変形性股関節症に負けない『心と身体』を目指して -運動指導士 彦坂惠子-

踊りが命と舞台と指導に明け暮れていた私が突然変形性股関節症と言われ、手術をし引退したが現在運動指導士として活躍中

2011年時の阿部先生の講演会内容と10/1日講演会募集

2017-07-30 12:36:10 | きらら

 6年前の5月、大震災の後だったので この開催を迷いましたが、やはり皆さんのために
 との阿部先生と私の思いから 思い切って開催いたしました。

 今年2017年10月1日(日曜日) 13時30分~16時30分(受付は13時より)
 ☆会場 てくのかわさき 2Fホール
 ☆内容
  『きらら10周年記念講演会~最新の股関節情報と最新の筋膜リリース~』
   講義と実技 茶話会
   講師 阿部佳之先生(メガロススポーツパーソナル主任トレーナー)

 ☆費用 きらら会員とリピーター     ¥4000円  
      初めての方           ¥4500円    
    ★人工関節の方 未手術の方 どなたでもご参加できます。
    医療関係者の方々は ご遠慮ください。

 ★お問い合わせ 申し込み先 →今日から申し込みお受けします。
     kirara7@kha.biglobe.ne.jp
         または、彦坂携帯アドレス でもお受けいたします。

  ☆お申し込み時は、お名前 ご住所 電話 手術歴のアリナシを
  お書きください。

  
 以下、6年前の講演会の時の内容を再度吟味して載せました。
 阿部先生は、現在も多くの股関節患者さんのご指導と
 矢野先生 東保先生と交流されて 6年間の歩みの中での股関節患者さんへの
 対応 思いの変化や今思われていること そして、竹井先生ばりの筋膜リリース
 を実際に講演会で ご指導いただけます!!
 ぜひ、この機会にご参加ください! 
 よろしくお願いします。定員になり次第 締め切らせていただきます。


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 昨日は、天候にも恵まれ20名の方が参加されました。

 ご参加いただいた方々から、
 「昨日は、講義もすばらしい内容でしたが、実際に身体を動かしながらのトレーニングと
 質疑応答の時間まで設けていただき、本当に充実した内容で感謝しています」
 「身体のメカニズムがわかり、とてもいいお話に目からウロコでした。実践の体操はきつかった
 のですが、仲間の中でなら頑張れますね。終わった後、体が喜んでいる、スッキリ感が
 ありました」と、好評でした。

 参加していただきました方々、本当にありがとうございました!
 先生も「皆さんと楽しい時間が過ごせて良かったです!」と言われておりました。

 昨日の合言葉『目指せ、3ヶ月!』
 昨日の運動の何種類かでも、先生のお話のように習慣化してしまうまで、続けられると良いですね!
 がんばりましょうー。 以下、メガロススポーツクラブ・阿部佳之先生の講義内容です。
 ※この内容は、阿部先生にチェックしていただきました。


             『変形性股関節痛のコンディショニング』 
~阿部佳之氏のお話より~
( 阿部佳之氏先生は、股関節患者保存の先駆者である渡辺さんのプールの指導で著名になられました。)

 
 プールだけのトレーニングでは、改善しない方がごく少数ですが、いたので陸上のコンディショニングを
 考えました。股関節痛患者さんは、痛いところだけ(あるいは弱いところだけ)トレーニングしよう、
 とする
傾向がありますが、体全体をトレーニングする必要があります。
 関節痛の痛みの出かたは、肩こり・腰痛・膝、みな同じです。関節患者の多さは、
 膝・股関節・脊髄の順
になり、変形性関節症全体の推計人口が2000万人ともいわれ、
 ロコモーティブ症候群の代表的
疾患です。
 
 東大の川口教授がHIF2アルファーというたんぱく質を作る遺伝子を、持っている人と持っていない人
 がいて、例えば形成不全の股関節症と診断された人がいたとしても、なんと、その遺伝子を持って
 いない人は股関節症が進行しない!ということが分かったそうです。
 又、捻挫などした時にでる、NFkBという炎症を表すものは、HIF2aをより活発に働き、軟骨を減らす
 (軟骨が壊れる)作用をする。炎症=軟骨を減らす。なので、鎮痛剤を服用することをお勧めします。
 ロキソニンがよく効きます。←私の場合、強い痛みの時は、全然効きませんでした。
 ロキソニンは毎日飲んでも副作用が少なくて大丈夫ですよ。
 毎日飲んでも大丈夫とは、知りませんでした。
 ※東大 川口教授 http://www.naoru.com/tyuusuusinkei.htm

 このHIF2アルファーによる軟骨内骨化の傾向は、遺伝しやすいので、娘さんのいらっしゃる方は、
  ご注意下さい!
  また、この悪さをするHIF2アルファーの働きをを抑えるには、ある種の抗がん剤が効果が
  期待されますが、他の良い細胞も傷つけるので…
  進行を防げる薬が、早く開発されると良いですね!!!

▼軟骨消失の予防
 ・HIF2aの働きを止める薬の開発
 ・NFkBの発生を抑える
 ・炎症の発生とリスクを低減する →・関節の動揺性の拡大を予防
                       ・結合組織の負荷耐性を維持
■日常生活で注意すること
 ・押入れの掃除、草むしり、フトンの上げ下ろし
  
この三つは、すべて他人に任せたほうが良いようです(苦笑い) なかなか難しいですね…
   草むしりをどうしてもする時は、よっんばいになって、膝当てをしてして下さいと。
   (阿部トレーナーの3大×××動作)→しゃがんだまま体をひねることが良くない!
 ・横すわり、とんびすわり→亜脱臼、脱臼を誘発する
 ・運動姿勢の安定(動作調整力と筋力の安定)
 ・関節コンディションの維持
 ・過度の運動をさける

★痛みを感じることの重要性→痛みは、身体の異常を知らせるために不可欠→痛みは神経シグナルで
 →防御反応が起動する→シグナルを無視すると体が壊れる

☆お天気と関節痛の影響は?
 ・気圧、気温、湿度が低下すると(東京中心に1000㌔四方の円内の低気圧が強く発達すると)
  痛みが強く出て、交感神経の影響もあり、身体がダルく、重くなる。
 この痛みを誘発する天気図の時に、もし痛みが少ない方は、自律神経がタフな方です、
  と先生が言われました。私って、タフなんだー、と少し嬉しかった。

 まだまだ次回に続きます。       『変形性股関節症のコンディショニング』
       ~保存療法と術後の健康管理=QOL維持のために~

60歳を過ぎると年に一回は転ぶ、という統計がある。その原因は?
   ~躓くから…つま先が上がらないからと言われているが、それは、膝が上がらないため~
 ・姿勢の調整能力  
 ・筋出力
 ・屈曲の保持      …以上この3つの能力が衰えるため

△向上させるべき筋機能…柔軟性・耐久力・筋出力
  ※ただし、健康でなければたとえ筋肉を鍛えても筋力は発揮できない!

∇筋の過剰緊張・偏重使用の予防するためには?
 ・生活動作の改善→しゃがむ、足を組むなどのリスクの排除
 ・姿勢(立つ時、どこに力を入れるのか?→必要に所に力が入っているか、いない事の方が多い)
 ・立つ時、歩く時の筋肉の使い方は正しいか?
 ・ストレッチ運動の危険性→ストレッチの欠点を知る→筋肉にダメージがあるときのストレッチは
   正しく筋肉が作用しないので硬いところは更に固く、軟らかくほぐれて欲しい所はほぐれずに、  
   伸びて欲しい所は伸びず、伸びているところが更に伸びる。
   ※例えとして…ちくわ(食べる)の中に、ビーフジャーキーが入っていて、
    外側のちくわをひっぱっても、中のジャーキーは塊のまま伸びることはない。
   その状態がほぐれない筋肉の状態と同じ。

   ▲筋肉の改善が見られないままの状態をずっーと続けていると→後の祭り→私の身体で言えば
    坂道を転げ落ち手術することになったときのような状態→だからこそ、しっかりと自分の大切な
    身体・足のケアをしなければいけない!→自分の感覚を信じる、ことも大切と先生が。

◎では、どうしたらよいのか?→ 
 ①神経筋反応の正常化(原因反応の解除)→こわばりの原因は神経筋の反応
   ・こわばれと命令しない。→まずは、安静にする
   ・ロキソニン服用(副作用少ない)だからと言って長期になりすぎないで下さいね。
    私がいい例です。座薬と鎮痛剤をのんで舞踊を5年続けて、身体が壊れ
    (すき間が狭くなった)ましたから。
   ・シップなど
   ・低温浴
   ・セルフマッサージ
     ・股関節内へ直接注射→近年、注射をしてくれる病院が増えました。例えば、昭和医大系。
    私の友人も阿部先生のご紹介で、いまこのヒアルロンサン注射をしながら阿部トレーナー
    の指導を受けています。注射をお考えの方は、阿部佳之先生(メガロス)のHPから、メールで
    ご相談されると良いと思います。(講演会の時、先生がどうぞ、と言われていました)
    でも、もし、いきなりのメールが・・と思う方は、彦坂が橋渡しいたしますので、
    遠慮なく私にメールを下さい。

 ②筋の健康状態の回復→こわばりの予防になる
   ・フロアー体操→レッグレイズ、マッケンジー体操今回、実技で先生から指導を受けました

 ③筋・結合組織の負荷耐性強化→日常生活上必要な耐性負荷でよい
     →有酸素トレーニング→プールと自転車こぎ
   ・ADLトレーニング(スタビライゼーションとピラティスとスクワット)
     実技で、痛みの出なかった人は指導を受けました。
   ・荷重動作→軽負荷マシントレーニング→関節単体の運動やセグメントにおける運動
     →主にスポーツクラブで(阿部先生のパーソナル、個人的には注意を要す)

☆具体的な対策
 ①プールの振り子体操…プールのふちにつかまり、足を前と後ろ、右と左に振り子のようにふる(両脚)
   プールで、腰掛キックする→関節と筋肉を動かし血流と神経筋の反応を促進する。
   ※室内では、室内の自転車こぎ(負荷をかけなくて良い→約20分くらい)      
 ②ハイドロセラピー…温泉、入浴・温泉水を飲む
 ③低温浴…副交感神経を刺激する。40℃以下で。ただボーっと浸かっているだけでよい
 ④セルフマッサージ→テニスボールやゴルフボールなど靴下にいれて、股関節周りをコロコロする
              電器マッサージ器などをうまく活用する
 ⑤らくらく日記(保存派、矢野英雄先生が推奨する)=自己管理のための歩数と痛みの度合いと
  天気、一日の簡単な行動を書くことによって、痛みの原因とこれからの自分の歩みを知るための
  日記。そして、しっかりと自分で自分の身体を守る。

★健康で元気な生活を送るには…なによりも大切なのは健康、健康でなければ足も悪い! 痛い!
 ・心臓と肺が大切→心臓と肺を維持していくための運動→毎日20分×週3回の有酸素運動
 ・生活習慣病の予防…死因の30%は生活習慣病に起因する→食事と運動と休息(ケア)
 ・ADLの確保・歩行能力の維持
 ・筋機能性トレーニングで関節動作の安定と代謝確保による体重管理
  体重管理については、阿部先生は痩せなさい、とは言わないが、食べただけは消費するように、
   と言われています。やっぱり!! です。思い当たる方は、努力して下さい。
   
 ▲健康でいるためには、足が悪いから…と言ってなにもしないのは…?
   痛い→動かない→痛みが無くなった→動かせない→食べる→痩せない→動きが悪くなる→
   の悪循環になり→足のため、健康のためによくありません!! 
   では、どうしたらよいのでしょうか?

☆運動を習慣化するために
 ①生活のパターン化→運動の曜日と時間を決める→ただし、一度に頑張り過ぎない!
    ※どうしてもやりたくない時は、靴だけでも履いて、玄関から一度出て戻る
 ②パターンの反複
 ③パターンの繰り返しが習慣化

 ◎意地でも3ヶ月頑張れば、習慣となる→なので、私たち参加者は「3ヶ月間、習った運動を続ける」
  が合言葉になりました!! →私も、昨日ベッド上で5分だけやりました。

  一人では、楽しくない運動も、「きらら」のお仲間とご一緒に運動すれば、無理なく笑顔で元気に
   楽しく運動できます!! 「きらら」のお仲間を募集しております!!  
   ぜひ、ご参加下さい!
 
              『きらら講演会』当日の様子です。


     
       メガロス・阿部佳之トレーナーです。

     

     実は、痛みの感じ方(自律神経)が天気図と密接に関係していたとは…

     
      皆さん、真剣にお話に聞き入っています

       
    
    
 ※当日の実技の内容は、大変すみませんが、アップできません。というのは、私が6年前に術後
   2ヶ月で退院し、バレエ指導に戻りたいが一心で、リハビリを懸命にするも、リハビリさえ一生懸命に
   やれば…大丈夫、ではなかった。
   そして、良いといわれる運動を雑誌や本で見て、実践しましたところ…
   痛みが強く出て、リハビリをしているのに、かえって筋肉を傷めてしまい、筋肉が正常になるのに
   …えらい時間がかかりました。苦労し、試行錯誤の上、主治医が「もとの筋肉、身体に戻るのは
    3年かかる」と言った意味が、少し分かりました。
   だから、危険性のある場合や、まだこの病気があまり分からない時は、トレーナー、運動指導士、
   PTの運動指導が必要になってくるのです。

  人それぞれ、症状も状態も段階がありますので、ネットでご紹介するのははばかられます!
  ご理解下さい。いまの、自分の筋肉と股関節の状態を知る、難しいですね。
  でも、それが、一番の股関節痛克服の秘訣だと私は考えます! 

     
    そして、 茶話会では、皆さん活発に、日頃の心配事や不安なことを質問し、
     先生は、
実に丁寧に的確にお答えしていらっしゃいました。

 それでは、皆さまのご連絡をお待ちしております!
    どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m    

          『変形性股関節症に負けないでね!』
  

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