞かせてもらって、楽しかった。

「それで、こんど、お父さん、お母さんに声かけて、お話する

、ときは、どんなんがいいかね」

「はたけ企画に来ていて、3回4回と来ていると飽きてくることが

あるのよね」

「作物のことをもっと知ったら、面白くなるかなあ」

「そうそう、この間、食べられないようなナスを枇杷の木の下に

放っていたの。そうしたら、子どもが何でナスを木の下の置いて

おくのと聞くから、木がそれを食べるんだよ、と言ってやったの。

そうしたら子どもたち、木がナスを食べるところ。見たーいって

言うのよね」

「大人はそんな感じでいけるかな」

「大人ったって、知らないことだらけ。大豆と枝豆が同じもの

というのも、大豆を育ててみて知った」

「中途半端に知っているといのもあるわよね。たとえば、

遺伝子組み換え食品と聞いたら、それは”悪いもの”とか」

「そうだね、テレビやメデイアから聞いて、なんとなく受け取って

いることが、実際、どうなってるなんて、ふだん考えないものね」

 

「ぼくが話すとしたら、農をずっと栽培から研究しているもの

として、いま農をめぐって、いろいろ起こっていることを、それに

触れながら暮らしている人たちがもっと身近になるような話題を

出しながら、話すことならできるかな」と梅崎さん。

「どんな講演会になるんだろう?講演会のテーマは?」

梅崎さん「ぼくが、どんなところから話すかというば、農は楽しい

ということになるかな」

「ああ、いいですね」

「そうなんですよね、そこからなんですね」

しばらく、テーマはどんな言葉がいいかと出し合った。

決まらなかったけど、何か講演会というか、お話会の

中身がみんなのなかで、描けたようだった。

 

遺伝子組み換えの作物というのでは、ランドアップという農薬の

光合成を阻害する性質を地中のバクテリアが無化してしまう

という発見からはじまった。

遺伝子組み換えは、それぞれの生物では発生からふつうに行われ

ていて、それが別の生物の間で行うというのが自然界ではないので、

どんなことが起こるか未知のところがある。

「なるほど」とは思うけど、人体への影響とか心配になる。

「アメリカや中国で、それをやって食べているので30年後に

どうなるか、ということになるかな」

遺伝子組み換え食品のテーマは、生物学とかとは別に、

社会、経済、政治などに大きなテーマがありそうだ。

ありそうだけど、どちらかといえば、そういうことも、身近なところ

から、観念的や感情的にならないで、検討できればいいのかな。

 

広く呼びかけてやる梅崎さんんを囲む会は,12月13日(日)に

開くことになりました。

会のテーマは、それまでに考えましょうね。

 

(ふー、なんとか終わりまでたどりつきました。抜けているところ

だれでも、補ってくれたらうれしいなあ。   宮地)

 

 

 


農は楽しい

2015-10-27 19:27:36 | 興味深々アクションデーレポート

秋晴れのお昼、10月24日土曜日。

中井宅に健生みえのメンバーが集まってきた。

お馴染みの梅崎尚輝さんもやって来られた。

この日は健生みえの会、第3土曜日のアクションデイ。

今日は、梅崎さんを囲む会。

お弁当を食べながらというのが、ちいっとは”アクションデイ”

らしいかな。

 

大平さんや余川さんから、この日の会がもたれる経過の紹介があった。

まちのはたけ公園では、4年ほど前から、毎月地域の親子の人たちに

声をかけて、”はたけへ行こう はたけで食べよう”という企画を

やってきた。

最近、参加する親子が40人、50人と増えてきた。

ついに、参加者が多すぎて、お断りするケースまででてきた。

はたけで大豆をまいて、枝豆で食べたり、味噌をつくったり。

ジャガイモやサツマイモを植えて、出来たら親子で”よいこらしょ”

と掘り起こす。「さあ、焼き芋しようぜ」

土に触れながら、作物を観察したり、親と子どもがいっしょに

作業しながら、農ある暮らしがちょっとづつ、地域のなかに

芽生えつつあるかな。

 

大豆の栽培がキッカケで、梅崎さんとの縁ができた。

その後、このはたけ公園の企画を三重大学生物資源学部

教授といった肩書きというより、はたけの作物が好きで好きで、

播いた大豆がどうなったか、ときどき見に来てもらったりしてきた。

「最近、はたけ公園にきているお父さん、お母さんが企画に参加

するだけでなく、いろいろな面で、子育ちことやや子育ち環境のこと

考えているように感じる」と健生みえの会の月例会で話題になった。

「お父さん、お母さんとその梅崎さんが出会う機会をつくって

いけないかなあ」となっていった。

「じゃあ、10月のアクションデイは、梅崎さんを囲んで、そのような

趣旨を知ってもらって、どんなことがやれるか、いっしょにかんがえ

たい」

大平さんの話したことから、はなれちゃったかもしれないが、そんな

感じかな。

 

お弁当を食べ終わって、満ち足りていた。

梅崎さん、志摩のきんこ芋の話から。

以前から、作物を通して、地域起こしに協力している。

作付けから干し芋にしていく。実際にやってみると、地区ごと

につくり方が違う。そういう事情にかかわっていくのが、面白い

みたい。

 

当代、学問論。

最近は、研究は助成金をとってでなけりゃできないみたいに

なっている。

今回、ノーベル賞をとられた大村さんは、研究は自腹をきって

してきている。

ぼくらも、研究者の道の入ったときは、昼は研究、夜は

アルバイトだった。友人と話すと、「あそこの高速道路はオレが

つくった」なんてやつがいた。

今はインターネットが普及して、何でもさっと分かってしまう。

以前は図書館でしらべるほかない。調べていると、他におもしろい

資料が出てきて、そっちのほうに道草したり。あとで思うと、寄り道も

研究には必要だった。

 

農の研究の方法では、坂道と階段という、二つがあるんですね.

 

(あれれ、ここまで書いてきて、息切れしてしまい、中断したんだけど

”下書き”にしていなくて、発表されてしまいました。

つづけようかな、どうしようかな、迷っていますが、これはこれで

いったん、終了にしますね。宮地)