東京 DOWNTOWN STREET 1980's

東京ダウンタウンストリート1980's
1980年代初頭に撮影した東京の町並み、そして消え去った過去へと思いを馳せる。

文京区立鴎外記念館を見る。

2015-03-21 21:45:04 | 文京区
開館したことは知っていたし、ボチボチ行かないとと思っていた、文京区立鴎外記念館へ行ってきた。


団子坂上のこの場所には、かつて鴎外記念図書館という区立図書館があった。中学生だった頃、ここからそう遠くない学校であったこともあり、何度か来たことがあった。だが、それ程広くもないし、もっと利便性の良いところをよく利用するようになって、足が遠のいていた。いつしか図書館は移転し、記念館だけになり、その建物の建て替えの話が出ているのに中々着手できないという噂を聞いたこともあった。ようやく着工して、完成したのが2012年のこと。その後もこの近辺は歩いているのだが、中々ここには寄らないままだった。


今風にカッコ良い建物ができたというのは、外から見ても分かった。中はどうなっているのだろうと思っていた。


入場料は、大人300円。中学生以下は無料。文京ふるさと歴史館の半券を持っていけば240円の割引料金になる。特別展があると、料金も変わるようだ。


都営三田線白山駅から徒歩15分。一番近くまで来るのは、都営バス草63系統池袋駅東口~浅草寿町間の「千駄木一丁目」が最寄り。東京メトロ千代田線千駄木駅も近いのだが、団子坂を上らなければならない。


一階はエントランスとショップにカフェ、展示室は地下で、二階は図書室と講座室。


今やっていたのは、新収蔵品展ということで、鴎外の三男である「森類の生涯~ボンチコから作家へ」という展示が行われていた。二つある展示室の小さい方の2というスペースで、巨人鴎外の子に生まれた事の重圧に悩まされた人物であったということで、興味深く見ることが出来た。


スペース1の側では、鴎外に纏わる色々な資料が展示されていて、これもじっくり見ていると時間の経過を忘れるようだった。


これは記念館NEWSのVol.7から、鴎外の遺書とデスマスク。これも遺書はレプリカだが、展示されているものを見ることが出来る。


次回の特別展は、こんな感じらしい。


一階がショップとカフェで、展示は地下とか、今風の公共施設という感じもする。カフェのみの利用は入館料はもちろん不要。外にカフェの案内も出されているのだが、この立地でカフェが流行るかというと厳しそうにも思える。正直に書いてしまうと、私は少々文京区に対しては色々と疑問に思うところを持っている。どうも鴎外とか、名の通った分かりやすい文化には熱心だけど、行政としてはかなりいわゆるお役所臭の濃い方だとも思う。この施設、初めて見る分には興味深いし、楽しめるのだが、果たして何度も足を運びたくなるような良さを打ち出していけるのか、その辺りもこれからも見守っていきたいと思う。まずは、一度は行く価値があると思う。

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