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トビ


このところちっとも筆が進まない。新型コロナ感染防止のせいであちこちに出かけられないせいか、それとも日頃あまり読まなかった小説を読みあさったたせいか・・・・?。
立春が過ぎても朝晩の寒さは残るが、田んぼのまわりでは野焼きした後にツクシも出始めた。本格的な春はすぐそこのようだ。ということで久しぶりに筆をとることにした。

トビについて書いておきたい。と言ってもたいしたことではない。ネットで検索すればたくさんのことが分かるはずだ。
トビの俗称はトンビだ。こちらの方がなじみやすいかもしれない。日本全国どこでも見ることができる大型の鳥だ。それ故、だれでも一度ならず目にしているはずだ。わが家周辺でもいつでも姿を見ることができる。田んぼ周辺では最も大きく、代表的な猛禽類だ。食べ物はカエルやヘビやネズミのほか、死んだ動物を食べたりするようだ。一度は20〜30cmの死んだ魚を数羽のトビがつついているのを見かけたことがある。
羽を広げれば1.6mほどにもなる。尾は三味線のバチのようにきれいな三角をしている。鳴き声はピーヒョロロと澄みきった声だ。色は鳶色と言われる濃い茶色だが、下から見上げると羽の先端近くに白い部分があり印象的だ。電柱の上から目をひからせていることもあるし、畔や畑でじっとしていることもある。カラスからちょっかいを受けながら逃げ回っていることもあるし、たくさんのトビが気流をつかまえて鷹柱をつくりぐるぐると回っていることもある。それでも最もトビらしく感じるのは、青い空を背景にゆっくり大きな輪を描いている時だ。上空から獲物を探しているのだろうが、羽を大きく広げ、羽ばたくことなく、時折尾を左右に揺らせながらゆっくりと飛ぶ様は優雅にも見える。気流をつかまえる名人だ。

冬場には枯れ木などにたくさんのトビが集まっていることもある。この冬に見たのは枯れ木に10羽ほどだが、20年ほど前には30羽ほどが骨だけになったビニールハウスに集まっているのを見かけた。何のために集まっていたのか分からないが、情報交換の場かだったのかあるいは気に入った相手を捜すためだったのか・・・。近くから見ると何か威厳みたいなものを感じ圧巻だった。
今日も晴れ渡った空にゆったりと大きな輪が描かれている。春だ!
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